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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年04月02日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
         ビューーン      ズコっ★

 受身も取らず、ガイザーの放つ蹴りをまともに受けた Ryuichi、不適な笑みを浮かべて、顔だけ
 後方に少し向けた。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「・・・・おっさん、そこでなにやってんだ?」

ガイザー総帥
  「・・・くそ・・・」

 Ryuichi の逆水平の手套がガイザーを襲う! V ズバっ V  ブーイング===シュっ
 だが、瞬間移動で回避したため、空を切る Ryuichi の左手。  


ザウバー
  「見たか、総帥の打撃はやつらには素人同然、効きやしねぇ。」

 飛び道具の無いザウバーとゾルダは、距離を置いたところに二人で座って見ていた。

ゾルダ
  「蹴り込んだのが、おれ達なら良かったんだがな。」
ザウバー
  「それでもたぶんダメだろうがな・・・・。」
ゾルダ
  「なんだ、アニキらしくねぇ弱気な発言だぜ。」
ザウバー
  「肌を合わせた者にしか分らんのだ、やつらの凄さは・・・。」
ゾルダ
  「まぁおれもちびに一発食らってるが・・・あの二人には・・・」

ザウバー
  「同じなんだよ、血筋が。
   女の方は、こういちの姉さんだ。 そしてもう一方のあのやろう・・・・
   遠い先祖がこういちと同じ先祖にたどり着くんだそうだ。」

ゾルダ
  「なっ! ・・・・そうだったのか、遠い親戚・・・それもバケモノの・・・・。」
ザウバー
  「あの二人とこういちは別格としてもだ、ガイザーは[気砲]以外はなんでもねぇ。
   問題はここの元帥とやらだ。どんな力があるのかまだ得体が知れない。
   別格のやつらとどうぶつけるかがカギだ。
   互いに潰し合ってくれりゃそれだけ手間が省ける。」

 さらに遠くから見ていたゆうすけ。

ゆうすけ
  「あの二人はあそこに座ってやがる・・・。 戦う意志が無いってことか・・・。」

ゾルダ
  「アニキ、頭いいぜ♪」
ザウバー
  「中々思惑通りにはいかんだろうが・・・・。」


陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「フン、逃げ足も速いようだな。」
                      V ズバっ V
ガイザー総帥
  「それだけではないんですよ。」

 右手の握りこぶしにした腕を真下に勢い良く伸ばしたガイザー、すると、

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「くっ、またかよ・・・・」

 ふわりふわりと Ryuichi の身体が宙を舞い始めた。 だが、

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「二度も無様な姿をさらせるかよっ!」

 空中で拳を握り、ガイザー目掛けて正拳を打つように拳を前に突きつけたっ!  すると、
        ズボーーーーン >     V ズバっ V
                        ズコーーーーン\|/

 突然、デカイ[気砲]がガイザー目掛けて放たれたっ!
 テレポートで回避したガイザー。 だが念動力が止み、 Ryuichi の身体が急激に地面に落下
 を始めた。 そして難なく着地する Ryuichi。   スタッ
 
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「お前の[能力]などこんなもんだ。
   そんな非力で世界征服とはお笑い種だってことよ。 夢物語は諦めて、とっとと隠居して
   のんびりと暮らすことだな。」 
ガイザー総帥
  「くぅ・・・・、言わせておけば・・・・」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「お前ら、以前こういちと一戦交えたらしいな。
   自分達では良い勝負だったと思っているのか?
     それともあと少しで・・・だったとでも思っているんじゃねぇだろうな。
   ふん、教えてやろう。
             その時こういちは攻撃してきたか?
   それが答えだ。 どうだ。
   どうせこういちは受けてばかりいたんじゃねぇのか?
               お前らが生きているのがその証拠なんだよ。」

 Ryuichi の言葉に、ガイザー、ブルーガー、スワン、そしてザウバー、ゾルダが耳を傾けて聞
 いている。

ガイザー総帥
  「くっ・・・」
ブルーガー
  ( た、確かに・・・。 )
スワン
  「オ、オレはあの女に・・・食らったぞ。」

ザウバー
  「ふっ、ちげーねーや。。。」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「おれはな、お前らみたいに無能で、この地球を荒らすやつが大嫌いなんだっ!
   人間同士争うのは勝手だが、それにおれが加担するのは好きじゃねー。」
和恵姉さん
  「ここまでの思想は悪くないんだけどね・・・・。」

 チャイナのスリットから足を横に出したまま腕組みをし、一緒に聞いている和恵。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「だが、おれはこういちと違ってムカついたら手加減しねぇぞ。
   オレとこういちの[本当の力]、お前らに見せてやろうか・・・。」

ガイザー総帥
  ( ゴク… )  生唾を飲み込むガイザー。

 Ryuichi の話を聞き、初めてこの男に、そしてこういちに恐怖したのだった。
 確かに自分はこういちと一戦を交えていた。
 だがこの男の言う通り、自分は持てる力を存分にぶつけていた。だが、こういちは受けていた
 だけなのに結果は惨敗・・・。
                その時の光景が脳裏を駆け巡っていた。
 次第に手足が震えてきていた。 手にする[探神霊石:源石球]も小刻みに揺れていた。

和恵姉さん
  「やめなさい、Ryuichi。
   なんのためにさっき手加減したのよ。 無益な人間同士の争いを、自ら演出したくないか
   らじゃないの?」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「うるさいっ。
   こいつらをこのまま生かしておく事は、オレの思想に反すると思えてきた。」
和恵姉さん
  「ならいつでも好きに出来るでしょ。
   今、私はとぉ~~っても暇なんだけどなぁ~。。。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「そっちかよ…、このモノ好き女め。よほど戦いが好みと見える・・・。」

ザウバー
  「ん・・・?」   ガイザーの後方に目線を移すザウバー。

 そのとき、ガイザーの後ろに数人の男女が歩み寄っていった。

チョウ・ギョッキ
  「ガイザー様っ!」

ブルーガー
  「ギョッキか・・・」  屈んでわき腹を押さえたまま言葉を発するブルーガー。
チョウ・ギョッキ
  「その[石]の能力を引き出せると思われる女を連れて参りました。」
ガイザー総帥
  「なんとっ。」

 ギョッキの後方には、ツルで両手首を縛られた利江を先頭に、スンチャ、チーラン、スウラン
 らが、チョンミンとリョクコウに連れられて来ていた。

和恵姉さん
  「利江ちゃんっ !! 」
ゆうすけ
  「利江ちゃん!」
利江
  「お、お姉さまっ !? 」

ブルーガー
  「ガ、ガイザー様…、その女、その[伝説の石]の側にいた者とギョッキから報告がありま
   した・・・・。 恐らくは使い道を知る者かと・・・・」

スワン
  「この娘は・・・・あの時の人質ではないか !? 」




第284話 [神霊巫女]利江 へ
(あんたら、おまぬけ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月04日 15時04分15秒
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