Journeyの新譜が発売された。
新しいボーカル Arnel Pineda。
アメリカではWall Martのみの発売。
２枚組で、２枚目は今までのヒット曲（だけではないと思うけど）を
新ボーカルにて再録音。
・・・と、結構話題性の高いアルバム。
Arnel Pinedaはフィリピン人で、母国でずっとJourneyを中心とした
いろんな人の曲（SurvivorとかAir Supplyとか）でコピーバンドをやっていた人で、
実は、そのバンドのライブ映像などをYouTubeにアップしていたところ、
新しい専任ボーカリストを探していたJourneyのリーダー＆GuitaristのNeal Schonの
目にとまり、アメリカに呼んでオーディションをして合格、新Vocalistになったと言う。
さすがチャンスの国、United States of America。
そして…新しいアルバム、聴いてみて、久し振りに「Journeyのアルバムだ！」と感じた。
Revelation
アルバムタイトルの「Revelation」。
天啓とか黙示録とかの意味もあるけど、暴露、驚嘆すべきものなんて意味もある。
（冠詞の ”The” がついていないので、ホントは暴露の意味の方が可能性が
高いんだけど。。。。 ま、たぶん天啓なんだろうな、と思ってる）
Journeyは、初代（と言うと本来は違うんだけど）のボーカリストSteve Perryが
加入してから次々とヒット曲、ヒットアルバムを量産し、ライブパフォーマンスも
そのままライブアルバムに何枚もなっているほど完成度が高いバンド。
”Open Arms"、"Separate Ways"、"Faithfuly"、"Don't Stop believin'"
等々、日本でもヒットした曲は数多く、最近でもCFや映画に使われたりしてます。
その後、凍結期間を経てボーカルを何度か他の人にしたりSteve Perryが
戻ってきたりはしたんだけど、傑作アルバム "Frontiers" 以降はこれと言った
ヒットも出すことはなく、ライブは続けて行なってきているけど、イマイチと言う感が。。。
そこへ、今回の新アルバム。
ヒット曲は出るかどうかはわからないけど、今までの新ボーカルとは違うと感じる。
今までの新ボーカルは、どうもSteve Perryのモノマネに終始してしまったような気がして。
やはりライブを続けていくためには、ファンのため、過去のヒット曲を演らないと
いけないと言うのがあるので、Steveなき後はモノマネボーカリストを立ててきたけど、
今回の新ボーカルのArnel Pinedaは、確かにSteveの声に抜群に似ているし、
（コピーバンドをやっていただけあって）Journeyの過去の歌もバッチリ歌えている。
だけど、新譜、新曲を聴いていると、「それだけ」ではない。
どこ曲も、「ああ、Journeyの歌だ」と感じる。
すでにArnelがJourneyの顔になっている、と言うことなんだと思う。
そして、Steve Perryと同じように歌をひとつひとつ愛しながら歌っていると感じる。
いろんなサイトを見てると、アルバムは賛否両論。
新ボーカルと言うだけで「新しいチャレンジがない」と言う書き込みがたくさん出ている。
これはワタシの勝手な想像だけど、NealやJonathan(key.)のゴールデンコンビは
今までのボーカリストでライブやアルバムはこなしてきてはいたけど、やはり彼等は
Journeyの顔であるSteve Perryが必要なんだと感じていた。
だけどSteveには戻る意思はもうない。
そこで、ソウルフルにJourneyの名曲を歌いあげるArnelの姿を、声をYouTubeで
見つけたとき、きっとNealは「もう一度、『あのJourneyの時代』に戻れる！」と
感じたのではないか。。。
だからこそ、新作のアルバムは新曲１２曲の１枚目に加えて、昔のヒット曲を敢えて
Arnelに歌わせて、『Journeyが戻ってきた』ことをみんなに伝えたい。。。と言うより
自分達がもう一度演奏したかったのでは。。。と思う。
そこには「新しいチャレンジ」も「新しいテクニック」も必要なく、ただJourneyが
本当に戻ってこれた嬉しさを表現したかったのでは。。。
だからこそ Revelation 驚嘆すべきもの と言うタイトルなのかもしれない。
バンドのメンバーが新ボーカリストArnelに対する驚きと喜びを表現して。。。
でも。。。これも勝手なことだけど、これでドラムがSteve Smithだったらなぁ。
ホントに最高のバンドに戻れると思うし、たぶんヒットも産まれるのでは。。。
♪Jouney、Steve Perryが大好きなんで、勝手な妄想を含め長文ですみませんですぅ♪
