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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年02月20日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
スンチャ
  「早くっ、もっと早くっ!」
チーラン
  「ムチャ言うな。 こっち、利江 抱えている。」
スウラン
  「スウラン、交代する。」
スンチャ
  「あ、あんなの後ろから食らったんじゃ、ひとたまりも無いぜっ!」
チュウラン
  「落ち着く。 追ってきてない・・・・。」

スンチャ
  「だけど・・・・」

 廊下を駆けるペースを落とし、後ろを振り返るチュウラン。
 それを見て、同じようにペースを落とすスンチャ。

チーラン
  「利江、大丈夫か?」
利江
  「みなさん、ありがとう。」
タロ
  「GAOOOOOOO」
利江
  「うん、タロもね。。。♪」
タロ
  「Coooooo」
スウラン
  「タロのおかげ。 利江の臭い 追ってくれた。」

 利江に飛びつくタロ。

利江
  「よしよし、お利口さんだったのね♪」

 顔やおでこを強くしごいたり擦ってあげる利江。 タロは満面の笑顔をしている様に見える。

スンチャ
  「あ、あの・・・・凄い[気]を放ったやつって・・・・」
利江
  「ここ、大竹林時の総元帥、黄龍道(おうりゅうどう)よ。」
スンチャ
  「や、やつがここの大将か・・・・」
スウラン
  「統治の名の下に我々に不幸をもたらす張本人。」
スンチャ
  「な、なぁ・・・、あんなやつに・・・・勝てる気がしないよ・・・・。」
チーラン
  「弱気だ スンチャ。」
スンチャ
  「だけどよぉ・・・・」

 厳しい顔でスンチャをにらむチーラン。 困った顔のスンチャ。

利江
  「一人二人では無理よ。だけど、みんなで力を合わせればっ!」
スンチャ
  「ま、まぁ・・・・」

利江
  「こういち君だっているでしょ! だけど、こういち君一人だけを頼っていてはダメ。
   私達一人一人が出来ることを行うの。何かはあるはずよ。」

スウラン
  「利江の言う通り。」
チュウラン
  「利江、少し見ないうちに大人になった。」
チーラン
  「胸 小さい、相変わらずだ。」  (←つんつん♪)

利江
  「きゃっ !? 」  慌てて回避し、胸を押さえて『もぉ』と口を尖らせる利江。


スンチャ
  「その通りだ。 我々で出来ること見つけてみんなで力を合わせよう。」
チュウラン
  「よし、先、急ぐ。」


 その時、進行方向の前から数人がこちらに向かってきたっ!

テイ・チョンミン
  「おらおら、どけーーーっ! 邪魔するやつは容赦しないよっ!」

チーラン
  「なんだ? 軍兵じゃない・・・・」

テイ・チョンミン
  「おりゃーーーーっ!」
スンチャ
  「ハイっ、 ハイハイっ」
      ビュッ さっ、 ビュン ビュン  ガスっ

 チョンミンの攻撃を紙一重で避けたスンチャ、最後の一撃は受け流して難を逃れた。

利江
  「あっ!」
スンチャ
  「こ、こいつら・・・・」

スウラン
  「この速さ、異人っ !? 」

 チョンミンの後ろから、2人の戦闘員が襲い掛かったっ!
 『タァーー』
    『トォーー』

チーラン
  「ハイハイ、フンッ、ハイーーーっ!」  ガシ、ガシ、ドスっ
スウラン
  「ハイっ、ハイっ、ヤーーっ!」  トン、ドン、ドスっ

 二人の戦闘員はチーラン、スウランの打撃を受けて床に沈んだ。
 チュウランは利江を守るためか前に立ちはだかり、構えたまま動かない。
 この光景に驚くギョッキ!

チョウ・ギョッキ
  「こいつら、ここのやつらではないっ! 大少林寺の連中だっ!」
グ・リョクコウ
  「なんですとっ!」
テイ・チョンミン
  「大少林寺の僧侶がなぜここに !? 」

利江
  「あなた達ね、その玉を盗んだのは・・・」

チョウ・ギョッキ
  「こいつは渡さんっ!」
利江
  「あっ。」

 利江が口を開いた後、最後尾でギョッキが抱き抱える[探神霊石]が、ほわん、ほわんと
 アクア・ブルー色に数度やわらかく光を帯びた。
 だが、ギョッキら戦闘員達はそれに気づくことがなかった。

スンチャ
  「おまえら、その玉を盗んでどうするつもりだっ!」
チョウ・ギョッキ
  「お前達には関係ない。」

 倒された戦闘員ももっそりと起き上がり、ギョッキらの後ろに控える。
 向かい合ったまま話す大少林寺の4人 + 利江 + 一匹と、戦闘員の5人。



  ~
    ~


[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「お・・・おい・・・・」

[水軍長](とう すいじゅ)
  「こ、こいつは・・・、エスパー・・・・超能力者だっ!」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)紅の悪魔
  「なんだって !! 」
[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
 「ほぅ。」
[水軍長](とう すいじゅ)
  「我らも限られた部分ずつその能力を得ているサイキック・ソルジャーだが、こいつは別の
   分野を兼ね備えているようだ。」
[空軍長](りゅう くうさい)
  「エスパーかよ・・・・」
[水軍長](とう すいじゅ)
  「我らが備えていない瞬間移動のテレポーテーション、そして物を自在に動かすテレキネシ
   ス・・・・。 今のがそうだ。 それを使うようだ・・・。」

スワン
  「何をごちゃごちゃ言ってんだい。
   おれは全快祝い、全開で行かせてもらうよっ! 覚悟しなっ!」
ゾルダ
  ( ププっ、シャレたつもりかよ。 )
スワン
  「ゾルダっ、何ニヤけてるっ!」

 そのとき、密林の中から、何か重く足元を揺らすような足音が近づいてきた。

     ズシーーン
          ズシーーン
                ズシーーン


ザウバー
  「ふっ、重量級のお出ましかい。」




第268話 暗黒の組織、集結す -3 へ
(譲るわけにはいかん)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月04日 13時55分30秒
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