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テーマ:今日の出来事(292679)
カテゴリ:みつめるもの
関東地方はそろそろ梅雨明けですが、今日は静かな小雨の朝です。 一昨日は不思議な日でした。 朝から、亡くなった方の供養関連のものを調える仕事があり、偶然、仕事の後で会う予定の方が急な葬儀があって遅れるとの言う話があり、そして帰宅途中に車の中で、大切な友人が急逝し数日前に葬儀を済ませたとの旦那様からのメールが入り、驚きの中で実感が湧かないまま帰宅して、ぼーっとテレビを見ていたところ、ドラマで、孤独死した母親を巡って、離婚した父と生き別れの息子の再会と和解の旅の物語がありました。 今日はそういう日なんだと自分に言い聞かせて眠りました。夢も見ないで落ちるように。 時々ある、そういう一日。 彼女に会ったの数年前一度だけ、京都駅のカフェでのことでした。 深い悩みの中で、けなげに生きる儚げな女性でしたが、会ってみたら関西弁で元気にまくしたてるおばちゃんの片鱗を感じさせてタフな感じもあって、ちょっとほっとしたのを覚えています。 でもそれも、そんな、人に気遣いをさせないために自分がちょっと無理をする感じだったんだなぁと後で気づかされて、その優しさと痛々しさにいっそう彼女が好きになったのでした。 遠く離れていても、いつも彼女の痛みがなんとなく感じられて、彼女も私を気にかけてくれて、お互いそれを共有できる稀有な関係でした。 亡くなる二月ほど前に、長年悩んでいたその大元の話がやっと出て、なかなか人に言えないでずっと苦しかったとメールで伝えてくれました。なかなか人には言いづらく、とっても重いもので、彼女の生きる力を削ぐには十分すぎるものでした。メールでもやっとでした。 そしてやっとその悩みの大元が無くなり、それから解放されている途中であったので、どうかゆっくりと自分大事にしながら静養してねと送ったメールが最後になりました。 もうすでに、彼女のいない世界に私は生きていて、お~い私を置いていかないでくれよ~という気持ちと、まだ私には終わっていない仕事があるんだという現実的な気持ちと、すっと涼やかな風が吹いて私の中に熱なのか、ひやっとした痛みなのかはたまた目覚めなのか、そんな感覚がないまぜになっています。 彼女の旅は終わって、きっとほっとしていることだろうと思います。または、そうあってほしいと思います。今は、その魂の安らかなことを祈るばかりです。 今日は満月です。 昨日も、そして先ほども震度4の地震がありました。満月の時に地震は多発しています。月にはエネルギーを増幅する力があると聞きます。安らかであること、その気持ちが天の彼女にすみやかに伝わりますように。 彼女の撮影する季節の花や動物の写真は、はっとするほどきれいで、その美しさをそのまま観る人に伝えるものでした。そんな彼女の写真をたくさん見ることが出来て幸せでした。 合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月20日 07時55分44秒
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