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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年11月01日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
 炎シュボォォォォ

 再び身体に炎をまとい、ザウバーに突進する 欧陽 康(おうよう こう)っ!
 サササとザウバーに近づくと、左手を横に振りぬいたっ!
 すると、太く長い炎の帯が発射され、振り抜く動作と共にその帯も連動したっ!

      炎ぶおぉぉぉぉっ  孤を描く炎の帯炎

 とっさに避けるザウバー、そこへ右手拳から連続発射されたボウリングの弾ほどの火の弾が
 襲い掛かる。

 ボっ炎 ボっ炎 ボっ炎
                     サっ、ササっ
 それも素早く避けるザウバー。

ザウバー
  「大した手品だな。 だが一つも当たらなねーぞ♪」

 口元が緩んだザウバーであったが、すぐ様 欧陽 康(おうよう こう)に向かって突進したっ

ザウバー
  「今度はこちらの番だぜっ!」

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「炎投帯っ!」  ぶおぉぉぉぉっ炎

 動きながら両手で太く長い炎の帯を発射させ、向かってくるザウバーに当てるべく、
 操る欧陽 康(おうよう こう)。
 だが、ザウバーはそれを見事にかい潜り、欧陽 康(おうよう こう)に尚も突進する。

ザウバー
  「いくぜにいちゃんっ!」

 ステップして強烈な拳を炎の中の欧陽 康(おうよう こう)にお見舞いしたっ!
 ザウバーと目を合わせ、にがり潰したような顔の欧陽 康(おうよう こう)。

 その時突然、欧陽 康(おうよう こう)の身にまとう炎の勢いが大きく膨れ上がった。

 炎ぶおっ炎   ズボッ

ザウバー
  「うぉっ」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「ぐわっ」

 突然吹き上がる炎により、ザウバーのひるんで威力が落ちた拳を受ける欧陽 康、
 そして突然強い火力となった炎をモロに受けてしまうザウバー。

 身にまとった炎が消え、その場にうずくまる 欧陽 康(おうよう こう)。
 身体に引火した火を身体を素早く動かして鎮火させるザウバー。ススで顔が黒ずんだ。

 欧陽 康(おうよう こう)の視界には、黒鼠に倒される[力軍]の姿が映った。

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  ( く・・・、こ、こいつら、ただもんじゃね・・・・
            くそう・・・・このままでは・・・・ )
  「残念だが今日のところは引き上げる。」 ( 全滅は免れなければ・・・・ )

 『全員、退却っ!』

 号令を受けた工場敷地内にいた地面より顔を出していたもぐら人間と迷彩人間。
 上空を舞う鳥人間たちが、一斉に引き始めた。

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「おまえら大したもんだな・・・・く・・・・
          次はこうはいかないぜ、覚えておけよ・・・・」

 苦しそうに手でお腹を押さえながら、ゆっくりと立ち上がる欧陽 康(おうよう こう)。
 そこへ一羽の鳥人間が急降下してきて、欧陽 康(おうよう こう)を足にしがみつかせ、
 再び上空へと飛び上がり、そのまま点と化して姿を消したのであった。


クラウス
  「おぉ、大丈夫かぁ。」

 その声に振り返るザウバー。

ザウバー
  「ちぃっ、こんなやつらにやられるザウバー様じゃねーぜ。」
クラウス
  「黒鼠、連れてきた新入り達を工場に案内してくれ。」

 後ろにいたリーダーに、指示を出す。

黒鼠 リーダー
  「はっ。
       一(イークン)、案内を頼む。」
黒鼠 一(イークン)
  「分りました!」
クラウス
  「いい面構えじゃないか。」
ザウバー
  「たまには焼いて殺菌消毒ってのもいいもんだぞ。
   ただレアーじゃないとこまるがな。」


 『アハハハ。』



  ~


クラウス
  「・・・こいつらがそうか?」

 辺りを見回し、ゴロゴロところがる見慣れない衣装を身にまとった屍(しかばね)を眺める
 クラウス。

ザウバー
  「だろうな。」
黒鼠 リーダー
  「地中から、木の迷彩で森から、そして空から。
   続いて炎を扱う者、最後はこんなデカイ武器振り回す者も・・・・。」

 大男の手にしていた2つの武器をクラウスに渡すリーダー。

クラウス
  「デケーなこりゃ。
   振り回すだけでも一苦労だろうに。」
ザウバー
  「丁度いい、おまえがもらっとけ。
   怪力のおまえさんにしか扱えないだろうし。」

        カシャ  (デカい剣を手にするクラウス。)

ザウバー
  「さてリーダー、
   戦闘員すらこのざまだ。生身だけに炎や爆弾にはどうすることもできん。」
黒鼠 リーダー
  「はい、彼らの戦いぶりの一端が垣間見れましたし。
   やつら、またここを襲ってくることでしょう。建て直しを図りましょう。」

クラウス
  「おー、お前ら。 残骸きれいにしとけよ。」

 奥で立ちんぼしていた戦闘員に向かって叫ぶクラウス。


 『ははっ。』


~~
  ~~
    ~~


 ここは、クンナ、スンチャ、チュウラン達が以前黒鼠の一団と一戦交えた町。
 最近、異人が現れないと見えて落ち着いた装いで町は活気付いていた。

 ゆうすけの指示で、この町の偵察に出向いていたクンナと南ちゃん。
 ぶらぶらと町の様子を伺いながら歩いていた。

クンナ
  「至って平穏な町の姿だよな。」
南ちゃん
  「普通がなによりだよ。」
クンナ
  「ここも襲われちまうのかな・・・・」
南ちゃん
  「ゆうすけの予想だと、この近くでは大きな町でしょ。
   この先の攻撃のためには、ここを拠点にするはずだから、おれならここを押さえる
   なって言ってたよ。」
クンナ
  「拠点にか・・・。
   戦略はよく分らないけど、多人数を抱えて攻め込むのであれば、休息地は必要だよな。」
南ちゃん
  「だからここを押さえさせてはダメなんだって。」
クンナ
  「それでナンチャンを派遣したってことか・・・・。
   おれなら大少林寺にずっと居てもらうけどな。」
南ちゃん
  「それ、ろう城と変わらないじゃない。
   受身オンリーでは勝つのが難しいさ。 『攻撃は、最大の防御成り』ってゆうすけが
   良く言ってたよ。」
クンナ
  「ケースbyケースだろうな。 おれは全てに当てはまるとは思えない・・・。」
南ちゃん
  「おいらは固い守りが大事、 そう思ってる。」
クンナ
  「ナンチャンはな・・・・それでいいけど・・・・
   おれ達みたいのだと、守りきれなきゃやられちまうもの。
   全てに当てはまらないまでも、相手がずっと受身になるような攻撃は出来るように
   なりたいさ。 どっちが勝利し易いかっていうと、後者の方だろうから。」
南ちゃん
  「クンナは異人対策を覚えてから、一回り大きくなったよ。
   今では以前と異なった戦い方が出来ると思うけどな。
              ねぇねえ、あそこの団子、美味しそうだよ (^ ^* 」
クンナ
  「おっ、いいねぇ。 ちょいと小腹も減ってたころだから、丁度いい。」

 二人は、店先で炭火で焼く団子の匂いに誘われて、小走りで店に向かったのだった。




第229話 冷酷のシャーク へ
(達筆だねぇ。。。 うまいもんだ。。。)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。









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最終更新日  2020年09月23日 11時19分09秒
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