カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
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クンナ 「ほう、異人か。 よく知るやつがそれってことは、異人は生まれ付きの能力じゃないんだな。 異星人なんかでもない。 何か施術を受けて変わるってことだ。」 黒鼠 一(イークン) 「・・・・」 チュウラン 「もめ事、良くない。」 クンナ 「いずれにしろ、人民警察が捕まえようとていた訳だし。 お前らをこのまま黙って見逃すことが出来ない。」 黒鼠 一(イークン) 「いいだろう。久しぶりに一戦交えるか。」 黒鼠 三(サンークン) 「4 vs 2 では結果は見えている。 女、おれが相手してやるよ。」 黒鼠 一(イークン) 「クンナ、過去の清算、そして初勝利を頂くことになるぜ。」 クンナ 「そうはいかない。またおまえの負けさ。たとえ異人化しててもな。」 そういうと、手にした木棒をさっさっと振り回し身構えたクンナ。 同様に、木棒を両手で持ち、身構えるチュウラン。 黒鼠 一(イークン) 「どうかな。」 話終えた途端、クンナめがけて打って出る一(イークン)っ! 『いくぞっ!』 シュシュっ ガシ★ガシ★ さっ バシバシ ガシ★ガシ★ 素早い一(イークン)の連続攻撃を木棒の両端で受け、立ち位置を変えたクンナ。 さらにそれを追って仕掛ける一(イークン)っ! さっ シュっ ガシ★ガシ★ 再び、受け立つ場所を変えたクンナだが、容赦なく一(イークン)の攻撃が続く。 ガシ★ガシ★ シュっ さっ クンナ (す、すばやい・・・・) 黒鼠 一(イークン) 「どうだ、以前のように一方的じゃないだろう。 クンナ、おまえの動きが良く見えるぜ。」 ~ ~ ~ 黒鼠 三(サンクン) 「さぁて女、覚悟せーよ。」 チュウラン 「悪さする異人、容赦しない。」 『楽しませてくれよ~、そりゃ!』 シュバっ、 さっ ガシ★ガシ★ さっ、さっ すばやくチュウランの立ち位置まで移動して、最初の一発を繰り出す三(サンクン)、 それを横に避けて交わしたチュウラン、そこに2発の手套が飛び込んできた! 木棒の両端で受けたチュウラン、そして素早く移動する。 黒鼠リーダー 「ほぉ、やはり武僧は違うな・・・・」 腕組みをしたまま、二組4人の戦いざまを冷静に見ている。 奥で打ち合うクンナと一(イークン)、だが、クンナは防戦一方だ。 さっ、 ガシ★ガシ★ガシ★ ざっ、 ガシ★ガシ★ 黒鼠 一(イークン) 「どうだ、おれもまんざらでもないだろう。」 ガシ★ガシ★ クンナ ( くっ・・・・確かに・・・・ ) ~ ~ ~ 黒鼠 三(サンクン) 「女、中々やるなぁ。 だが、受けるので精一杯と見た。 まだまだこれからだぜ。」 チュウラン 「・・・・」 黙って聞き流すチュウラン。 しかし、異人相手にいつもの余裕は見られない。 間合いを取ってお互いに出方を伺っていた三(サンクン)とチュウラン、 今度は、チュウランから打って出たっ! 『ハーイ! ハイッハイっ!』 見事な木棒の舞、相手を攪乱しつつもいつでも攻撃に入れるスキの無さ。 見とれると、突然突きの一撃! そしてクルっと身体を回転させて横からの一撃! さっ、ガシっ 黒鼠 三(サンクン) 「くっ・・・ さすがだな。」 最初の突きを辛うじて避け、避けたところにきた横からの一撃を右腕で 受け止めて少し驚きの声がこぼれた。 続けて打ちに来るチュウラン、 『ハイハイ、ハイ、ハイ、ハーーイっ!』 ビュっビュっ ガシっガシっ さっ、 ビュ!ガシっ ガシ★ 上から、横から、そしてまた上からと繰り返し同様のパターンで打つチュウラン。 それを腕、手のひら、交わしてと受け続ける三(サンクン)。 最後の上から振り下ろす木棒を腕で受け止め、パターンを変えて蹴りにきた足も 受け止めてしまう。 チュウラン 「異人・・・、間違いない・・・。」 黒鼠 三(サンクン) 「大少林寺、大したものだ。 オレ達の動きに付いてくる上、攻撃までしてくるとは・・・・」 ~ ~ ~ バシっバシっ さっ、 ビュっ ガシっ バシバシっ 容赦ない一(イークン)の攻撃を交わし、木棒で受けていたクンナ、 目が慣れてきたのか、スキを見て時折攻撃を仕掛ける姿が見れる。 黒鼠 一(イークン) 「こ、こいつ・・・段々仕掛けてきやがった・・・」 一瞬ひるむ一(イークン)を見逃さず、嵐のような木棒による突き、左右の打撃、 そしてさっと引いては一歩下がって後ろ向きに地面を木棒で叩いたクンナ、 そのまま鞭のような素早さで、上段から打ちに行ったっ! 黒鼠 一(イークン) 「こんのぉーー!」 降りかざし、クンナの強烈な木棒の打撃に対し、斜め下からの手套で受けに いく一(イークン)、 ボキっ! ズコっ★ カランコロン・・・・・ クンナ 「うぐっ・・・・」 一(イークン)の手套は、打ちに来た木棒を真っ二つに割り、もう一方の手で、 そのままわき腹に拳を打ちつけたのだった。 片ひざで沈むクンナ。 ~ ~ ~ 受けながら、打撃を繰り返すチュウラン、 各種棒術で攻撃に行くが、いつも最後は上段からの打ち。 黒鼠 三(サンクン) 「段々パターンが読めてきたぜ。」 『ハイ、ハイハイ、ハイハイハイ、ハイーーっ!』 尚も打撃を繰り返すチュウラン、 パターン化したラスト上段からの打ち込みに再び気合が入るっ! シャリン・・・ 黒鼠 三(サンクン) 「何度も打ち込んだままで済むと思うなっ!」 上段から来た木棒を左腕一本で受けに行く三(サンクン)、 そして次の攻撃に入る姿勢に移る・・・ が、 ガシっ チャリン ズカっ★ ズコっ バシ! なんとチュウラン、最後の打撃に行く前に、木棒を少し捻って三節棍に変化させていたっ! 繰り返し同じ攻撃により、左腕で受ける癖がついてきた三(サンクン)の裏をかき、 左腕で受けた三節棍の先端は、急に角度を変えて三(サンクン)の後頭部を直撃★ そこへチュウランの回し蹴りが飛び、三(サンクン)の懐深くえぐったっ! 倒れる三(サンクン)だったが、倒れながらの外回し蹴りをチュウランの後頭部に 浴びせたのだった。 二人共、地面に崩れるように倒れた。 黒鼠 三(サンクン) 「こ、この女・・・・やりやがる・・・。」 チュウラン 「うぐぐ・・・・・」 ~ ~ ~ 片ひざを付いて苦しそうにしているクンナに、ステップして踏み込み、 蹴りをお見舞いする一(イークン)! 黒鼠 一(イークン) 「クンナ、覚悟っ!」 (三人じゃない アルヨ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月18日 16時45分40秒
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