「“アイデンティティ”」ここに集まったのではない。ここに集められたのだ。
『IDENTITY』2003年・米 ★★☆☆☆一軒のモーテルで身動きのとれない11人の男女が、一人ずつ謎の死を遂げていく恐怖を描いたサイコ・スリラーです。ストーリーの前半は、密室での連続殺人事件、犯人は誰だ?って感じだったけど、同じ生年月日、消える死体、名前の不思議、などなどところどころに「あれ?」と思わせる伏線があって中盤からは「解離性同一性障害」の死刑囚の話に。殺人鬼の本当の人格が(これがビックリ!)元売春婦の人格を殺してしまうラストの展開は、売春婦だったという母親への複雑な思いが重なっていて、なんともやり切れないとにかく、後味の悪いラストでした。この映画を観て、虐待が子供の精神に与える影響力は、凄まじいなと思った。最近、本当に幼児虐待のニュースが多いけど、こんなふうに心に傷を負った子供たちが成長し、この殺人犯のような人格になってしまったら…と考えると、恐ろしくなってきます。【監督】ジェームズ・マンゴールド【出演】ジョン・キューザック/レイ・リオッタ/レベッカ・デモーネイ アマンダ・ピート/アルフレッド・モリナ/クレア・デュヴァル 【内容】激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。 管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が 飛び込んでくる。彼、ジョージは息子ティミーを伴い、 交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。 救助を要請しようとするが電話は不通だった。アリスを はねたのは、女優キャロラインの運転手で元警官のエド。 彼は病院へ向け車を走らせるが、暴雨の為、途中で立ち 往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。 ある時、ある一室で、既に死刑判決の下った事件に ついて再審理が行われようとしている。 ポイントとなっているのは、その事件の連続殺人犯である 囚人が書いた日記だった。<Yahoo!ムービーより>アイデンティティー コレクターズ・エディション(期間限定)