カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
??? 「悪いな。 避けちゃまずかったのか? 先程から見学していたお陰で、何が出て来るか分っていたんでな。」 クラウス 「とぼけたことを・・・。 分っていても、そう易々と避けられるものではない・・・・。」 ザウバー 「 ・・・・ 」 ガイザー総帥 「面白いですね。 その動きが出来る人物にお逢いしたのは、あなたで二人目になりますよ。」 ゾルダ 「名前くらい名乗れや!」 ??? 「自己紹介…か。 お前らに名乗る程 軽いもんじゃないんだぜ。 まっ、聞いたところで何のためにもな らんだろうが・・・。 折角だ、地獄への手土産として聞いておけ。 おれは・・・陳南家 殺流、現世伝承者の Ryuichi 様だ。」 なんと謎のこの男! あの Ryuichi だっとはっ! ザウバー ( なんでこいつがここへ・・・ ) 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「フン、貴様ら雑魚(ざこ)は知らんでもいい。 おい元帥、こいつらを片付けたら何かおれに対する恩恵は有るのか? それに依っては暇つぶしに軽い運動の一つもしてやってもいいぜ。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「うはははははは。 恩着せがましい言い方よの Ryuichi。 まぁ好きにせぇ。 但し、貴様の手助けを要さぬともわしが片付けるのは造作もないこと。 恩恵か。 ならばこいつらを倒した暁には、このわしと戦うことを許す。どうだ?」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「けっ、期待はしてなかったが、つまらねぇ回答だな。 んじゃ。。。」 ズボっ★ 彡 ==============彡ぐほっ 足元にいた[空軍長](りゅう くうさい)を一蹴っ! 蹴り飛ばされ、宙を舞う[空軍長](りゅう くうさい)の身体が次第に点になり、 とうとう視界から消えていった。 ブルーガー 「なにっ!」 クラウス 「助けたやつを !? 」 ザウバー 「こいつらの仲間・・・でもねぇのか・・・。」 ゾルダ 「なんてぇ蹴りだっ! この破壊力、あのこういちを髣髴(ほうふつ)とさせやがる。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「なにっ、お前らこういちを知っているのか。 ( 驚いて振り返り、ゾルダをにらみつける ) そうか、それで二人目ということかよ。 だがあいつと一緒にするなっ! やつを倒せる唯一の男がこのおれ様よ。 気安く比較してんじゃねーーーっ!」 ズバッ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡>>> ズカズカっ ズゴーーーーンっ! クラウス 「 ゲホゲホッ 」 彡=============うぉーーーーーっ スワン 「クラウスっ !! 」 突然クラウスの目の前に移動した Ryuichi 、みぞ打ちにパンチをぶち込み、続けざま強烈な 回し蹴りをお見舞いしていたっ! クラウスは何も出来ずに遥か後方へ蹴り飛ばされてしまうっ! ガイザー総帥 「フンっ」 右手の握りこぶしにした腕を真下に勢い良く伸ばしたガイザー、 同時に左腕を斜めに胸に当て、拳をギュっと握ったブルーガーっ! すると、 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「うぉっ !? 」 フワっ ヒュ~~ Ryuichi の身体が浮き上がり、次の瞬間には急激に密林の大木に向かって移動を開始した。 =======ズガーン、ズガーン、ズガーンっ! いくつもの大木に叩きつけられた Ryuichi。 そして、その遥か彼方から点となったクラウスの身体が徐々に生還し大きく見えてきた。 だが、完全にグロッキーのクラウス、ピクリともしなかった・・・。 ゾルダ ( スペック-3ですら避けられずに食らっちまう。 そう、全く間に合わねぇんだ・・・・ お、おれがこういちにやられた時にそっくりだぜ・・・・ こいつ・・・・ ) 倒した木の横で、Ryuichi がすくっと起き上がり、 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ふん、面白い手品を使いやがる。 だがな、こんな程度でオレを倒せると思わんことだな。」 クラウスの身体がガイザーの横にフワフワと近づくと、ゆっくりと地面に着地した。 その間、ザウバーはゾルダのそばにジリ、ジリっと近づいていた。 そして横に到達すると、 ザウバー ( おいゾルダ、あの Ryuichi とか言うやつとまともに戦うな。 やつはこういちとそっくりな能力の持ち主よ…。 ) ゾルダ ( や、やはりそうなのかっ! アニキ、おれも今そんなことを考えていたとこだぜ。 ) ザウバー ( いいな、なんとか交わすか逃げ回るんだぞ。 ) ゾルダ ( あいよ、アニキ。 ) 小さくうなずいた。 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「うちらのみんなは全滅かよ・・・くそ。 おらはひとまず退却すっか・・・」 少し離れた地面から顔だけ出していた[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)、地中にその姿を 隠したのであった。 自らがぶち当たり、倒してしまった大木の下に片足を突っ込み、 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「おいお前ら、命あるのも今日ここまでだ。 覚悟しな・・・。」 啖呵(たんか)を切ったその時、 足元の大木を足でチョンと蹴ってふわっと上に上げると、それを片手で掴み暗黒の軍団に向け て勢いよく放り投げたっ! ビューーーーーン=====> ブルーガー 「 スポット・ファイヤーー!っ! 」 ぶぉぉぉぉぉぉぉぉっ! 飛来する大木に向けてスポット・ファイヤーー!をお見舞いするブルーガー! ドカーーン だが、迎撃した破裂音が炸裂したその時には、既に素早く移動していた Ryuichiっ、 ガイザー目掛けて強烈なパンチっ! V ズバっ V 空を切る拳、立て続けにその後方に居たゾルダに切り替えて回し蹴りをお見舞いしたっ! 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「おりゃーーっ!」 ビューーーっ! その蹴りがゾルダの顔面に突き刺さるその瞬間っ! ≡≡≡≡≡≡≡≡ズバっ>> トンっ ガシっ、 ズコーーーンっ! 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「うぉーーーっ!」 彡ーーーーーーーーーードスン彡 サッ。 Ryuichi の身体は何かの塊(かたまり)に飛ばされたっ! 土煙を巻き上げて止まり、そして構えた。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「くそ・・・」 ??? 「悪いな、じゃまさせてもらうせ~♪」 ブルーガー 「あやつは !? 」 スワン 「あのチビはっ !! 」 一斉に声の主に振り返る。 注目が注がれた暗黒の組織の軍団との距離を置いた後方に居た声の主は、 ゆうすけ 「えへへ。。。 わるいな、こういちじゃなくて。 ずっと見学させてもらってたよ。 願わくはあんたらをこのまま戦わせておきたかったが、 お一人だけそいつを望まない方がいらっしゃいましてね。。。」 ゾルダの背中をトンと蹴飛ばして Ryuichi からの蹴りを回避させ、そのまま Ryuichi が放って いた蹴りを右腕で受け止め、そして回し蹴りをお見舞いして Ryuichi を吹っ飛ばしたその人物 は、そのまま吹き抜けて、木の上から降りて語るゆうすけの前に片ひざで着地していた。 そしてスッと立ち上がり、チャイナのスリットから足を横に出し腰に手を当てていた一人の 女性の姿がそこにあった。 突然勢いよく飛ばされ転げたゾルダ。 ゾルダ 「なんだ~???」 地面に腕を付き、前のめりの姿勢から後姿のその女性を見つめていた。 和恵姉さん 「ゆうすけにお願いされちゃしょうがないものね。」 腰に手を当てたまま上半身を回してやや後方に視線を送る和恵。 ブルーガー 「何者だ?」 ( まだ和恵を知らないブルーガー。 ) ザウバー 「姉貴か・・・・」 ガイザー総帥 「ほぅ、またお逢いしましたね。」 スワン 「あ、あの時のクソ尼 !? 」 (言ったでしょ、借りを返しただけだって) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 14時58分48秒
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