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テーマ:今日の出来事(292785)
カテゴリ:みつめるもの
奉仕しているお宮の境内に低い山があり、頂上に小さな水天様が祀られています。 歩いて頂上まで7分。初めての人は軽い気持ちで登り出し、あれちょっと意外に…と、登拝したことを後悔し始めたまさにその頃、お社に到着します。 そこに木々に囲まれた静かな空間が、訪れる方々を待っています。 今、山の手入れが始まっていて、今までの閉じた空間に風が通るようになって、深い静けさに新たに明るさが加わりました。 そのお社の裏に桜の古木があります。 すでに全体的に黒ずんでいて、木の根元から半ばまでは皮がはがれかけて痛々しく、下の方は枝も朽ち、風でも枯れ枝がぱらぱら降るような状態です。 しかしその木を見上げた遥か上の方、枯れかけた木が下を支えるその先に、桜が見事に咲いています。 そう、花は先っぽ、尖端に咲く。 すでに枯れていたと思い込んでいた桜は、まだ花を産む力を秘めていました。しかし残念ながらこの桜は近々切られる運命です。 今年が最後の桜に、長い間ここを守ってくれた感謝をこめてそっと触れてきました。 ありがとう ありがとう ありがとう。 またいつか、あなたに会えますように。 境内では山桜の花吹雪が舞い、三葉ツツジが咲き誇っている静かな午後の一時です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年04月04日 13時17分05秒
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