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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年08月20日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
 宿舎西側の林を、総勢21人で捜索している調査隊。

チョウ・ギョッキ
  「くそぅ・・・・ガセだったのか?」
テイ・チョンミン
  「骨なんて見当たらないよ・・・・」

 額に手の平の甲を当てて、流れ出る汗を拭うチョンミン。
 長目の木の枝を手に、雑草を掻き分けたり、地面を突いてみたりしていた。

 奥の戦闘員の居る辺りが騒がしくなり始めた。

戦闘員
  「リーダー!」

チョウ・ギョッキ
  「どうした?」

 駆け寄るギョッキ。

戦闘員
  「骨・・・です。」

 地面の一部分が 15cm 程掘られていて、話す戦闘員が手にしたモノの土を
 払い退けていた。

 見ると片手の上に頭蓋骨が乗せられていた。

チョウ・ギョッキ
  「ちっ、そりゃ人のじゃねぇな。
   豚か猪のってところだろう・・・・・」

 落胆するギョッキ。
 そこへグ・リョクコウが話かけてきた。

グ・リョクコウ
  「リーダー。どうだろう、斜面は無視してやや盆地のようになっている場所
   に集中してみては・・・・。

   もし、今我々が敵と戦うとしたら、平らな盆地のようになっておるところの方が
   戦いやすいと思うんだが。

   昔の人だって考えは同じだと思うがの・・・。
   それに斜面に骨があったとしても、転がって動くこともある。
   そんな時は平らなとこで止まるもんだよ。」

チョウ・ギョッキ
  「なるほど♪ それは名案かもしれん。
   みんなっ、平らな地形のところを集中的に探してくれっ!」

 『サーっ!』



 森_001


~~
  ~~
    ~~


ザウバー
  「で、参加した後は、どんなことが待っているんだ?」

師範
  「参加者同士で勝ち抜き戦を行って頂く。」

ザウバー
  「勝ち抜いて行くとどうなる。」

師範
  「全てに勝つと、格闘界の最強を名乗れることになる。」

ザウバー
  「ほぅ、最強をね。」

師範
  「そうだ。
   だが、勝ち抜いた末に前回の最強者と当たることになる。
   このお方の流派、過去1000年を超える大会その全てにおいて、最強の座を
   譲ったことが無い。」

ザウバー
  「そいつぁ~すげーや。 ワクワクしてきたぜ。

   でよ、
   その最強さんには、どうすれば会えるんだ?」

館長
  「ザウバーとやら。
   それが私を訪ねてきた本来の目的かのぉ。」

ザウバー
  「なんだ館長、するでぇじゃねーか。」


利江
  「こ、こういち君に会いたい・・・ですって?」目
ゆうすけ
  「やつらは大会の最強者がこういちって事を知らないんだよ。」目


ザウバー
  「そいつにちょっくら会って、相談したいことがあるんだがな。
   なぁ、どうすれば会えるんだよ。」

館長
  「誠に残念ながら、その最強流派の方。
   その大会でしか逢うことが適わんのじゃ。」
   
ザウバー
  「なんだとっ!
   次の大会はいつだっ?」

師範
  「はい、今年の夏の季は終えましたので、次は冬の季(2月)となります。」

ザウバー
  「来年だとっ!
   く・・・くそう・・・・そんなに待てねぇ・・・・

   連絡は取れないのかっ?」

館長
  「残念ながら・・・・」

ザウバー
  「むぅぅぅぅっ、 面白くねぇぇぇぇっ!」怒ってる

 突然立ち上がったザウバー、思い通りに事が運ばずにカッムカッと来たっ!
 振り向き様、後ろに控えていた戦闘員一人を一蹴っ!

 スゴっ!    彡彡ぐぁーーーーー  ダッシュバリっ

 蹴り抜かれた戦闘員、そのまま後ろにある扉を突き抜けてしまったっ!


ゆうすけ
  ( うわぁぁぁ !! )びっくり雫
利江
  「き( ゃ・・・・) 」 慌てて利江の口を押さえたゆうすけ


 飛ばされて二人の横を突き抜けた戦闘員、その先の廊下まで飛ばされ、そのまま泡を
 吹いたまま起き上がれない。

ザウバー
  「実力で会えばいいのかっ!
   大少林寺、今すぐ俺達の相手をしろっ!」怒ってる

 キリっとザウバーをにらむ師範とスンチャ。

館長
  「まぁまぁ。 心を沈めて下され。
   今ここで我々と戦って勝ったとしても大会の出場権が得られるものではない。

   どうじゃろう、他流試合としてお二人、拳を交えてみては。」

スンチャ
  「2 vs 2 ならもう一人の、後ろの連れとはおれがやるっ!」

師範
  「すると、ザウバー殿とは私がお相手せねばなりませんか。」


 『ちょっと待つアルヨ。』


 部屋入り口から館長まで、一直線に走る通路の両側に座る金と赤の羽織物を着た坊さん
 の中の一人が口を開いた。

 そこに居合わせた全員がその坊さんに視線を注いだ。

座っていた坊さん
  「この男、師範殿が相手するのではまだ実力的に早過ぎるアル。
   実力が一番末席のこのおい(ら・・・じゃないや)私(わたくし)めが
   お相手するアルヨ。」( 押しつぶしたような声で )

 着ている羽織がそこそこブカブカで、髪の毛はレゲエタイプの白髪。
 白い口ひげを生やした背の小さい坊さんが立ち上がって話した。

ザウバー
  「くそ坊主め、おれではまだ早いというか。
   いいだろう。
   そのたわごと、二度と言えなくしてやるっ!」

ゆうすけ
  ( こ、こういち・・・・っ! )目
利江
  「あんなところに居たのね♪」目

 その時、入り口の横に隠れていたゆうすけの横に、突然現れた坊さんがプラスチックの
 T型を先に付けた一本の木棒を手にしながら、
 
坊さん
  「ありゃ、わしの着ぐるみじゃ ^ ^;」
利江
  「そ、その手にした棒って・・・・」
坊さん
  「ナンチャンが今使っとるよ。
   付けとる髭(ひげ)は布団からむしった綿を即席での。」


  ~
    ~



第204話 調査隊 7 へ
(みなさん勉強熱心なのね)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月18日 16時57分43秒
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