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ふと、急にIさんのことを思う。 今夜は、ちょっと過去のお話。
7年前の4月、がんセンターの病室で…
私は、6人部屋の窓側のベッドにいました。 入院して数日が過ぎたある日、 看護師さんから 「今日から一人患者さんが転院してきます。 申し訳ありませんがベッドの場所を移動していただいてもよろしいですか?」 との申し出があり、OKしました。
その日の午後、Iさんという年配のご婦人が病室に入ってこられました。 簡単な挨拶をしただけで、会話をすることはありませんでした。
Iさんは、病院がある市内にお住まいの方らしく 夕方になると、毎日息子さんが病室にいらしてました。
ある日、私はベッドに寄りかかり読書をしていました。 Iさんのところにお見舞いにいらしたご婦人2人が、私の本を見て話しかけてきました。 「その本、私も持っているんですよ♪」 私は、何だか親近感が涌いてきました。 ふと、Iさんの方を見ると… 私が愛読している新聞を、Iさんは読んでいました(笑)
それから、病室にいるときは ずっとIさんのベッドの横にいて、いろんなお話を聞かせてもらいました。 30代後半で、ご主人を亡くされたこと 女手一つで2人の息子さんを育て上げたこと 定年まで、教育者として生きたこと 人生の試練を乗り越えた、数々のエピソード そして… 市会議員に立候補しているお嫁さんのこと (ちょうど市議会議員選挙の時期だったんです) 選挙カーが病院の前を通る度、祈るように窓を眺めるIさんの姿 忘れられません。 「もし当選したら、孫は諦めるつもりなのよ」 どんな思いでいたのかな…。
Iさん始め、同じ病室の方とも打ち解けてきた頃 私の手術日がやってきました。
(長くなりそうなので、今日はここまでにします。 続きは、また明日☆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 8, 2010 11:10:25 PM
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