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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年02月29日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.

  ~

チョウ・ギョッキ
  「急げっ!」

 10人+1匹が、八方向の通路を持つ広場に到着した。

テイ・チョンミン
  「こ、ここまで来たが、次に何処へ進めば・・・・」

 広場中央で困惑する戦闘員を横目に、

チュウラン
  「各通路の入り口上をよく見る。」
チョウ・ギョッキ
  「入り口の上だと !? 」

スンチャ
  「上って・・・・ あっ。」

テイ・チョンミン
  「文字が・・・・。」
チュウラン
  「一文字ずつ刻印ある。」
チョウ・ギョッキ
  「水、木、近、土・・・・」
スンチャ
  「力、空、月、火・・・・」

グ・リョクコウ
  「なんの刻印ですかな・・・・?」
チーラン
  「 ・・・・ 」
利江
  「八つ、それも月、火、水・・・・
   この文字って、先程の兵隊達の所属する軍の名称だわ。」
グ・リョクコウ
  「軍の名称ですと !? 」
利江
  「おそらく・・・・」
チュウラン
  「そこまでは知らんが、全てに異なる印がある。 これが目安。」
スウラン
  「今来た、[近]。」 指を指すスウラン。

テイ・チョンミン
  「あたいらがさっき来たのって・・・・・」

戦闘員
  「わ、分りません・・・・」  ポコっムカッ
テイ・チョンミン
  「しっかり見とけっ!」
チョウ・ギョッキ
  「知らなかったのだから無理もない・・・・。」

 と、そこへ!

近衛兵
  「居たぞーーーっ!」
    「捕まえろーーーっ!」
      「見つけたっ!」

 広場に繋がる八方向の通路の三方から、大勢の近衛兵達が広場に向かって突進してきたっ!

スンチャ
  「くそっ」
チョウ・ギョッキ
  「このままじゃキリがないっ!」

 その時、チュウランが一言、

チュウラン
  「さっき我らが来た、[空]だ。」

 チョンミンが通路上の刻印を次々と探した。『木、近、土、力、空…』

テイ・チョンミン
  「あそこだっ!」  右手で指差した。
グ・リョクコウ
  「幸い、やつらが向かって来る通路ではありませんな。」
チョウ・ギョッキ
  「よし、そこを進めっ!」  [探神霊石:源石球]をしっかりと抱きかかえて走り出す。

チュウラン
  「皆、彼らの後に続く。スウラン、利江頼む。」

スンチャ
  「チュウランも早くっ」
チュウラン
  「チュウラン、ここでやつら食い止める。」

 振り返ってチュウランを見るチーラン、スウラン、利江。

チーラン
  「チュウラン、一人、チーランも残る!」
チュウラン
  「この通路広くない。チュウラン一人で塞げば十分。 早く行く!」
スンチャ
  「チュウラン・・・・」

チュウラン
  「何してるっ、早く行くっ!」

 チーランとスウランを キツい眼差しで言い聞かせ、そして任せておけと口元を緩ませて
 合図した。

チーラン
  「わ、分った。」
スウラン
  「先行く!」  

 チュウランを振り切り、戦闘員達が走り行く後ろに続いた4人と一匹。
 それを確認した後、チュウランは背中の腰から三つにたたまれた三節棍を抜き出した。
                       ジャリ、ジャリン

 そして目の前で一文字に広げて、

チュウラン
  「ここは通さない。」

 走り来る近衛兵達を、鋭い眼光でキリっとにらんだチュウラン。



  ~
    ~


 一方、途中かららせん階段になっていた通路を懸命に駆けあがる戦闘員達。

グ・リョクコウ
  「明るくなり始めましたぞ!」

 トゲトゲしい岩で出来ている大竹林寺のアジトの中のかがり火の明るさとは異なり、明らかに
 太陽光であると分る明るさだ。

チョウ・ギョッキ
  「よし、もう少しで外に出られるぞっ!」

 雪崩れ込むように、その明かりの下に走り込む。
 そして先頭を駆けていたチョンミンが、通路先にある広場に出た!

テイ・チョンミン
  「なにっ!」

 驚きの発声と共に、急に立ち止まるチョンミン。
 後方を走っていたリョクコウ、ギョッキ、他2名がそれを避けるようにして交わしながら立ち
 止まった。

グ・リョクコウ
  「っとっと・・・」

チョウ・ギョッキ
  「どうしたっ。」
テイ・チョンミン
  「この・・・・この広場で行き止まりだっ!」
グ・リョクコウ
  「なんですと !! 」

 4人は周りを見渡した。
 そこは、まるで7階にあるバルコニーのように、約 10m 四方の広場の周りは低い岩で囲まれて
 おり、岩の上から見通せる景色は一面が空であった。

チョウ・ギョッキ
  「く、空中じゃないか・・・・だ、だましやがったな・・・・。」

グ・リョクコウ
  「見てくだされ、あの上空を・・・」

 尖がった岩山を奥に見据え、広大な緑が多い茂る台地が望めるそのただ一点、リョクコウが
 指差す空には、一面を黒い集団が覆っており それが空を旋回していた。

チョウ・ギョッキ
  「あのうごめくのは・・・・
   それに、その下ではなにやら戦闘が始まっているようだ・・・・。」

テイ・チョンミン
  「それよりここっ!」

 チョンミンが駆け寄った隅っこには、手作りと思われる簡素なはしごが岩に架かっていた。

グ・リョクコウ
  「僧侶達はここを上がってきたんですな。」

 チョンミンが低い岩の囲いからぶら下がるはしごを見下ろした。

テイ・チョンミン
  「大丈夫、下には誰も居ない。」
チョウ・ギョッキ
  「よし、そこから降りるぞ。」




第272話 暗黒の組織、集結す -7 へ
(お陰様ですじゃ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2022年03月01日 16時10分17秒
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