カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
ザウバー 「こ、これがあの姉貴の実力かよ・・・・す、すげーっ!」 ゆうすけ 「たぶん・・・・これでもまだ本気じゃないと思う・・・・。」 ザウバー 「なんだとっ!」 ゆうすけ 「まだ相手に合わせて戦っているって感じ・・・・」 ザウバー 「ま、まだ上の力を出せるってのか・・・?」 ゆうすけ 「あぁ、本気ではない証拠に、まだ目に見えるオーラを発してない。 こういちのは見たこと無いが、姉さんは、赤いオーラを身にまとうらしいぜ。」 ザウバー 「オ、オーラを・・・・身にまとうかよ・・・・・(*.*||| 」 (ゴク) たまげながら、唾を飲み込むザウバー。 ~ ~ ~ 一方のこういち、 まさにレースカーのF1が、長いホームストレートを駆け抜けるかのような速度を遥かに 上回る速さで青龍に突進していたっ! ズボーン// ズボーン// ズボーン// ズボーン// ズボーン// ズボーン// こういちが通過した後に次々と立ち起きる先程の青龍が操る水の壁っ! こういちの近づく速度に間に合っていなかった。 ゆうすけ 「 いけーーーーっ! こういちーーーっ! 」 青龍が身にまとっていた竜巻を突き抜け、青龍の硬いうろこのような鎧にも見えるそれに、 拳を遠慮なく叩き込むこういちっ! 『 いくぞっっっ!!! 』 ≡≡≡>>ズボっ! その初の一撃となった拳がものの見事にヒット★ だが、 うろこのような硬い鎧、さすがのこういちの強烈なパンチにも砕けることがないっ! こういち 「さすがに硬たいや・・・」 続けて蹴りを連続で見舞うこういちっ! 『 ハッ、ハッハァーーーーーーーっっっ!!! 』 ズボズボっ★ ズカズガズガズガズガっ★ バシバシバシバシバシっ★ ズコーーン★ こういちの素早いコンビネーション炸裂。しかしそれでもうろこはびくともしなかった。 だが、遠くゆうすけから見えた青龍は、苦しそうなしぐさをしたようにも見えた。 さらに、こういちの強烈な蹴りの度に、その渦巻く場所が5mほどずれていったのである。 ゆうすけ 「全く通じない訳でも無さそうだ。」 ザウバー 「おれも うずうず してきたぜ! 行って来るっ!」 今にも駆け出そうとしたザウバーを静止するゆうすけ。 ゆうすけ 「まてっ! ザウバー! お前さん、水面を走って渡れるのか・・・・?」 ザウバー 「うっ・・・・」 ゆうすけ 「見てて うずうず するのは分るが、こういちが普通にやっていることが、自分にも出来る と思ったら大間違いだよ。 この場はこういちに任せるんだっ!」 一方、 スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ スボっ★ バキバキバキっ バリバリバリっ バシバシバシバシっ★ サッ☆ ガシっ★ スパンっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシズボっ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ サッ☆ ガシガシガシっ★ サッ☆ スパンっ★ サッ☆ ガシガシっ★ ≡≡≡ズコーーン★ 見たことの無い速度で戦い続ける二人。 バキバキバキっ ボキっ バリバリバリっ 辺り一面の樹木をなぎ倒しながら、戦い続けている。 なぎ倒された木が、強風で次々と飛ばされていったっ! その戦いぶりと竜巻が起こす嵐のような強風が、その凄まじさを物語っていたっ! どちらもクリーンヒットをゆるさないすばしっこさ。 だが、南流 超鋼筋 を誇る二人の身体は、鋭くもその強烈な別世界の攻撃には無傷という訳 にもいかなかった。かすり傷程度とは言え、無数の傷を身体に帯びていた。 彡サッ 彡サッ 『はぁ、はぁ、はぁ・・・・』 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「く、くそぉ、拉致があかねえ・・・・」 和恵姉さん 「もう息が上がってるの? 修行が足りないんじゃない?」 どちらも衣服はボロボロ、姉さんも色っぽ過ぎる格好で話している。 だが、こういちとの日々の乱捕りで、このレベルの戦い慣れしていた和恵、衣服の被害は Ryuichi のそれよりも、遥かに程度はマシであった。 ~ ~ ~ と、どうしたことだろうか・・・・、 急に湖にそびえたつ竜巻の勢いが徐々に衰え、次第に青龍のその姿が薄くなり、見る見ると 渦巻きものとも消えていったのであった。 辺りに巻き起こっていた風が止み、そして雨も止み、覆いつくす雲はそのままに辺りは静けさ を取り戻しはじめていった。 和恵姉さん 「さぁてと、次は本気で望んでみる?」 Ryuichi の目にも青龍が消えた湖の姿が映る。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「いや、今日はここまでだ。 青龍が引っ込みやがったんでな・・・・。 この続きはまただっ!」 ☆ズバっ≡≡≡≡>> その場から走り去る Ryuichi。 ザウバー 「ど、どうなったんだ?」 ゆうすけ 「たぶん・・・・青龍は一端引き上げた・・・ってとこかな・・・・。」 風が止み、ゆうすけのスボンのベルトを握る手をどけたザウバー。 ザウバー 「す、凄いやつらだ・・・・。 トンでもないものを見させてもらったぜ。」 ゆうすけ 「どうすんだ、これから。」 ザウバー 「おれは世界一の強さを手に入れたい。 手に入れたつもりだったが、そのとき既にこういちの存在を知っていたから二番目だった。 だが、今日この場に居合わせて、どう見ても世界で四番目になっていたことを悟らされた。 今日の出来事はさすがにブルったぜ。だが、おれは一番を目指す気持ちは揺るがねぇ…。 いつかはこういちを倒してみせる。 ただ実力で一番になりたいだけだ。 おれも・・・一端引き上げる。」 クルっと背を向けて歩き出したザウバー。 ゆうすけ 「弟のゾルダも同じことを言ってたよ。」 ザウバー 「ゾルダに遇ったのか。」 ゆうすけ 「あぁ、『アニキは知らんが、一番になりてぇ~じゃないか。 頭脳で無理なら力で一番 になりてぇよ。』って言ってた。」 ザウバー 「そうか、なら一緒だな。 兄弟ケンカは一度も無いし、これからもやるつもりはない。 お互いが一番を目指していてもな。」 歩を進めながら後ろ向きで手を振り去っていった。 その時、水面上に立っていたこういちが突然崩れるように真っ逆さまに水面に吸い込まれ ていったっ! ジャボン 和恵はそのこういちの姿を見て、助けに行こうと湖に向かって走りだそうしたそのとき、 バシャン 対岸から水しぶきが上がったのを見てその動きを止めた。 和恵の元へゆうすけが駆け寄ってきた。 ゆうすけ 「姉さ~ん >( ^o^ / 」 (遺体同士を重ねるなよーっ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月23日 11時40分52秒
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