062164 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

出会いと別れの幸福論

出会いと別れの幸福論

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

よしたろ1216

よしたろ1216

Category

Recent Posts

Archives

2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

2006年01月25日
XML
カテゴリ:壊れた仲間たち


僕はいわゆる苦学生。

それは、

今に限ったことではなく、

前の大学、

つまり現役大学生の時も同様でした。



毎日が節約の日々。

しかしながら、

どんなに節約したところで、

食料が尽きる魔の日は訪れる訳で、

終に米びつが空になってしまいました。



しかし、

そこは考えようです。

発想の転換でいくらでも対応が可能な訳で、

僕は一発逆転のアイディアを思い付きました。

(そうだ!せーごの家に転がり込もう…)



せーごは僕と同じで頭が悪いのだけど、

調理師免許を持つ、

新手のプレイボーイ。



転がり込んで、

「お前、料理上手いよな~」

なんて軽くおだてれば、

「おう、メシ食う?」

みたいな展開に持ち込めるはず。



間違いない↓

長井秀和.jpg



早速、

電車に乗って奴の家へと向かいます。

数日分の着替えを抱えながら。



(ピンポーン)



せーごの家へ着くと直ちにメシの話。

僕「あ、そういやメシ食った?」←(白々しさ満点)

せ「ん?まだ食ってねぇよ」

僕「どうする?何か食いにいく?」←(まったくその気無し)

せ「ん~、どうしよっか…」

僕「面倒なら買って来ようか?」←(優しさアピール)

せ「いいや。俺作ってやるよ」

僕「まじ?何か悪いね。サンキュ」←(次に繋げるお礼)



ただ飯Get!!!



いやあ…策士ですね。

三国志で名を馳せた、

あの諸葛亮孔明を思わせるかのような戦略。



そんなこんなで、

上手いことせーごの家に転がり込むことに成功すると、

それから数日、

僕は彼の家のオブジェと化しました。



まったく違和感なし。

さすがのせーごも、

僕がいるのが当たり前のように思っている様子。

このまま養ってもらおうかと思いました。



しかし、

そんなせーごの家にも、

米が尽きる日がやって来る訳で。



せ「腹減ったな…」

僕「そうだな…何か喋るのもしんどくなって来た」

せ「お前今いくら持ってる?」

僕「300円。お前は?」

せ「70円ぐらい…あ、80円ぐらいはあるわ」

僕「10円ぐらいなら言い直さなくてもいいよ」

せ「お前給料日は?」

僕「まだ1週間はある」

せ「1週間は待ねぇな…じゃあちょっと待ってろ」



そう言うと家から出て行くせーご。

何故だか奴の背中が大きく見えました。



(数十分後)



せーごが帰って来ました。

足を引きずりながら…



僕「おい!どうした!?」



せーごは、

5千円札を握り締めながらこう言います。



せ「これでメシ食いに行こう」

僕「お、お前…そんな大金どうした?まさか…」

せ「ああ、当たってきた」




当たったの?!



どうやら車に飛び込んだようです。

Oh、サムラ~イ。



何という精神力でしょうか。

まさに平成の格闘王。(相手は車)



この飽食の時代に、

飢餓に苦しんだ末、

車に飛び込む若者がどれ程いるでしょうか?



きっと、

年賀状お年玉抽選の当選確率より低いと思います。

それぐらいレアな人種な訳です、

このせーごって男は。



気になって仕方なかったので、

僕はその様子を聞いてみました。



せ「えー、別に普通に当たっただけだよ。

  何か歩道で待ってたら高そうな車が通ったから、

  今だと思ってつっ込んでみた。

  そしたらオッサンが出てきて、

  慰謝料の話になってさ…」



(え?!慰謝料で5千円…それ…)





安くない?!!



「それ絶対ぼったくられてるよ」

僕はそう言い掛けて止めました。

この勇者の行動を称え、

そして後世に伝えゆくために…



そんなことを考えていたら、

せーごが足を引きずってたことを思い出します。

サッカー選手にとって足は命と同じ。

放っておく訳にはいきません。



僕「お前、そんな事より足は大丈夫か?!」

僕はせーごの足を物色。

怪我の度合いを確認します。



(足に何か飼ってるの?!)

そのくらいの腫れっぷり。



きっと、

すごい衝撃だったのでしょう…



僕がタダ飯食いに来たばっかりに、

大事な仲間をこんな目に遭わせてしまいました。

そんな気持ちに駆られながら、

僕は聞きました。



僕「まじ、お前体張りすぎだろ…こんな怪我してよ。

  どんだけ速い車に飛び込んだんだよ…」


せ「そんな速くもねぇよ。徐行してたし」







徐行かよっ!


(どんな当たり方したらそんな大怪我出来んだ?!)



という訳で今日は、

強い心と脆弱な体を備えたせーごのお話。


どうかこの馬鹿の勇気に一票を→http://blog.with2.net/link.php?208452








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年04月06日 06時49分52秒
コメント(16) | コメントを書く
[壊れた仲間たち] カテゴリの最新記事


Calendar

Comments

海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/5-2wqwh/ 俺…
お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/z-bl2-7/ ちょ…
チリチリ@ 次は庭で全裸予定w http://kuri.backblack.net/c5eq67t/ ち○…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
バーサーカー@ ヌォォオオ!!!!!! http://bite.bnpnstore.com/1uwotk7/ お…

© Rakuten Group, Inc.
X