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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年04月21日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
ザウバー
  『ぐっ、  うっ、   ぐぐくぅぅぅぅ』

 身体を丸めるように苦しみだすザウバー。 ゾルダも始まった。

利江
  ( こ、これが DNA の変換中の姿・・・・ )
和恵姉さん
  「今のザウバーに、更にあの二人の DNA で変換したら・・・・どうなるの・・・?」
ゆうすけ
  ( あの二人の能力が加わる・・・・ま、まずいぞ・・・・ )

 心配する二人を他所に、ザウバーとゾルダの身体は筋肉がモリモリと増大し、身体が少しずつ
 膨張を始めた!

        赤ハートドックン、赤ハートドックン、赤ハートドックン

 まさに心臓の鼓動と心拍をあわせるように。

 見る見ると倍、3倍へと変化するその身体、筋肉も張り、血管が浮き出て来るほど!
 異様な光景に、皆が唖然としながら注目している。
 そんな中、鼓動と共に起きていた身体の膨張が止まった。

 しばらくすると突然、急に元の彼らの身体の大きさへと収縮したのだっ!

         シュルシュルシュル・・・・

                        彡ヒュ~


 一同が二人を注目する中、一陣の風がザウバーとゾルダの周りを吹き抜ける。

 まずザウバーがスッと後ろ向きのまま立ち上がった。
 そして首を2~3回横にコキ、コキっと降り、自分の手の平を大きく広げた後にきつく握って
 見つめていた。
 ゾルダもまた同じように立ち上がる・・・・。

 お互いが顔を合わせてニヤけるザウバー。 そして振り返った。
 見た目はいつものザウバーと変わりが無い。今までのスペック変化後と同様だ。


ゆうすけ
  「あの顔の・・・・ブルーガーのとそっくりだ。」

 そう、振り返った二人の顔には、ブルーガーとそっくりな歌舞伎役者の化粧のような黒と赤の
 ラインが左目下から頬にかけてはっきりと見えた。

ザウバー
  「きてるぜ~~。 いい感じだ。」

ゾルダ
  「新しい力がみなぎるぜ。」

ブルーガー
  「お前ら・・・い、いつのまに・・・」
ガイザー総帥
  「更なる変身・・・い、いいぞ!
   ザウバー、その力で早くこいつらを片付けてしまいなさいっ!」

 顔が引きつりながらも笑顔で指示を出すガイザー。 だが、

ザウバー
  「 ・・・・ 」

 微動だにしないザウバー・・・。

ガイザー総帥
  「何をしている、早くやつらをっ!」

ザウバー
  「おいガイザー。 何か勘違いしてねぇか。
   あいつらはお前がなんとかしろや。 己が強くなるんだ、それくらい自分でやれ。」
ブルーガー
  「こらっ、今何を言っているか分ってるのか!」
ザウバー
  「分ってるさ。 自分のことは自分でやれと言っている。 違ってるか?」

ゆうすけ
  ( 間違っちゃいねぇよ・・・。 )

ブルーガー
  「さっきも言ったが、総帥に向かって言う言葉ではないっ!
   気は確かか?」
ザウバー
  「あぁ、確かだ。 ブルーガー、あんたの力はやつには通じなかったようだな。
   スワンは姉さんに始末されたようだし、二人でがんばってみな。 おれ達を頼らずによ。」

チョウ・ギョッキ
  「ど、どうしちまったんだザウバー様は・・・・」
グ・リョクコウ
  「見限った・・・ということじゃろうよ。 ガイザー様を・・・・。」
テイ・チョンミン
  「裏切った・・・?」

ゆうすけ
  ( 違う、あの二人は・・・・あの兄弟は、最初からあの組織を利用してたんだ。
    そして[力]を得た今、組織の力は不要になったんだ・・・ すると・・・ )

ザウバー
  「さぁ早くやってみろガイザー。 目的のやつはまだ宙吊りだぜ。」

 ふと Ryuichi に視線を移すガイザー。 しばらくにらみつけた後、身体の向きを Ryuichi に
 相対するように向けた。

ブルーガー
  「ガイザー様・・・・。」

ガイザー総帥
  「よい、捨て置け。 まずはザウバーの言う通り、あいつを片付けてしまおう。
   しっかりと吊るしておけ。」
ブルーガー
  「は、はい。」

 ブルーガーは握りこぶしを更にきつく結んだ。

ガイザー総帥
  「なれば Ryuichi とやら、お別れの時です。 念仏でも唱えるのですね。」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「めでてぇやつだ。 勝った気でいやがるとは・・・・。
   何も知らねぇとは可愛そうなやつだなぁ。

   おい、冥土の土産にひとつ教えてやろう。
   お前らの最後の頼みの綱であるあの[石]、願いが適うというお前達の話だがよ。
   信じるのは勝手だが・・・・
                ・・・・、 そりゃ嘘っぱちよ。 残念だったな。」

ガイザー総帥
  「何っ!」
ブルーガー
  「なんだとっ! デタラメを言うなっ!」

チョウ・ギョッキ
  「なんだって~ !? 」
グ・リョクコウ
  「誠ではないですとっ !? 」
テイ・チョンミン
  「あたいは[石]の神に願い事を話すと敵えてくれる。
   一度に聞くのは3つだけ。願いを聞くと数千年の眠りに着いて、起きるまではただの石に
   戻ると聞いていたっ!
               あの女の[力]で、ただの石から変わったじゃないかっ!」


ザウバー
  「ここはおれから言うのが筋というものかな。
   ある男に教わった話だがよ。」

 ザウバーはゆうすけに目線を向けた。

ゆうすけ
  「 ・・・・ 」

 ガイザーにその目線を向けなおし、

ザウバー
  「その[石]の力がなんだかは知らねぇ。 だが、つい先日現れた[三獣神]のうちの一匹、
   ありゃ青龍というらしい。

   チョンミンがいう3つの願いってのは、三匹の数字がひねくれて変わったんだろうな。
   長い年月を人の口伝えで経由するうちによ。

   その青龍の現れた目的だが・・・ そいつは願いを敵えるなんて生優しいもんじゃねぇ。
   この地球上の生物を・・・・」

 ゴクリと生唾を飲み込む組織の面々・・・・。


ザウバー
  「この地球上の生物を、抹殺するために現れたとっ!



 その時っ! 再び雷が一閃っ!




 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                            雷            .





ガイザー総帥
  「なんとっ!」
ブルーガー
  「バカなっ!」





第289話 大いなる脅威 -3 へ
(くぅぅ、次から次へと訳の判らぬことをっ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月04日 15時13分09秒
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