カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「マーシャよ、先程より新しい[神霊巫女]の肩を持つように取れる発言が目立つように 感じるのだがな。」 [神霊巫女]マーシャ 「そのように聞こえる節がありましたならば、お詫び申し上げまする。 何分にもこの身も体験していること。 初めてこの空間に参りましたころは右も左も分らぬもの。 これから[神霊巫女]とし の教育が始まります故、ご容赦願いまする。」 [神霊巫女]利江 「 ・・・・ 」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「うむ、そうであるな。引継ぎ、しっかりと頼む。」 [神霊巫女]マーシャ 「承知しました。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「さてと、つまらぬハエ共に[探神霊石]を持ち出されてしまったが・・・・」 [神霊巫女]マーシャ 「心配要りませぬ。 我々が手にせぬ限り、あれはただのくすんだガラスの玉でしかありません。 それに、今は次世代の[神霊巫女]利江殿が手にしている[探神霊石]があります故、 予知に支障はきたしませぬ。 先程、白虎の目覚め予告を告げてまいりました。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「ほほう、に加え、も目覚めるのか。 良い周期にめぐり合えたわ。 そこまでせぬとこの乱世は止まらぬらしい。 人間とは酷い(ひどい)生き物だのぉ。 益々[世直し]のための決意がみなぎってくる。」 [神霊巫女]利江 「[世直し]なんて綺麗ごとで塗り固めないで頂戴。 個人の醜い(みにくい)欲望を満たす、[世界制覇]が目的なんでしょ?」 [近衛軍副長]トンコウ 「これ、[神霊巫女]利江殿っ!」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「面白いことを言うではないか。 個人の欲望か、それも一興。 やってみてもよい。 ところが、このわし自ら行動を起こしてしまっては、相手になる者がこの人類には居ら ぬのよ。 しがって、可愛い我が種族の『長』達に楽しみを分けてやっておるのだ。 世界制覇などいつでも出来る。」 [神霊巫女]利江 「強がりだけは立派ね。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「強がりではない。 本物の強さを身に付けておる。 ほれ♪ 」 [神霊巫女]利江 「きゃっ!」 ドスン 何も動作していなかった黄龍道(おうりゅうどう)元帥であったのに、 突然、目の前から 何かの力に押されたかのように、利江の体が後方の壁にス~っと飛ばされたのだった。 壁に当たってから下に落ち、しりもちを付く利江。 [神霊巫女]利江 「痛ったぁ・・・・」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「少しは驚いてくれたかな?」 [神霊巫女]利江 「何するのよ、こんな少女を痛めつけてそれが面白い?」 黄龍道(おうりゅうどう)元帥をキリっとにらみつける利江。 [神霊巫女]マーシャ 「利江殿、少し言葉を謹んで下さい。」 [神霊巫女]利江 「いえ、黙らないわ。 人類が、こんな人の思うようになってたまるもんですかっ! 私の運命がどうあれ、私は私に正直に生きます。 あなた方に[力]を貸すくらいなら、死んだ方がましだわっ! 」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「よう言うた。 うぬが意志、しっかりと刻むことにしよう。 この世が全滅すれば、再び[神霊巫女]が現れるまで時間が掛かろう。 なればお主の引継ぎは無用となる。 望み通り、死をくれてやるっ! 覚悟せぇっ! 」 突然、怒りをあらわにした黄龍道(おうりゅうどう)元帥、利江に向けて手の平を向けた。 そして次の瞬間、凄まじい[気砲]が放たれたっ! [神霊巫女]マーシャ 「 うっ・・・ 」 ただ呆然と立ち尽くし、その光景を見て目を瞑るのが精一杯の利江。 絶対絶命っ! ズドォーーーン ====> 「 GARRRRRRRRっ! 」 パクっ ザッ [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「なにっ!」 ズゴォォォーーーン \|/ 利江の立っていたその後ろの壁が、ものの見事に遠くまで突き抜けてポッカリと空洞の口を 空けていた・・・・。 [近衛軍副長]トンコウ 「こ・・・、これはっ !? 」 [神霊巫女]マーシャ 「 ・・・・!! 」 驚く三人をよそに、その目前には利江を咥えて床に着地した 白虎 の姿がっ! [神霊巫女]マーシャ 「白虎が・・・・」 [近衛軍副長]トンコウ 「なんという・・・・」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「白虎だと・・・? いや、これはただの白い子トラにすぎん・・・・。 だが、なぜここにおるのだ。 そしてこの[神霊巫女]を助ける・・・。」 [神霊巫女]利江 「タロちゃん。。。」 タロに首の襟を咥えられて横になっていた利江。 何が起きたのか、冷静に分析していた黄龍道(おうりゅうどう)元帥、そこへ、 スンチャ 「利江っ! 大丈夫かっ!」 スンチャ、チュウラン、チーラン、スウランら四人もこの部屋に飛び込んで来たっ! [近衛軍副長]トンコウ 「大・・・、大少林寺の僧侶だとっ !! 」 利江とタロの前に駆け寄るチーランとスウラン、そしてスンチャとチュウランが黄龍道 (おうりゅうどう)元帥の前に立ちふさがったっ! (まぁよい、放っておけ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 13時48分19秒
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