カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
こちらは、次々と大少林寺の塀の裏側へと消えていった月光軍兵達。 だが・・・ 月光軍兵 「ど、どうしたことだ・・・・。」 『ざわざわざわ・・・・』 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「こ、これは !! 」 表からの部隊は第一門のある塀を乗り越え、第二門も越えていった。 また、裏から回り込んだ部隊も塀や垣根を越えて敷地内に侵入していた。 だが、各房の広場、 食堂の広場、そして建屋の中には人っ子一人として大少林寺のその僧侶たちの姿が無くもぬけ の殻であった。 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「誰もいないだと???」 意表を突かれた[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)。 見渡す限り、月光軍兵達が辺りをキ ョロキョロとする姿が見て取れた。 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「どういうことなんだ。」 そこへ、 月光軍兵G 「軍長っ!」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「どうしたっ!」 月光軍兵G 「第二門の閂(かんぬき)にこんなものがっ!」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)の下に駆け寄り、一枚の張り紙を手渡した。 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「 ・・・・・ (読書中。。。) なんだとっ !! 」 月光軍兵J 「どうされました?」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「やつら・・・・ 我らがここへ来ることを読んでやがった・・・・。 そしてどうしても争うのであれば、 大少林寺 総本山 へ来いと書き記してある。」 月光軍兵J 「なんと・・・ しかしこれはワナでは・・・」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「確かにそうかもしれん。 だが相手は僧侶、坊さんだ。 ワナを張り巡らせてもたかが知れている。 総員、大少林寺 総本山 へ向かうっ!」 [月光軍長]曹 富夜の掛け声と共に、一斉に大少林寺を飛び出して一方向に向かう月光軍兵達。 暗闇を一目散に走るその中で、物思いにふける者が一人。 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) ( ふに落ちん・・・。 先だっての夜襲の時といい今回といい・・・、やつらには誰か知恵者がいるようだ。 こちらが不意に攻め入っているのに、何故かやつらの手の内である気がする・・・。 それに暗い雲が異様に増えてきたこの天候・・・、また現れるのか・・・・。 ) ~ ~ ~ シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! シュ シュ シュ シュっ! ↓↓↓↓↓↓↓↓スコスコスコ↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓スコスコスコ↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓スコスコスコ↓↓↓↓↓↓↓↓ 空軍兵から放たれた無数の矢。 ザウバー 「無駄だ、無駄っ!」 シュパっ シュパシュパっ シュパシュパっ 見事に手套で打ち落とす。 空からの矢に気を取られているザウバーに、 ↑↑↑ズボっ [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「ハリャーーっ!」 ガシっ★ ズボっ↓↓↓ 突然土中より現れドリルで襲う[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)、ザウバーに払われた後 そのまま再び土中へと消えた。 ザウバー 「やろう! ちょこまかと!」 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「おりゃおりゃっ!」 火の玉を連続投撃し、リーダーを襲う[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)。 『フンっ』 『ハっ』 『ハっハっ!』 素早くそれを避けている黒鼠 リーダー。 黒鼠 リーダー 「遅い、遅いぞ。」 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「ふん、ならこれでどうだ! 炎投帯 」 ぶおぉぉぉぉっ 強力な炎の帯が、右へ左へと蛇のように動きながら広い範囲を炎で包み、リーダーを襲うっ! 『ハィっ!』 高くジャンプしてそれを避けるリーダー。 だが、 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「残念だったな。 フンっ!」 なんと気合と共にうねうねとうねっていた炎の帯が、リーダーを真下から追いかけるように 一直線に上昇を始めたっ! 更に、リーダー目掛け、 [空軍長](りゅう くうさい) 「食らえっ! 飛燕刃っ! 」 挟み撃ちに合うリーダー! 黒鼠 リーダー 「くそぉぉっ!」 『ふんっ』 まさに下からの炎の帯がリーダーを襲わんとしたとき、突然、その炎の帯がリーダーから逃げる ように水平に方向を変えたっ! 黒鼠 リーダー 「しめたっ!」 リーダーは迫り来る[空軍長](りゅう くうさい)に集中して、翼よりも 先に到達する相手の顔目掛けて蹴りをお見舞いしたっ! うりゃーーーっ ビュン ズカっ 慌てて腕で受けるもそのスペック-3の強烈な蹴り。 腕ごと横に飛ばされたっ! だがその際に、翼の先端がリーダーの横っ腹を切り裂いたっ! シュパっ 黒鼠 リーダー 「ぐわっ」 脇を抱えて落下するリーダー。 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「なにっ !? 」 驚くその目線の先には、ブルーガーが左手を胸に当てている姿があった。 ブルーガー 「お前さんは火を扱えるようだな。」 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「だったらなんなんだっ! そんなチャラチャラとした甲冑くらいでは防げんぞ。」 ブルーガー 「ふん、これはおれの趣味の衣装だ。 これに頼ることはせん。 貴様に面白いものを見せてやろう。 驚いてくれるかな、 ハァーーっ!」 ぶおぉぉぉぉっ [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「なっ! なんだと、こいつっ!」 掛け声と共に身体に巨大な炎を出現させ、それを激しく自分の周りで回転させて身にまとうブ ルーガー。 ブルーガー 「ふっ、期待していたよりも驚かなかったのが残念だ。 炎を自在に操れるのは貴様だけではないわ。」 ところが、見た目よりも実のところ動揺していた[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)、 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう) 「こ、こ、このぉぉ・・・・・・」 (そこ、邪魔なんだよっ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 14時12分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[第三章 241 ~ 300 話] カテゴリの最新記事
|
|