283207 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2007年08月15日
XML
カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
黒鼠 リーダー
  「はい。 以前総本山対極試合 の出場権を持つ、最上級クラスの拳法家の一人と
   お話したことがありました。」
ザウバー
  「たしか・・・・李 チュンスク・・・だったかな。
   その者は化け物には感じなかったが・・・。」
黒鼠 リーダー
  「はい、その 李 チュンスク なる者は総本山対極試合に出場出来る権利を持つ者
   で、それはそれで最上級と名乗れる凄腕の猛者です。
   しかし、その大会の出場者の一人に過ぎません。

   その総本山対極試合、その猛者達がとある人物を倒すために開かれている
   大会なんです。

   そのある人物・・・・これが選りすぐりの猛者達でもまるで歯が立たない程の
   化け物と聞いております。」

クラウス
  「この地にも、そんな化け物がいるってぇのか・・・・」
黒鼠 リーダー
  「はい。」


 ・・・・
     ・・・・
         ・・・・


 突如絶句したザウバーとクラウス。


 ・・・・
     ・・・・
         ・・・・


 しばらくしてザウバーが顔を上げた。

ザウバー
  「そんな化け物がぞろぞろとあっちこっちにと居られても困るな。
   どうだろう、その大会の主役の化け物、敵と見ずに味方にしては。」
クラウス
  「ほほぅ、それは面白い考えだ。」

 同様に顔を上げてニタニタし始めたクラウス。

ザウバー
  「味方に加えてこういちとぶつける。
   または話が付かなくてもこういちとぶつけることは出来るかもしれん。」

黒鼠 リーダー
  「そのこういちってのが大日本国の・・・・。
   私には、総本山対極試合の主役の方が恐ろしいですが・・・・」

クラウス
  「オレ達はその逆だな。
   実際に拳を合わせているこういちが化け物だ。
   試合の主役さんは半信半疑でピンとこねぇよ。聞いただけじゃな。」
ザウバー
  「まぁ、お互い様ってことだ。
   その主役ってやつ、どこに行けば会える・・・?」

黒鼠 リーダー
  「はぁ・・・・、総本山対極試合そのものが謎が多く、大会出場者も多くを語ろう
   としませんので、さっぱり・・・・。

   ただし、総本山対極試合の開催は、大少林寺で仕切っていると聞きます。
   そこに行くと、何か情報を得られるかもしれません。」
ザウバー
  「そうか、大少林寺が最初の手がかりか。
   まずはそこから当たってみるとするかな。」

 クラウスが手にするウイスキーのボトルをむしり取ったザウバー、
 ぐびっと口に流しこんだ後、 ( チャポン

ザウバー
  「面白くなってきそうだ。 ワッハハハハハ 」


~~~
  ~~~
    ~~~


 こちらは調査隊の一行。
 滝と川のふもとに、拠点を構える作業をしている。
 戦闘員(異人)達が、蹴りなどで木々をなぎ倒し、枝も綺麗に削ぎ取り、
 宿舎の基礎や柱を川に跨らせて作っている。
 とても素早く、そして手際がいい。

チョウ・ギョッキ
  「お~ぃ、そこの。
   縛るロープが足りない。丈夫なツルをもう少し見つけてきてくれないか。」
戦闘員
  「サー!」

ブルーガー
  「立派な拠点ができるな。
   寝泊りできればいいだけなのだが・・・・」

チョウ・ギョッキ
  「こんなことにでも体を使わせないと・・・・
   やつら、動きたくてうずうずしてましたから。丁度いいくらいです。
   それに、休む場所は居心地が少しでもいい方が。」
ブルーガー
  「うむ、任せる。」

 ブルーガーは建造中の宿舎の周りを、調査のため散策を始めた。

ブルーガー
  ( 幻の民族・・・・か。
    昔からこの地に居座っているのであれば、地の利はそいつらにある。
    まだ出くわしていないから、たたの噂なのか実在しているのか・・・

    ただ、実在すると仮定し、準備を怠らないに越したことはあるまい。

    南北は川の上流・下流、
    東は歩いてきた林とその脇に滝。
    西はそのまま林が伸びる・・・か。 )


~~~
  ~~~
    ~~~


 その夜、出来た宿舎では戦闘員達が楽しそうに自分の寝床の場所を決めていた。

戦闘員
  『おれここ♪』
     『オレはここがいいな。』
  『お前はいびきがうるさいから端っこにいけよ・・・・』
     『うひひ、おれはチョンミンの横な♪』
               『あっ、おれも。』

テイ・チョンミン
  「おぃ、こらっ! おまえらあっち行けっ!
   あたいは女っ! 別の部屋に寝るのっ!
   おまえらと一緒の部屋だとおちおちと寝てらんねぇだろが。」

チョウ・ギョッキ
  「チョンミンは人気者だ。
   まぁ、女性が凶暴な野獣の檻の中で一緒ってのもなんだな。
   だが、見ての通り部屋なんて立派なものは無い。」
テイ・チョンミン
  「女一人の中でモテても嬉しくもなんともないっ!
   いい、またブルーガー様の近くで寝る。
   一番安心だ。」

グ・リョクコウ
  「おい、チョンミン。 ブルーガー様がお呼びだぞ。」
   それにリーダーもだ。」

テイ・チョンミン
  「あいよ。」
チョウ・ギョッキ
  「分った。」

 すぐさま立ち上がり、奥にある直径 50~80mm ほどの枝複数で作られた部屋を隔てる
 間仕切りの向こう側にある、ブルーガーの個室に入っていく二人。


ブルーガー
  「集まってもらったのは他でもない、
   グ・リョクコウの案内により、伝説の[石]が眠ると言われる目的地が
   もう目と鼻の先に迫っている。

   ここからはテイ・チョンミンの情報を今一度紐解いてみたいと思う。」

 集まった3人が深くうなづいた。

テイ・チョンミン
  「あいにく、あたいが実際に見たものは何もない。
   みな父に聞いた話。
   その父も昔話を聞いてあたいに話してくれたもの。

   その[石]を長きに渡り守り続ける民族、または部族がいると。

   昔、伝説の[石]の噂を聞いたうちの村民の当時の長(おさ)が、
   村の猛者達を集め、その[石]を目指して旅に出たという。

   その猛者達、それはそれは強い連中で、当時、村と村が争っていた時、
   襲い来る隣村の兵隊数十人を、その猛者達8人で迎え撃ち、返り討ちに
   した程の腕前だと。

   その旅立った一行・・・・それっきり帰ってこなかったという。」

グ・リョクコウ
  「うちの町にも同じ話が伝わっておる。
   いつの時代だか知らんが、[石]を手にするべく部隊を派兵したらしい
   のだが、それっきり戻ることがなかったと。

   うちの町ではそれ以来、[石]を探すことも神の怒りに触れると
   恐れられ始めたようだ。」

チョウ・ギョッキ
  「複数の村・町で、その[石]を目指した部隊が出撃したってことになる。
   それも色々な時代に噂を聞き・・・。

   けど、部隊が行ったっきり戻らないのと、守る部隊?部族?がいるってのは、
   必ずしも繋がる話ではないぞ。」

テイ・チョンミン
  「別の場所に移り住んでいるとか、迷子になったとか、何か帰れない別のこと
   が発生したとも考えられる。

   だが、まだその続きある。

   半年待ってもその猛者の一行が戻らないので、その家族をはじめとする
   親族が騒ぎ出し、その一行を捜索する部隊が結成された。

   その確か一年後・・・・・
   複数の捜索部隊のそのほとんどが手ぶらで帰って来た中で、
   ただひとつの部隊だけが猛者達一行の手がかりを持って帰ってきた。

   猛者達が手にしていた武器数点、 猛者達が身に付けていたいくつかの
   装飾品を手に・・・。

   家族が、本人のものと間違いないと太鼓判を押して死亡が確認された。

   その武器には争った後があったと。
   装飾品をまとっていた白骨、腕や足が折れていたり、お腹から下の下半身が
   少し離れたところにあったり、頭蓋骨が縦に二つに割れていたりと・・・・
   ひどい状態だったらしい。

   ここから [守る部族がいる] の話が出たと思う。」

グ・リョクコウ
  「頭蓋骨を真っ二つか・・・・
   何か斧のような武器を持っていたことになる。
   剣のたぐいでは、肉、皮は切れても、頭蓋骨を真っ二つには・・・・

   槍などの剣先でなら、突き刺して相手の命を奪うってことじゃから。」

ブルーガー
  「命を失っても、骨はそのまま残る・・・・か。」


???
  『その骨の有りか、教えてやろうか。』



第202話 調査隊 5 へ
(建物の前、通ってもいいよな)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年09月18日 16時56分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[第三章 188 ~ 240 話] カテゴリの最新記事


PR

カレンダー

フリーページ

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

謎のドラマ作者@ Re:第242話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ Re:第4-490話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ 和恵よ。 和恵姉さん 「こういち! なんか言った?…

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

お気に入りブログ

もうひとつのBMW E4… non☆☆★さん

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X