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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年11月26日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.

  ~

 日の出前、辺りは薄っすらと明るさを取り戻し始めようとしている。
 動物達は寝静まり、虫の鳴き声だけが耳に入ってくる。
 時折、起床が早いスズメの鳴き声が、門の上や敷地境界の有刺鉄線の上で
 チュンチュン とさえずっていた。
 数人の見張り番も、座り込んで転寝(うたたね)をしている。
 そんな中、


 ドカーーーンっ!


 突然耳を劈き、地震のように大地を揺るがす号砲がもの静かな雰囲気を一転させたっ!

黒鼠 リーダー
  「何事だっ!

 戦闘員工場内の宿舎、そして野外の仮設小屋で寝ていた戦闘員達が、一斉に飛び起きる。

戦闘員
  「た、大変です! 大竹林寺の軍が突然奇襲を仕掛けてきましたっ!」

黒鼠 リーダー
  「よし、総員戦闘態勢っ!」
 『ははっ!』

 表には、迷彩服を着た男達が何十人も溢れ、出てきた戦闘員達と戦闘を展開していた。


戦闘員
  『このぉぉぉ!』  (サっ☆) ドス★
      『来やがったなっ! 覚悟っ!』 (ササっ☆) ドカ★

 何人かの戦闘員が倒され、地べたで這いずりまわっている。
 だが、建屋から次々と出て来る出て来る戦闘員達っ!

 枝や葉っぱの迷彩服を着た男達は、突然林の中へと非難を始めた。

戦闘員
  「 追えぇぇぇっ、逃がすなっ!

 逃げ行く迷彩服人間を追いかけ、林になだれ込む戦闘員達。
 素早さには定評のある戦闘員達が我先にとこぞって後を追っていく。
 すると、その方向の2キロ先で再び、


 ドカーーーンっ!


 物凄い爆発音が起きたっ!

 その地点を目指す戦闘員達。
 そして工場敷地内には、再び迷彩服人間達が数十人現れ、建屋から出て来る戦闘員達の
 前に立ちふさがった。

 素早い動きの迷彩服人間、先頭で向かってくる戦闘員達をいとも簡単に倒していく。

      サっ☆  ドカドカ★  ササっ  ドス★

 そして完全に注意をひきつけると、再び別方向の林の中へと逃げていった。

戦闘員
  「追えっ! 追うんだっ!」

 檻から放たれた猛牛の如く、迷彩服人間達が逃げていく林を目指して突進していく!
 しばらくすると、その方向の3キロ程先で再び、


 ドカーーーンっ!



第7進軍長[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「な、なんだぁぁぁっ!」
土軍兵
  「わ、わかりません! 数箇所で爆発音がっ!」

 そこへ、空から鳥人間が一人舞い降りてきた。  スタ。

空軍兵
  「大変です、標的の施設からの軍勢が、こちらへ次々と押し寄せてきますっ!」
第6進軍長[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「こちらも迎え撃つぞっ!」

 『はっ!』

第7進軍長[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「なぜ我々がここに居る事が・・・・」
第6進軍長[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「うむ、偵察隊の報告では誰とも偵察区域内では遭遇していなかったはず。
   ここの駐屯地は誰にも知られていないはずだ。」



  ~
    ~


 そしてまた工場敷地内には、再び迷彩服人間達が数十人現れ、建屋から出て来る戦闘員達の
 前に立ちふさがった。

 まだまだ建屋から出て来る戦闘員達。
 その戦闘員達の横で、

黒鼠 リーダー
  「やけに人数が少ないな・・・・。」
黒鼠 二(りャンクン)
  「また地面やらに潜んでいるんじゃねーですかね。」
黒鼠 リーダー
  「ん・・・・、
   だが、空の部隊も全く姿を現しておらん。」

 黒鼠の目前で、迷彩服人間達に次々と倒される戦闘員達。

黒鼠 三(サンクン)
  「今度の迷彩服の連中、やたらと動きが早くないですか?」

 広場での戦闘を見つめながら話す黒鼠達。


黒鼠 一(イークン)
  「あ、クラウス様、おはようございます。」
クラウス
  「うむ、何があった?」

 のっそり、のっそりと歩を進め、目を擦りながら窓際に歩み寄るクラウス。

黒鼠 リーダー
  「これはクラウス様、
   どうも大竹林寺軍の奇襲に遭ったようです。」
クラウス
  「奇襲か・・・。
    (あくびをしブラインドのフィンをいくつかを指で下げてから、)
   それにしては少なくないか? 見たところ 30~40人程度じゃないか。」
黒鼠 リーダー
  「は、私も同じことを考えておりました。」

黒鼠 二(りャンクン)
  「あ、また退却して行きますぜ。」


 5人の見守る中、数人の戦闘員を倒した迷彩服人間達は、再び林の中へと退避を始めた。

戦闘員
  「逃がすなぁぁぁぁっ、一人残らずブチのめせぇぇぇぇっ!

 今までと同様に後を追う戦闘員達。

黒鼠 リーダー
  「これで四方に分かれて追って行ったことになります。」
クラウス
  「待ち伏せ・・・・か?」
黒鼠 リーダー
  「はい、大いに有りえます。それもワナを仕掛けて・・・・。
   そして注意すべき点は、この施設の警備が手薄になることです。」
クラウス
  「この施設は守らねばならぬ。
   この地の拠点はまだここだけだ。 それにやつら、征服を目的で領土拡大とぬかして
   いやかる。 ガイザー様の意向に真っ向からぶち当たる連中。
   叩き潰さねばなるまい。」

黒鼠 リーダー
  「どうしますか?
   ここの陣営を含め、5つの隊と考えてよろしいでしょうか。」

クラウス
  「そうだ。 そう考えるか。」
黒鼠 リーダー
  「はっ!」
 『後続を止めろっ! 残りの者は、ここの警備だっ!

 『了解♪』 『分かった』 『はい。』

 三人の黒鼠は、流れに任せて進軍する戦闘員達の静止に向かったのだった。

クラウス
  「ザウバーめ、こんな時に・・・・何も今行かんでもよかろうに・・・・」



  ~
    ~


第5進軍長[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「誰だっ! 標的の施設に進軍したやつはっ!
   あれほど待てと言うたのにっ!」


      ドッカーーーンっ!


 再び彼らの側で、物凄い爆発音が起きたっ!

火軍兵
  「やつらがこちらに進軍してきますっ!  もの凄い数ですっ!」

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「起きたことは言うても仕方ない。
   こちらも迎撃だぁぁぁっ! 迎え撃てっ! そしてそのままねじ伏せて、やつらの
   施設になだれ込めっ!」




第237話 野望の激突 3 へ
(へへ、ちょっいとトッピングしてやろうかい)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年08月04日 15時11分10秒
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