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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年10月30日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
 正門前では、素早く移動した黒鼠四人集が大男の軍団と対面していた。

黒鼠 三(サンクン)
  「まずおれが様子を見よう。」

 三(サンクン)が数歩前に進み出る。

 それを見た大男軍団、一番前に居た巨大な曲線的な片刃の剣(つるぎ)を手にした大男が
 そのまま歩を進め、他の大男達はその場で足を止めた。

黒鼠 一(イークン)
  「デ、デカい刃だな・・・・」

 間近で見るそれは、想像を超えた刃渡り。およそ 1.7m は有りそうだ。
 円弧を描くその刃は、取っ手の先から先端まで反り返っている。
 三(サンクン)の動向を黙って伺うリーダー。

 そのままのっし、のっしと歩を進める先頭の大男、三(サンクン)から目を離さない。

黒鼠 三(サンクン)
  「いくぞっ」

 動きの遅い大男に向かって、素早く走りこむ三(サンクン)、 すると、
 鈍いと思われたその動きから、突然目にも止まらぬ速さで三(サンクン)に一太刀っ!

   シャキーーンきらきら   サッ 『おっと。』

黒鼠 一(イークン)
  「うわっ」
黒鼠 二(りャンクン)
  「なんつ~速さの一振りだよ !! 」

 後ろに飛んで交わしていた三(サンクン)、着地しながら、 スタン

黒鼠 三(サンクン)
  「おいおい、はえーじゃないか・・・・。
   デカモノ振り回す速度じゃねぇーよ。

   様子見ってな大事だな、あぶねーあぶねー。
   交わして切りつけに行ってたら、危うくあの世行きだったぜ。
   だがな、毎度同じようには振れないって知ってたかっ!」

  『いくぜっ』 シュバっ

 再び素早く大男に身を寄せる三(サンクン)、最初の一太刀をしっかりと避け、
 すぐさま懐に飛び込む動き。 目線は巨大な剣を追っている。

 『よしっ』

 大男は右手で左から右へ横に振った為、懐が一瞬ガラ空き、素早い最初の一振りも、
 力を入れ替える次の切り替えしには、ほんの少し時間が掛かっていた。
 それを逃さず三(サンクン)、大男の右肩口を一刀両断っ!

 『食らえーーーっ!』
            ズバっ      ドサ

黒鼠 一(イークン)
  「さっすが~♪」

 大男の片腕が地面に転がったのであった。

黒鼠 リーダー
  「よし、我らも行くぞっ!」
黒鼠 二(りャンクン)
  「待ってましたっ!」
黒鼠 一(イークン)
  「はいっ!」



  ~
    ~


 指差す 第5進軍[火軍長]欧陽 康の後ろに控えていた赤色迷彩人間が、欧陽 康の脇を
 スリ抜けザウバーに向かって一斉に襲い掛かるっ!

ザウバー
  「こいつら・・・いちを素早いじゃないか。」

 仁王立ちのまま立ち位置を変えず、赤色迷彩服人間を迎え撃つザウバー。
 赤色迷彩服人間が次々とザウバーに襲い掛かったっ!

 『おりゃっ』 『食らえっ』 『覚悟っ!』

 いくつもの蹴りと拳がザウバーに向かって繰り出されたっ。

 だが、ここはまさに王道、
 相手の拳も、そして蹴りも、一つの外回し蹴り、一振りの裏拳で、数人ずつ一度に
 なぎ倒すザウバーの攻撃っ!

 『 うーーーりゃーーーっ! 』
           ズドズドっ   バシバシバシっ

 赤い体がいくつもいくつも、同時にすっ飛んでいくっ!

 後方の赤色迷彩服人間の動きが鈍った。
 すると、立ち止まっていた赤色迷彩服人間は、手から 70cm 程の炎の剣を出現させたっ!

   シュボっ炎 シュボっ炎 シュボっ炎 シュボっ炎 シュボっ炎 

ザウバー
  「なんだこいつら? プルーガー様の親戚か?」

 炎の剣を引っさげ、再びザウバーに挑む赤色迷彩服人間っ!

 『くたはれーー』 『うおー』

ザウバー
  「そんなもの出しても、当たらなきゃ意味ねーんだよな。」

 『 てやーーーーーーっ! 』

     サっ バシっ  ササっ ズバズバドコーーン

 今度はステップも織り交ぜ、軽快な動きで赤色迷彩服人間を沈めたザウバー。
 息一つ切らしてない。
             ドサ ドサ  ドサドサ ドサ ドサっ

 そして第五進軍長[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)をにらんだっ!


[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  ( こ、こいつ・・・・・ )



  ~
    ~


 大男に一斉に飛び掛る黒鼠達っ!  それを見た大男達ものっし、のっしと自分達の
 距離を開け始めた。 だが遅かった。

 武器を振り回すには、あまりにも大男同士の立ち位置が近すぎ、まだ手を出せないでいる。
 そんな大男達は、素早い黒鼠達の突撃を食らう。

 黒鼠 リーダーは、大男3人をそのままに素早く移動し、その奥の大男から攻撃を
 開始したっ!

    バシ スパっ彡   ガシガシっ スパっ彡  ドスドス スパっ彡

 気持ちのいいほど、リーダーの攻撃が次々と決まる。 拳で、蹴りで、そして剣で。
 攻撃が最後の一人の大男に差し掛かった時、 『 !! 』
 その大男を後ろから腕回し、ガッチリとお腹を抱え込んだ男がいたっ!

 動きを止めたリーダー。 

クラウス
  「おれの分も残しとけっ」 『うぉぉぉぉっ』

     ドッスーーーーン 

 もの凄い地響きと共に、これまた見事なバックドロップが決まるっ!
 前方では、一(イークン)、二(りャンクン)、三(サンクン)らが大男を仕留めていた。



  ~
    ~


[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「くっ・・・・」

ザウバー
  「さてにいちゃん、おれの相手するのはお前さんじゃなかったか?」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「やるなぁあんたら。」
ザウバー
  「にいちゃん、名前を聞かせろよ。」

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「大竹林寺[火軍長]欧陽 康 だ。
   この隊、第五進軍の隊長でもある。」
ザウバー
  「ほう、どおりで火の手品が多かったわけだ。 火軍ね。
   おれはザウバー。 隊長ではねーが、この施設を仕切っている一人だ。」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「手品か。 まぁいいだろう。
   ザウバーさんよ、その手品、自由に操れるとこんな武器になるんだぜ。
   その身体に教えてやるよっ!」

  『覚悟っ!』




第228話 紅の悪魔 3 へ
(たまには焼いて殺菌消毒ってのもいいもんだぞ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年08月03日 14時37分30秒
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