カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
~ 向かい合ったまま話す大少林寺の4人 + 利江 + 一匹と、戦闘員の5人。 チュウラン 「なら勝手に持ち出せ。利江がいいと言うなら。」 利江 「別に・・・私の持ち物ではないから・・・」 スウラン 「利江、要らない。 なら我らも要らない。」 チョウ・ギョッキ 「なんだと? これを要らないと・・・・」 グ・リョクコウ 「彼らはこの[石]が狙いではないようですの。」 テイ・チョンミン 「なら、なぜお前達はここに居る!」 チーラン 「我らの仲間、利江、さらわれた。」 スンチャ 「今、取り戻したところさ。」 チュウラン 「盗んで逃げるなら、走る向き逆。 このままだとまた戻る。」 チョウ・ギョッキ 「くそお、さっきの八方向に分かれる広場で迷子になったってことだ。」 テイ・チョンミン 「何か記しくらい付けとけっ!」 ポコっ 戦闘員の頭をこづくチョンミン。 利江 「ねぇあなた達、戦闘員でしょ? 異人と言った方がいいかしら?」 チョウ・ギョッキ 「そ、そうだが・・・・」 利江 「あなた達は大勢でここに乗り込んで来ているのは何が目的なの?」 グ・リョクコウ 「大勢でですと !? 」 テイ・チョンミン 「たかが10人足らずだけど・・・・」 チーラン 「もっと多い。」 スンチャ 「ここの軍兵達が、鍾乳洞の入り口目掛けて大軍勢で向かって行ったよ。」 テイ・チョンミン 「す、するとっ!」 チョウ・ギョッキ 「そうか、ザウバー様たちが連絡を受けて駆けつけてくれたんだ。」 チュウラン 「やはり。あの慌てようは戦闘員の大群が攻めてきたのか。」 利江 「ねぇ、乗り込んで来たのは何が目的なの?」 チョウ・ギョッキ 「お、おれ達は調査隊として、この[石]・・・、いや玉が実在するのか調べていたんだ。 そしてあんたがいた部屋にあるのを発見し、隙を伺っていた。」 ( ザウバー様は我々を助けるために軍勢をか・・・? ) 利江 「それを盗むために・・・・。 あなた達の使い道は何もないのに・・・。」 チョウ・ギョッキ 「う・・・うるさい! 秘密を知らぬ者には分らないのだ。」 抱いていた[玉]を大事そうに引くように横に持っていったギョッキ。 利江 「まっ、いいわ。 好きになさい。」 タロ 「GARUUUUUUUUUU…」 振り向いて唸るタロ。 近衛兵 「いたぞぉーーーーっ!」 チーラン 「後ろからやつらが追ってきた!」 近衛兵 「捕まえろーーーーっ!」 テイ・チョンミン 「こっちからも!」 前後を挟まれた5人と5人+1匹。 チュウラン 「あんたらが通過した八方向の広場に向かうぞ。」 チョウ・ギョッキ 「くそ、回れ右かよ。 道を作れっ!」 テイ・チョンミン 「まっかせてっ!」 チュウラン 「スンチャ、チーラン、スウラン、後方を停めるっ!」 スンチャ 「よっしゃ♪」 『分った。』『はいある。』 勢いよく、来た通路を走り出し近衛兵に突撃する戦闘員達。 そして後ろを向き、後ろ足で後ずさりしながら待ち構えるチュウラン達。 ギョッキはしっかりと[探神霊石]を抱きしめ、そしてチュウランは利江を援護しながら。 『掛かれーーーーーっ!』 『食らえっ!』 ガシっ、 ズカズカ バシっ さすがに素早い戦闘員達、次々と近衛兵達を倒して行くっ! そして 『取り押さえろーーーっ!』 『ハーーイっ!』 バシバシっ ズカっ バシっ ズカっ こちらも手際よく倒して行くスンチャ達。タロも一役かっていた。 『 ハイ、ハーーーイ、 ハイハイっ ヤァーーー! 』『 GAOOOOOOOっ! 』 バタン バタン バタン チュウラン 「よしっ、進むっ!」 チョウ・ギョッキ 「突破したっ、行くぞっ!」 10人+1匹は、八方向を持つ広場を目指した。 ~ ~ ~ [空軍長](りゅう くうさい)の鋭い翼がキラリと光り、隼のように滑空しスワン を急襲したっ! スワン 「バカめ、自由に空を飛べるからといい気になるなっ!」 両手の人差し指を[空軍長](りゅう くうさい)に向かって勢い良く差し出したスワン、 クルクルと素早く旋回し、電撃の網の目をくぐりぬけた[空軍長](りゅう くうさい) であったが、 ズボーーン! [空軍長](りゅう くうさい) 「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」 (ほぅ、面白い芸を見せてくれるんだな。) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月10日 14時59分58秒
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