カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
ザウバー 「ありゃこういちの彼女じゃねぇか・・・、こんなとこで何やってんだ?」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ほぉ~、姉ちゃんの知り合いか。 ならあんたの人質ってところだな。 オレにゃ関係ねぇや。」 和恵姉さん 「あの娘が[神霊巫女]だとしても?」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「なんだと !! あのガキが[神霊巫女]だと?」 ガイザー総帥 「でかしたぞブルーガー。 おい、そこの姉貴。 あなた様には手を出せない理由になりますね。 ヘタな動きはやめていただこう。 (感情が複雑になり、丁寧語と命令調の口調が混じり始めていた。) そっちの男も同様だ。 動くとこの娘の命はないぞっ! (利江に向き直り、) では早速始めてもらおうではないか。 我が願い、最強となる力を与えよ!」 ブルーガー 「ギョッキ!」 チョウ・ギョッキ 「分りました。 おぃ女っ! さっさとあの[伝説の石]でガイザー様の願いを敵えろっ!」 (利江に向き直り、[探神霊石:源石球]を指差し、強い口調で 怒鳴るギョッキ。) [神霊巫女]利江 「 ・・・・ 」 下を向いたまま微動だにしない利江。 その後ろで顔を見合わせるチーランとスウラン。 なにかポカンとしていた。 チョウ・ギョッキ 「おいっ、早く儀式か何か始めろっ!」 和恵姉さん 「まったく・・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「何をやる…だと ???」 トンチンカンな指示に、あっけに取られる Ryuichi。 [神霊巫女]利江 「 ・・・・ 」 うつむいたままだ。 突然、チーランとスウランが噴出すように笑い出した。 チーラン / スウラン 『あはははははは。。。』 テイ・チョンミン 「何がおかしいっ!」 いまごろ気が付いたスンチャも笑い出した。 スンチャ 「そうか、ギャハハハハハ。。。」 チョウ・ギョッキ 「何故笑うっ!」 ( ムっとして3人をにらむ ) チーラン 「あんたら、おまぬけ。」 ブルーガー 「なにっ」 テイ・チョンミン 「なんだと!」 スウラン 「まぬけと言った。」 テイ・チョンミン 「黙れ!」 パシっ 平手でスウランの頬を張るチョンミン。 スウラン 「痛っっっ・・・・」 スンチャ 「こりゃいいや、そんな目的でおまえらは盗みだしたのか。お笑いだぜ。」 チョウ・ギョッキ 「うるさいっ、黙れ!」 今度はスンチャに制裁を食らわせようとしたギョッキ。 右手が上がったその時、 [神霊巫女]利江 「待って・・・」 ギョッキの振り上げた手が止まった。 [神霊巫女]利江 「その玉を・・・・、ガイザーさんが抱えている[伝説の石]を、私の前に・・・。」 落ち着いて話す利江。 チーラン / スウラン 「利江っ !? 」 ゆうすけ ( 利江ちゃんをなんとかして助けなきゃ・・・・。 ) チョウ・ギョッキ 「よ、よし、わかった。」 チーラン、スウランらをにらむようにしてから振り返り、ガイザーに歩を進めて近づきひざま づいて一礼をしたギョッキ。 チョウ・ギョッキ 「ガイザー様、[石]を。」 ガイザー総帥 「うむ。」 ( 両手で持ち、ギョッキに差し出すガイザー。 ) チョウ・ギョッキ 「お預かり致します。」 両手で受け取ると立ち上がり、一礼をした後振り返り、利江に向かって歩き出した。 和恵姉さん 「ちょっとお休みね。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「くだらん・・・・。」 利江に近づき、目の前に[石]を置いたギョッキ。 すると、ガラス玉のようだった[探神霊石:源石球]が、突然スイッチが入ったように、フワ っと透き通ったアクア・ブルーに変化した。 チョウ・ギョッキ 「うっ。」 ガイザー総帥 「おぉ。」 ブルーガー 「なんとっ。」 スワン 「石が・・・」 グ・リョクコウ 「反応しおった・・・」 テイ・チョンミン 「綺麗な色・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「本物か、あの娘・・・。」 和恵姉さん 「だからそう言ったじゃない。」 ザウバー 「なんだあの彼女、そんな能力を持っていたのか???」 やはり驚きを隠せないザウバー。 ゆうすけ ( 利江ちゃんは何をやろうとしているんだ・・・。 ) [神霊巫女]利江 「まず、このしばってあるモノを外し、両手を自由にしなさい。」 チョウ・ギョッキ 「なにっ!」 [神霊巫女]利江 「別に私は逃げも隠れも致しません。 手を自由にして頂かなくては[石]と会話が出来ま せん。 ただそれだけです。」 ブルーガーを見るギョッキ。 ブルーガー 「解いてやれ。」 チョウ・ギョッキ 「は、はい。」 腰に刺した剣を抜き、手首を結わいてあったツルに当て切断した。 チン、 シュ 手が開放された利江、ツルが巻かれて赤くなった手首を少しさすった。 そして目を閉じ、自由 になった手を大きく広げ、天を仰いだ。そして[探神霊石:源石球]の上をゆっくりと両手で 交互に回して通過させては再び大きく手を広げた。 それを幾度となく繰り返す。 唾を飲み込みながらその行為を直視する暗黒組織の面々。 そしてスンチャら大少林寺の3人。 何回目であろうか、突然 ピクっ とした利江が、瞑っていた目をカッと見開いたっ! すると、透き通ったアクア・ブルーだった[探神霊石:源石球]が、濃いブルー色にふわっと 光り始めたのだったっ! (はい、足りのうございます) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時05分51秒
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