カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
ザウバー他が見つめるその先に、ぼんやりとその一団の姿がおぼろげに見えてきた。 ズシーーン ズシーーン ズシーーン 見えてきたのは大男集団。手には例によってドデカイ剣、槍を携えている。 その先頭を歩くのは、体は筋肉の塊で、ギリシャ神話のヘラクレスを彷彿とさせる。 その出で立ちは、まさに鬼神というにふさわしい。 横に持つのは、弓のような形をした巨大な弓形刃の武器。 直線状の取っ手の両端から円弧を描いて繋がっている刃は、刃渡り2mを超える大きさ。 野原に足を踏み入れ、[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)の立つ横で立ち止まった。 [力軍長]王 極鵬(わん きょくほう) 「ほぅ、新しい顔ぶれがおるようじゃの。」 ザウバー 「ゾルダ、このデカイやつらはお前が相手してやれ。」 ゾルダ 「ほぅ、アニキが指名とは。 嬉しいぜ、おれが相手だとよ。」 [力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)に向かって前に出るゾルダ。 クラウス 「待て待て、そいつはおれの獲物だ。 まだ先だってのけりが付いてないんでな。 譲るわけにはいかん。」 ザウバー 「だとよ、残念だったな。」 ゾルダ 「ふん、誰が相手でもいい。 獲物をもらえりゃな。」 [力軍長]王 極鵬(わん きょくほう) 「さっきから聞いてりゃ、好き勝手言いたい放題だなぁ。 このみなぎる[力]、誰でもいいから受けてみろやっ!」 シュパーっ 腰から直径400mm程ある円形の刃の内側に、握る柄の付いたモノを取り出し、 勢いよくゾルダに向かって投げ放った[力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)っ! シュルシュルシュル パシっ! 少し横に立ち位置を変えて右手でそれを捕まえたゾルダ。 ゾルダ 「おいおい、相手が違うぞ。 おれでいいならそれも一つだが、ここは先輩に譲らんとな。」 [力軍長]王 極鵬(わん きょくほう) 「なにっ !! キャッチしただと?」 『そりゃっ!』 円形の中の柄を掴んでいたゾルダ、円形刃の手裏剣を[力軍兵]に向かって投げ返したっ! シュパーーーーーっ シャキン シャキン シャキン シャキーーン 円形刃の手裏剣が通過した後を、バタバタと倒れる[力軍兵]達。 [力軍長]王 極鵬(わん きょくほう) 「ぬぉぉぉぉぉ、やりおったなぁぁぁぁぁっ! [力軍]、掛かれぇぇぇぇぇっ! 」 ザウバーは手にしていた丸太を[力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)に向かって投げつけたっ! ザウバー 「受けてみろっ!」 『フンっ!』 シューーーー スパーーン 弓形刃を前に立て、向かってきた丸太を真っ二つにした王 極鵬(わん きょくほう)、 だが、割れた丸太がそのまま後ろにそれ、王 極鵬(わん きょくほう)の両サイドにいた 力軍兵の体を貫いたっ! ドスっ ドスっ 『ぐえぇぇっ…』 『ぐわっ…』 [水軍長](とう すいじゅ) 「食らえっ、 水撃レーザーっ! 」 ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピシーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ ガイザー総帥 「フンっ」 右手の握りこぶしを腕を真下に勢い良く伸ばしたガイザー、 ピシ____________________/ / / / / / / ピシ____________________/ / / / / / ピシ____________________/ / / / / ピシ____________________/ / / / ピシ____________________/ / / ピシ____________________/ / ピシ____________________/ [水軍長](とう すいじゅ) 「なんだとっ !! 」 (とう すいじゅ)の放ったレーザーは、ものの見事に軌道を変えられ、 上空を舞う[空軍兵]たちを襲ったっ! ピシっ ピシっ ピシっ ピシっ ピシっ ピシっ ピシっ 『うぉぉぉぉ』 『ぐふっ…』 『うっ…』 スワン 「ゾルダ、おれを空中に放り投げよ。」 ゾルダ 「はぁ、では失礼します。」 ゾルダはジャンプしたスワンの両足を掴み、グルっと一回転して空中に力強く投げ出したっ! 『うりゃーーーっ』 見る見ると上空に到達するスワン、そしてマントをひるがえし、 スワン 「食らうがいい、 プラズマ・エレキネットっ! 」 叫びながら両腕を前に出し、手のひらを開いていた! その両手のひらの指一本一本から凄まじいエレクトリックな網目を作り、広範囲に放射したっ! 『うわぁぁぁぁ』 『うぉぉぉぉぉ』 『ギャーーーーー』 上空の空軍兵達は、悲鳴と共に落下していく。 [空軍長](りゅう くうさい) 「な、なんてことを! このぉぉぉ、食らえ、 飛燕刃っ! 」 シュバっ==========> 鋭い翼がキラリと光り、隼のように滑空しスワンを急襲したっ! (まっ、いいわ。 好きになさい) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 13時57分03秒
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