カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
ビューーン ズコっ★ 受身も取らず、ガイザーの放つ蹴りをまともに受けた Ryuichi、不適な笑みを浮かべて、顔だけ 後方に少し向けた。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「・・・・おっさん、そこでなにやってんだ?」 ガイザー総帥 「・・・くそ・・・」 Ryuichi の逆水平の手套がガイザーを襲う! V ズバっ V ===シュっ だが、瞬間移動で回避したため、空を切る Ryuichi の左手。 ザウバー 「見たか、総帥の打撃はやつらには素人同然、効きやしねぇ。」 飛び道具の無いザウバーとゾルダは、距離を置いたところに二人で座って見ていた。 ゾルダ 「蹴り込んだのが、おれ達なら良かったんだがな。」 ザウバー 「それでもたぶんダメだろうがな・・・・。」 ゾルダ 「なんだ、アニキらしくねぇ弱気な発言だぜ。」 ザウバー 「肌を合わせた者にしか分らんのだ、やつらの凄さは・・・。」 ゾルダ 「まぁおれもちびに一発食らってるが・・・あの二人には・・・」 ザウバー 「同じなんだよ、血筋が。 女の方は、こういちの姉さんだ。 そしてもう一方のあのやろう・・・・ 遠い先祖がこういちと同じ先祖にたどり着くんだそうだ。」 ゾルダ 「なっ! ・・・・そうだったのか、遠い親戚・・・それもバケモノの・・・・。」 ザウバー 「あの二人とこういちは別格としてもだ、ガイザーは[気砲]以外はなんでもねぇ。 問題はここの元帥とやらだ。どんな力があるのかまだ得体が知れない。 別格のやつらとどうぶつけるかがカギだ。 互いに潰し合ってくれりゃそれだけ手間が省ける。」 さらに遠くから見ていたゆうすけ。 ゆうすけ 「あの二人はあそこに座ってやがる・・・。 戦う意志が無いってことか・・・。」 ゾルダ 「アニキ、頭いいぜ♪」 ザウバー 「中々思惑通りにはいかんだろうが・・・・。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「フン、逃げ足も速いようだな。」 V ズバっ V ガイザー総帥 「それだけではないんですよ。」 右手の握りこぶしにした腕を真下に勢い良く伸ばしたガイザー、すると、 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「くっ、またかよ・・・・」 ふわりふわりと Ryuichi の身体が宙を舞い始めた。 だが、 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「二度も無様な姿をさらせるかよっ!」 空中で拳を握り、ガイザー目掛けて正拳を打つように拳を前に突きつけたっ! すると、 ズボーーーーン > V ズバっ V ズコーーーーン\|/ 突然、デカイ[気砲]がガイザー目掛けて放たれたっ! テレポートで回避したガイザー。 だが念動力が止み、 Ryuichi の身体が急激に地面に落下 を始めた。 そして難なく着地する Ryuichi。 スタッ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「お前の[能力]などこんなもんだ。 そんな非力で世界征服とはお笑い種だってことよ。 夢物語は諦めて、とっとと隠居して のんびりと暮らすことだな。」 ガイザー総帥 「くぅ・・・・、言わせておけば・・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「お前ら、以前こういちと一戦交えたらしいな。 自分達では良い勝負だったと思っているのか? それともあと少しで・・・だったとでも思っているんじゃねぇだろうな。 ふん、教えてやろう。 その時こういちは攻撃してきたか? それが答えだ。 どうだ。 どうせこういちは受けてばかりいたんじゃねぇのか? お前らが生きているのがその証拠なんだよ。」 Ryuichi の言葉に、ガイザー、ブルーガー、スワン、そしてザウバー、ゾルダが耳を傾けて聞 いている。 ガイザー総帥 「くっ・・・」 ブルーガー ( た、確かに・・・。 ) スワン 「オ、オレはあの女に・・・食らったぞ。」 ザウバー 「ふっ、ちげーねーや。。。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「おれはな、お前らみたいに無能で、この地球を荒らすやつが大嫌いなんだっ! 人間同士争うのは勝手だが、それにおれが加担するのは好きじゃねー。」 和恵姉さん 「ここまでの思想は悪くないんだけどね・・・・。」 チャイナのスリットから足を横に出したまま腕組みをし、一緒に聞いている和恵。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「だが、おれはこういちと違ってムカついたら手加減しねぇぞ。 オレとこういちの[本当の力]、お前らに見せてやろうか・・・。」 ガイザー総帥 ( ゴク… ) 生唾を飲み込むガイザー。 Ryuichi の話を聞き、初めてこの男に、そしてこういちに恐怖したのだった。 確かに自分はこういちと一戦を交えていた。 だがこの男の言う通り、自分は持てる力を存分にぶつけていた。だが、こういちは受けていた だけなのに結果は惨敗・・・。 その時の光景が脳裏を駆け巡っていた。 次第に手足が震えてきていた。 手にする[探神霊石:源石球]も小刻みに揺れていた。 和恵姉さん 「やめなさい、Ryuichi。 なんのためにさっき手加減したのよ。 無益な人間同士の争いを、自ら演出したくないか らじゃないの?」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「うるさいっ。 こいつらをこのまま生かしておく事は、オレの思想に反すると思えてきた。」 和恵姉さん 「ならいつでも好きに出来るでしょ。 今、私はとぉ~~っても暇なんだけどなぁ~。。。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「そっちかよ…、このモノ好き女め。よほど戦いが好みと見える・・・。」 ザウバー 「ん・・・?」 ガイザーの後方に目線を移すザウバー。 そのとき、ガイザーの後ろに数人の男女が歩み寄っていった。 チョウ・ギョッキ 「ガイザー様っ!」 ブルーガー 「ギョッキか・・・」 屈んでわき腹を押さえたまま言葉を発するブルーガー。 チョウ・ギョッキ 「その[石]の能力を引き出せると思われる女を連れて参りました。」 ガイザー総帥 「なんとっ。」 ギョッキの後方には、ツルで両手首を縛られた利江を先頭に、スンチャ、チーラン、スウラン らが、チョンミンとリョクコウに連れられて来ていた。 和恵姉さん 「利江ちゃんっ !! 」 ゆうすけ 「利江ちゃん!」 利江 「お、お姉さまっ !? 」 ブルーガー 「ガ、ガイザー様…、その女、その[伝説の石]の側にいた者とギョッキから報告がありま した・・・・。 恐らくは使い道を知る者かと・・・・」 スワン 「この娘は・・・・あの時の人質ではないか !? 」 (あんたら、おまぬけ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時04分15秒
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