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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年12月21日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
 そう言い放つと、普通に[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)に向かって突進するクラウス。
 [力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)は距離を見定め、得意の素早い一太刀を浴びせたっ!
      スパッ
                               キーンきらきら

[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)
  「なにっ!」
                         ヒュン、ヒュン ドスっ↓

 上から折れた剣先が落ちてきて、地面に刺さった。
 いつもの片ひざで降りぬいた姿勢の[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)。
 クラウスは[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の一太刀を、手にするその刀で受けたの
 だが、刀の扱いに不慣れなため受け太刀の当たり所が悪く、その剣が折れてしまった。
 [力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の一太刀はクラウスの刀を粉砕し、そのまま弧を描いて
 クラウスの顔を襲ったが、クラウスは屈んでそれを避けていたのであった。
 
クラウス
  「残念だったな。 二つになったのは刀だけのようだ。」

 雷が一閃っ!



 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                            雷            .






[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)
  「おれの一太刀を受けた上避けるだと・・・・?」
クラウス
  「おまえさんのシナリオ通りにはいかないみたいだなぁ。」
[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)
  「お、おのれぇぇぇぇっ!」

 [力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)は立ち上がり、手にした半月状の刃を左右に振り回し
 クラウスに襲い掛かるっ!
    『うりゃっ』  スパッ
        『おりゃっ』  スパッ
 いとも簡単に避けるクラウス、

クラウス
  「子供の相手などしておれん。」  ダッシュサッ

 避けた半月状の刃が通り過ぎ、切り返す間際のスキを付いて前に出るクラウス。
 そして、半月刃の柄のところを素早く掴んだっ! (向き合う二人。)

[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)
  「うぬっ!」

 驚きを隠せない[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)、青ざめた顔でクラウスを見つめた。

クラウス
  「子供にはこのおもちゃは似合わんっ!」

 そう叫ぶと、半月状の刀を[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の手から奪い取り、

クラウス
  「うりゃっ!」
        スパっ ≡≡≡≡≡シュイン、シュイン、シュイン

 勢い良く、大竹林寺の部隊がいるその方へ投げつけたっ!

 物凄い回転と勢いで、森に向かって飛び放たれた半月刃、戦いに没頭していた大竹林寺の兵の
 他、戦闘員も数多く巻き添えにして真っ二つにっ!

    スパっきらきら スパスパっきらきら    スパスパっきらきら

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「おっと。」  ダッシュサッ

                 ダッシュサッ
[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「ぬぁっ、危ねー。」

 だが勢いは衰えずにそのまま森に向かう。 次々と木々を気持ちよくスパスパと切り倒し、
 開けた一筋を残して遥か遠くに消えていった・・・・。

 半月状の刀を投げ出したあと、[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の後ろに回ったクラウス、

クラウス
  「次はこっちの番だっ」


 雷が一閃っ!




 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                        雷            .






 後ろから[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の腹に腕を回した。
 その手首を握り、その体制から逃れようともがく[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)だっ
 たが、

クラウス
  「ちから比べなら負けんっ! くらえっ! おぉぉぉりゃっ!」

 [力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)の足が見事に伸びきり、完璧なまでのバックドロップ
 が炸裂したっ!   ぐぉーーーーん

[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)
  「ぐえっ!」
          ドスーーーーン


黒鼠 リーダー
「お見事♪」

 上半身が、地面にめり込んだ[力軍長]王 極鵬(わんきょくほう)っ!
 だが、そのままスルスルと地中に消えて行く巨体っ!

[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「へへ、危ねー危ねー。」

 巨体が消えた後から顔を出した[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)、再び地中に姿を隠した。

 そして戦線からこちらに進撃を始めた各軍長とその兵たちが、クラウスとリーダーに襲い
 かかってきたっ!

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「炎投帯っ!」  炎ぶおぉぉぉぉっ

         さっ
 素早く身を交わしたリーダー、[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)の懐に入り、みぞおちに
 一撃っ!

 ドスっ   『ぐほっ』

 続いてくる土軍兵、火軍兵の攻撃をスラスラと交わし、見事な両拳、手套、回し蹴りを見舞い
 次々と撃破していくリーダー。


 その時っ! 再び雷が一閃っ!




 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                            雷            .






 敷地にいた誰もが現実を疑うような目で、川の反対側に出来た巨大な竜巻に注目し始めた。

 『 おい、あれを見ろっ! 』



 竜巻






クラウス
  「た、竜巻か・・・・?」

黒鼠 一(イークン)
  「デ、デカイっ!」


[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「時が来たっ!」

[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「つ、ついに・・・・」

[水軍長](とう すいじゅ)
  「出現したのか・・・」

 各軍長たちも初めて見る光景に、我を忘れてしばしその巨大な竜巻をぼー然と眺めていた。
 そして、

[力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)
  「第一進軍、引けっっっっ!」
[水軍長](とう すいじゅ)
  「第二進軍、撤退せよっ!」
[空軍長](りゅう くうさい)
  「第三進軍、退却っ!」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「第五進軍、下がれっ!」
[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「第六進軍、撤退っ!」
[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「第七進軍、退却だぁぁぁっ!」

 突然の指示が各進軍長から飛んだっ!
 大竹林寺の兵は、クモの子を散らすように、あっと言う間に姿を消した。

 強い雨の降りしきる中、残された戦闘員達。
 彼らもまたその竜巻をじっと見続けていた。

 水のレーザービームを肩と太ももに食らってしまい歩けない黒鼠 二(りャンクン)が
 黒鼠 一(イークン)と黒鼠 三(サンクン)の肩に担がれて、リーダーの下に運ばれた。
 だが・・・・

黒鼠 リーダー
  「良く見ろ、傷跡は綺麗だが、頭も打ち抜かれている。 即死だ・・・・。」

黒鼠 一(イークン)
  「二(りャンクン)・・・・」


クラウス
  「なんなんだありゃ・・・・・竜巻の中に、龍の姿が見える・・・・」

黒鼠 リーダー
  「わ、分りません・・・・。」

 二(りャンクン)を担いだ手を下げ、水溜りになっている地面にその身体を横にして、
 リーダー他2名の黒鼠、そしてクラウスが、立ち止まりその龍の姿をじっと眺めていた。




第247話 第一の[獣神]-6 へ
(付いて来い・・・?)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月23日 11時36分58秒
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