カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
こちらも既に大竹林寺の拠点に侵入し、目前の密林に足を踏み込むところの戦闘員達。 黒鼠 一(イークン) 「こ、ここは・・・・あんな洞窟の中を抜けたのに・・・」 黒鼠 三(サンクン) 「確かに。 あの先にこんなジャングルのような大自然が待っていようとは。」 黒鼠 リーダー 「うむ、洞窟付近には見ない別世界だ。 すなわち、ここがやつらの生活の場であり本拠地だという証でもある。 ザウバー様、クラウス様。 ここからは、我々3人が先頭に立って歩を進めた方が・・・・。」 クラウス 「無駄に兵力を失わないようにか。 ザウバーよ、どうする?」 ザウバー 「こそこそとせず、堂々と進入してきたからな。 やつらも気づいて兵力を向けてくることだろうよ。」 歩を進めつつ、少し考え込んでから、 ザウバー 「ここからは我が兵力は無駄には出来ない。 だが、我らスペック-3とて疲れ知らずとは行くまい。 前に出るなら戦力は集中した 方がいいだろう。」 クラウス 「ほぅ、かなり行け行けのザウバーが珍しく慎重だな。」 ザウバー 「バカ言え、おれはいつも冷静なんだよ。茶化すな。 それより、いよいよだぜ。」 (顔を前に向き直りながら。) 黒鼠 リーダー 「はい。」 クラウス 「おいでなすったか。」 前方上空には、空の色を変えん程の無数の空軍兵と見られる飛行物体がこちらに向かって来る 姿が見えた。 ザウバー 「見ろ、やつらの気合の入れようを。 いいかてめえらっ! おれ達 戦闘員が世界を征服する従事者であることをやつらに 証明してやれっ! 」 『 おぉっ! 』 ザウバー 「そしてもう一つ。 早死にはするんじゃねぇーぜ。 可能な限り全員生きて勝利しろ。」 『 サーっ! 』 ザウバー 「分ったら後に続けーーっ! クラウス、リーダー、おれ達が先陣切るっ!」 『あぁ。いよいよ存分にだっ!』 『はっ! かしこまりましたっ!』 ザウバー 「 突撃っ! 」 『 うおおおおぉっ! 』 密林に向かって怒涛の如く雪崩れ込む戦闘員軍団っ! 先頭を切るのはスペック-3のこの三人! 密林で待ち受けていた火軍兵、土軍兵、木軍兵達に突っ込んでいったっ! ザウバー 「おらおらっ! ザウバー様のお通りだぜっ!」 ズゴっ ドスドス ズコーン 『うわぁぁぁ』 クラウス 「ザコ共に様はないっ!」 ズゴ--んっ ズコー-ンっ! バキバキっ! 『ぐほっ、ぐふっ』 黒鼠 リーダー 「伝説の部族、今日をきさまらの命日にしてくれるっ!」 サッ、ササ、 スパスパっ! サっ、スパンスパン シャリーンっ! 三人はほぼ横一列に三方に進み出した。 大竹林寺の先鋒隊の火軍、木軍、土軍を見る見る間に粉砕し、突き進むっ! [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「ひるむなぁーーっ!」 [木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん) 「我が領土、地の利はこちらにあるっ! 落ち着いてかかれーーっ!」 軍長の声を聞きとめても攻撃を仕掛ける前にスペック-3の素早さで、気が付くと既に攻撃 を食らっている状態。 取り乱す大竹林寺の軍兵たち。 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「な、なんて速さだ……、仕掛けた技が間に合わない……」 第5進軍 火軍兵 『焼き死んでもらうかよっ!』 距離を置いて立ち止まり、手の平をザウバーに向けた火軍兵たち。 そして、 ブォォォォォォ ブォォォォォォ ブォォォォォォ その手の平からは、火炎放射のような炎がザウバーを襲う。 ザウバー 「ふん、これしき。」 両手の平を前にかざしてそれを正面で受け止め、手を盾にしたまま走り出したっ! そして、 ザウバー 「 なめるなっ! 」 ズコズコズコーーンっ! あっという間に火軍兵に近づき、蹴りをお見舞いしたっ! [木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん) 「 蛸足根呪縛っ! 」 スルスルスルスル、シャーー 地面から木の根っこスルスルと猛烈な速度で伸びてきたかと思うと、次はうねうねと不規則 にそして縛るようにクラウスの身体に巻きついていったっ! ムギュ~ キリキリキリ きつくきつくクラウスの体を締め上げる蛸の足のような木の根っこっ! だが、 クラウス 「こんなものか、 ふんっ! 」 筋肉を筋張らせ、力を込めたクラウス。 そして、 ブチブチブチっ! クラウス 「 うりゃーーっ! スパーーーーンっ!\|/ 粉々に弾け散る木の根っこ。 木軍兵 『おれたちを素通りはさせねぇ』 林の中を進むザウバーに、突然無数の木の枝が突き刺すように降り注いだっ! シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ シュ スパっ スパスパっ スパっ スパスパっ スパっ スパっ スパっ スパスパっ スパっ シュっ スパスパっ スパっ b>スパスパっ スパっ スパっ それを手套で見事に振り落とすザウバー。 ザウバー 「テメーら、誰に攻撃してると思ってんだっ! これでも攻撃してんのかってんだっ! 出直して来いっ!」 木の枝を縦横無尽に駆け巡る木軍兵達、その後方からその動きを更に上回るスピードで、 リーダーが一太刀、二太刀と次々と木軍兵を切りつけていたっ! スパっ スパっ! 『なんだと !? 』 『うわーーっ!』 ザウバーの足元の地面が、突然陥没し始めたっ! ズボっ ズボっ 『ふっ』 ヒョイ、ヒョイ まるで我関せずとばかり、いとも簡単に飛び上がって避けるザウバー。 その後戦闘員たちは、顔を出した土軍兵に剣を突き刺すっ! グサっ 『ぐぁぁぁぁっ』 凄まじい快進撃を見せていたっ! (私も一度お逢いしたいものだわ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 13時36分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[第三章 241 ~ 300 話] カテゴリの最新記事
|
|