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カテゴリ:へらぶな釣り
********この物語はフィクションであり・・・・・
実在の個人や団体とは一切関係ありません******** 2012年5月・・・・・ GWだと言うのに彼女たちは何かに脅えそして慄きその美しい姿を 人里離れたダム湖の湖底深くに隠れ、じっと息を潜めてしまった。 私、作品の構成上の匿名として「釣野名人」としておきましょう。 釣野名人はGWに某ダムへ釣の旅に行く予定をし、あれこれその準備で 忙しい日々を過していた。その、忙しい合間の僅かな時間を密かな楽しみ の釣にあてていた。だが、その釣野名人をもってさえ彼女達の姿を見る事 が叶わぬ日々が続いている・・・・ *釣野名人はふと呟いた* 「なんか変や・・・なんか悪い予感が」 そんなGWも中盤にさしかかった頃ついにその日がやってきた。 夕方よりにわかに掻き曇った空より雨粒が落ちてきた。 雲は暗く渦を巻き風は恐ろしい唸り声を上げ木々を揺らし始め 雨脚はその勢いを更に強め川の水位を一気に押し上げた。 天気予報では大雨・洪水に関する警報をだし人々に注意を呼びかけて いる。 そんな夜半。 釣野名人の携帯電話が震えた。 ついに来た・・・・・デビル出現の知らせ。 デビルはあの、ヒゲを失ったとはいえ依然と力は衰えず、恐怖の魔力を 秘めていたのだ。 釣野名人は大きなミス。過ちを犯していたことに今ごろ気づいた。 釣野名人はデビルは<岡山>か<高知>に現れると予想し不意をつかれた。 デビルは関西にいたのだ・・・・・ 釣野名人は、もっと早くに気づくべきだった。 最近ダム湖の彼女達が何かに脅え姿を隠してしまった時に その夜から、デビルとの過酷な戦いが幕をあけた。 釣野名人はあまりにも悲惨な戦いに記憶を失い戦いの模様については 何も覚えていない・・・・・・ 釣野名人はあの戦いについても何も語ろうともしない。 そんなデビルとの戦いも終わりデビルは去った。 永い夜も明けた今日。 久しぶりに仰ぐ朝日に空には一片の雲も無くどこまでも晴れ渡った。 釣野名人は、ふとつぶやいた。 「もう、隠れていなくていいんだよ。出ておいで もう、デビルは去ったのだから・・・・・」 釣野名人は、果てし無く終わることの無いデビルとの戦いに 新たな闘志を燃やしながら何処までも青く晴れ渡った青空に パラソルを開ろげた。 釣野名人劇場「デビル降臨第1話」 **くどいようですが、この物語はフィクションであり特定の個人を・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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