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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年12月26日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.

  ~

スンチャ
  「おい、大丈夫か・・・?」

 負傷者を気遣い、肩を担ぎながら他の負傷者にも気を払うスンチャ。
 修業僧達も、けがした房長達を数人で中に運び込んでいる。

 腕が達つ武僧とはいえ、だれも無傷では無かった。
 師範を担ぐチュウランとスウランも腕や足から鮮血がみられる。

 みな重い足取りで中に引き上げていた。

師範
  「す、すまない・・・・」
スウラン
  「大丈夫?」
師範
  「あばらを数本逝ったようだ・・・・」
チュウラン
  「しばらく安静にする。」

 チュウランの三節棍と、スウランの双剣を手にして後ろから付いてくるチーラン。

チーラン
  「チュウラン、スウランも止血、必要。」
チュウラン
  「この程度、ほっとく。」
スウラン
  「傷、深くない、後で洗うでいい。」
チーラン
  「でも・・・・」
チュウラン
  「それより、[三獣神]のひとつ、現れた。」
スウラン
  「うん、青龍が・・・・」
チーラン
  「こういち、倒しに行った・・・・」
師範
  「陳南家 南流伝承者 、その者がいかに凄いかは身にしみて解ってはいるが・・・・」

 その時、前方から修行僧の一人が、慌てて駆けてきた。

僧侶
  「大変ですっ!」
スンチャ
  「どうした・・・?」

僧侶
  「はぁ、はぁ、はぁ、はい、食堂前の広場にタロが・・・・
   何者かと争った跡があり、タロが倒れてましたっ!」
スウラン
  「タロが?」
チーラン
  「利江は・・・・」
僧侶
  「倒れたタロしか居ませんでしたっ!」
スンチャ
  「なんだって !! 」
師範
  「直ぐに行ってあげなさい。」
僧侶
  「師範は私が担ぎますっ!」
チュウラン
  「よしっ!」

 師範を僧侶らに預け、チュウランとチーラン、スウランが、そしてスンチャも食堂広場へと
 急いだ。


スンチャ
  「おいっ、タロっ!」

 食堂前の広場に着いた4人は、タロを抱きかかえたクンナの姿が目に入る。

チーラン
  「クンナ、タロは?」
クンナ
  「心配ない、大丈夫だ。 腹を強打され苦しそうにしていただけだ。命に別状はない。」
スウラン
  「ふぅ、よかった。。。」
チュウラン
  「だが、利江が・・・・」
クンナ
  「争った相手はこいつだ。」

 手にしていた布切れをみんなに見せたクンナ。

クンナ
  「こいつと戦ったんだろうな。 タロの倒れていた横に落ちていたよ。」
スンチャ
  「こ、これはっ!」

チュウラン
  「大竹林寺、月光軍長が足に巻いていたもの・・・・。」

チーラン
  「ザウバーと戦っている隙に、偵察に忍び込んだ・・・・か。」
スウラン
  「あいつら・・・・」
チュウラン
  「月光軍長が利江さらった・・・。」
チーラン
  「[三獣神]のひとつ、現れた。きっと[探神霊石]光った。それで・・・・」

 タロがクンナの手から自ら降り、クンナの手にした布切れをクンクンと嗅いだのだった。

 痛みが引いたのか、タロがブルブルっと身震いで身体についた水滴を振るい落とし、スウラ
 ン、チュウラン、チーランを見た。 そして食堂横の塀に向かって走り出し 彡ピョン と飛
 び乗り、振り返ってみんなを見た。

スウラン
  「臭いで・・・・跡を追うのか?」
タロ
  「Gurruu・・・・」
チーラン
  「付いて来い・・・?」
タロ
  「Gaoooo!」
チュウラン
  「よし、跡を追うぞっ!」
スウラン
  「クンナ、後を頼むっ!」

 素早くチュウラン、チーラン、スウランとスンチャもタロに続いたのだった!

クンナ
  「ぃゃ、後を頼むと言われても・・・・
   よぉ、トランシーバーを持っていけっ!」

        ひょい~    パシっ☆携帯電話 片手で受け取るスンチャ。

スンチャ
  「おっけ~♪」

 そして4人と一匹は塀の向こう側へと消えていった。


~~~
  ~~~
    ~~~




 竜巻




 青龍02_5

      彡ゴォォォォォォ彡



 湖のど真ん中に竜巻を起こし、辺りを台風をも上回る強風と大粒の雨を伴いながら、どんどん
 龍に姿を変化させていた。

 この湖畔の淵にある大きな岩の上に立ち、竜巻の中に現れた青龍をぐっとにらみつけるこういち。

こういち
  ( なんてバカデカイ[気]を放ってやがるんだ・・・・こいつが・・・・
    こいつが[三獣神]の一匹か・・・・。)

 左後方に目だけ向けるこういち。
 そう、ゆうすけを肩に乗せたザウバーが到着したのだった。

ゆうすけ
  「ど、どうなんだ・・・・?」

 強風と打ちつける雨粒を避けるように両腕で顔を覆いながらこういちに語りかけるゆうすけ。
 ズボンのベルトをザウバーがしっかりと掴んで飛ばされないようにしていた。

こういち
  「どんどん[気]がデカくなってる。」
ザウバー
  「あんなやつを、お前本当に倒せるのか?」
こういち
  「やってみなけりゃわかんないよ。」
ザウバー
  「お前は逃げるってことを教わらなかったのか?
   あんな化け物、人間の手で倒せるわけないだろうが。
   それにあの強い[気]、その[気]の違いだけでも戦意喪失だぜ。」
こういち
  「ならザウバー、お前では無理だ。
   だが・・・・

   おいらは・・・・おいらは・・・・、あいつを倒す。 なぜならば・・・・

   おいらは、あいつら [三獣神] を倒すために生まれてきたんだっ!


 雷が一閃っ!



 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                         雷            .






ザウバー
  「な、なんだとっ!」

ゆうすけ
  ( や・・・やはり・・・・
    薄々想像は出来たが、本人の口からは初めて聞いた・・・ )
ザウバー
  「む、無理だ・・・・
   いくらこういちだからったって、[気]の大きさが違い過ぎるぜ・・・・」
こういち
  「確かに・・・・、だがやってみなけりゃ分らないさ。
   なんせ先祖代々、まだ誰も戦ったことなんてないからね。 おいらの代が初めてさ。

   だが、最初から諦めたやつには倒すのは無理だろう。
   でもおいらは、

   あいつを葬ってやるっ !!!
   それがおいらの・・・、生まれてきた使命だからだっ !!! 」


       ぶぉっ\|/




第248話 第一の[獣神]-7 へ
(くそ、訳が判らなくなってきやがった)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2022年02月28日 12時19分59秒
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