カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
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騒がしい客 「うははは、みたか、あの蹴りを食らってはひとたまりもあるまい。」 誇らしげに笑う騒がしい客。 李 チュンスク 「間違いない、おまえら異人だな。」 一言漏らし、スッと立ち上がる 李 。 騒がしい客の相棒 「なんだあいつ、俺達の攻撃を受けてもまだ立ち上がるのかよ・・・・」 自信たっぷりだった顔が、驚きに変わった。 李 チュンスク 「一発の破壊力だけの蹴りなら、飛ばされる方に自ら飛べば威力は半減する。 それだけのことよ。 だが、その威力が人並み外れているようだ。 ならば、こちらも本気になって構わないってことだな。」 騒がしい客 「く・・・、本気だと? 調子くれやがってっ!」 『ぬぉーーーっ』 『うぉーーっ』 再び素早い動きで打ちに出た騒がしい客! 相棒も一緒に突撃したっ! ほぉ~~あちょー! アタっ、アタっ、ホォーアタァー! バシ★ ズゴ ズゴ★ ズコーーン★ 襲い掛かる 騒がしい客 を上回る素早い動きで左に避けて膝内側に強烈なロー、 続いて後方から来た 相棒 の溝打ちに連打し、これまた強烈な回し蹴りっ! 『ぐほっ』 『うぅぅ』 騒がしい客ら二人は、そのまま地面に転げてノタウチまわるのであった。 彡パチパチパチ彡 見ていた通行人から拍手が起きる。 李 チュンスク 「オイ、壊したテーブルと茶碗類、ちゃんと弁償するんだぞ。」 転げる二人にキリっとにらんだ瞳で言いつけた。 のし。。 ザウバー 「ほぅ、この二人を倒す者がこの町にいるとはな・・・・」 見物人の後ろから、もそっと現れたのは、なんとザウバーだ。 李 チュンスク 「誰だ。」 ザウバー 「名乗るほどのもんじゃねぇ。 こいつらの上役・・・ってところかな。」 李 チュンスク 「上役?」 ザウバー 「おやじ、これが弁償代だっ!」 ザウバーは、袋に入った銭を店内に ひょぃ~ と放り込んだ。 ジャリン 彡 ザウバー 「まったく・・・騒ぎ起こすなとあれほど言っておいたのに。」 ザウバーは転がる二人に強烈な蹴り2発をお見舞いし、二人を壁に飛ばして そのまま壁をぶち壊してしまった。 ズボっ、ズボっ ドーーン ガラガラ 李 チュンスク 「何っ!? 」 ザウバー 「こいつらは頑丈でな。 このくらいでは壊れん。 店の(おやじ)、二人に水ブっ掛けてくれねぇ~か。」 店主がうなずいて木製のバケツに水を汲んできて、二人に撒き散らした。 『ん、ん~・・・』 意識が戻る二人。 ザウバー 「こらっ、いつまでそうやっているつもりだっ! 騒ぎ起こすなって言ったろっ!」 ピーー、ピーー 騒ぎを聞きつけた人民警察数人が、笛を吹きながら駆け足で近づいてきたっ! ザウバー 「おら、帰るぞ。」 人民警察官 「こらぁ~、そこぉ~! 何やってるっ!」 走り込んだ勢いのまま、なんとザウバーに向かって警棒で殴り掛かる人民警察。 バキっ カランカラン・・・・ 無抵抗のザウバーに打ち込んだ警棒が見事に二つに折れ、先側部分が地面に放り出されて 転がったのだった。 ザウバー 「まったく・・・・なんてトンチンカンな警察官なんだ・・・・ おれも血の気が多い方だ。 間抜けなことやってっと、命無いぜ。」 警棒を叩き込んだ人民警察官、手に握る折れた警棒を見つめながら、 あっけにとられていた。 もう一人の人民警察官、 人民警察官 「なにをっ!」 李 チュンスク 「待ってくれ。 この方は見物人で、当事者は私だ。」 人民警察官 「えっ !? あ、李さん・・・・」 店主 「李さんは彼ら二人の騒ぎを止めてくだすっただけ。 私が被害者のこの店の店主じゃよ。」 なんとなく状況が分かってきた人民警察官の二人。 ザウバー 「おぉおぉ、このおれへの暴力はどぅ落とし前付けてくれるんだ? 慰謝料請求してやろうか。」 ちょっと困ったような顔でザウバーの話を聞く人民警察の二人。 ザウバー 「まぁいい、慰謝料払ったと思って、その壊れた壁をお前らが弁償しな。 おぃ、行くぞっ!」 騒いでいた客の二人をアゴで合図して歩き出すザウバー。 一瞬立ち止まり、 ザウバー 「そこの。 名前・・・・ 李 ・・・なんてんだ?」 李 チュンスク 「李 チュンスク。」 ザウバー 「覚えておこう。 おれはザウバー。」 そして再び歩き出した。 その後ろに騒いでいた二人が黙って続くのであった。 ~ ~ ~ このバカヤロー! 数十人のスペック-1戦闘員達の前で、仁王立ちで叱り付けるザウバーとクラウス。 ザウバー 「あれほど町で騒ぎを起こすなと言っておいただろっ!」 クラウス 「そんなに [力] を試したいのなら、おれ達が相手になってやるっ!」 町で騒ぎを起こした連中を集め、雷を落とす二人。 シュンとして耳を傾けるスペック-1の戦闘員達。 ザウバー 「いいか、今、町で騒ぎを起こし、お前らの能力の存在を知られちゃ困るんだよ。 これからその [力] を存分に発揮できることになる。しばらく辛抱しろってんだ。」 クラウス 「今は生産優先で、おまえらの収容施設の整備がまだ整ってないから、 大人しくしているっていう条件で町に出してやってんだ。 次騒ぎ起こしたら、命はねぇーぞこら。」 ブルーガー 「こいつらまとめるのも大変だな。」 ザウバーとクラウスの後方から突然現れた男、そう、あのブルーガーだ。 クラウス 「ブルーガー様・・・・」 (女、悪いか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月18日 16時39分44秒
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