カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
ザウバー 『ぐっ、 うっ、 ぐぐくぅぅぅぅ』 身体を丸めるように苦しみだすザウバー。 ゾルダも始まった。 利江 ( こ、これが DNA の変換中の姿・・・・ ) 和恵姉さん 「今のザウバーに、更にあの二人の DNA で変換したら・・・・どうなるの・・・?」 ゆうすけ ( あの二人の能力が加わる・・・・ま、まずいぞ・・・・ ) 心配する二人を他所に、ザウバーとゾルダの身体は筋肉がモリモリと増大し、身体が少しずつ 膨張を始めた! ドックン、ドックン、ドックン まさに心臓の鼓動と心拍をあわせるように。 見る見ると倍、3倍へと変化するその身体、筋肉も張り、血管が浮き出て来るほど! 異様な光景に、皆が唖然としながら注目している。 そんな中、鼓動と共に起きていた身体の膨張が止まった。 しばらくすると突然、急に元の彼らの身体の大きさへと収縮したのだっ! シュルシュルシュル・・・・ 彡ヒュ~ 一同が二人を注目する中、一陣の風がザウバーとゾルダの周りを吹き抜ける。 まずザウバーがスッと後ろ向きのまま立ち上がった。 そして首を2~3回横にコキ、コキっと降り、自分の手の平を大きく広げた後にきつく握って 見つめていた。 ゾルダもまた同じように立ち上がる・・・・。 お互いが顔を合わせてニヤけるザウバー。 そして振り返った。 見た目はいつものザウバーと変わりが無い。今までのスペック変化後と同様だ。 ゆうすけ 「あの顔の・・・・ブルーガーのとそっくりだ。」 そう、振り返った二人の顔には、ブルーガーとそっくりな歌舞伎役者の化粧のような黒と赤の ラインが左目下から頬にかけてはっきりと見えた。 ザウバー 「きてるぜ~~。 いい感じだ。」 ゾルダ 「新しい力がみなぎるぜ。」 ブルーガー 「お前ら・・・い、いつのまに・・・」 ガイザー総帥 「更なる変身・・・い、いいぞ! ザウバー、その力で早くこいつらを片付けてしまいなさいっ!」 顔が引きつりながらも笑顔で指示を出すガイザー。 だが、 ザウバー 「 ・・・・ 」 微動だにしないザウバー・・・。 ガイザー総帥 「何をしている、早くやつらをっ!」 ザウバー 「おいガイザー。 何か勘違いしてねぇか。 あいつらはお前がなんとかしろや。 己が強くなるんだ、それくらい自分でやれ。」 ブルーガー 「こらっ、今何を言っているか分ってるのか!」 ザウバー 「分ってるさ。 自分のことは自分でやれと言っている。 違ってるか?」 ゆうすけ ( 間違っちゃいねぇよ・・・。 ) ブルーガー 「さっきも言ったが、総帥に向かって言う言葉ではないっ! 気は確かか?」 ザウバー 「あぁ、確かだ。 ブルーガー、あんたの力はやつには通じなかったようだな。 スワンは姉さんに始末されたようだし、二人でがんばってみな。 おれ達を頼らずによ。」 チョウ・ギョッキ 「ど、どうしちまったんだザウバー様は・・・・」 グ・リョクコウ 「見限った・・・ということじゃろうよ。 ガイザー様を・・・・。」 テイ・チョンミン 「裏切った・・・?」 ゆうすけ ( 違う、あの二人は・・・・あの兄弟は、最初からあの組織を利用してたんだ。 そして[力]を得た今、組織の力は不要になったんだ・・・ すると・・・ ) ザウバー 「さぁ早くやってみろガイザー。 目的のやつはまだ宙吊りだぜ。」 ふと Ryuichi に視線を移すガイザー。 しばらくにらみつけた後、身体の向きを Ryuichi に 相対するように向けた。 ブルーガー 「ガイザー様・・・・。」 ガイザー総帥 「よい、捨て置け。 まずはザウバーの言う通り、あいつを片付けてしまおう。 しっかりと吊るしておけ。」 ブルーガー 「は、はい。」 ブルーガーは握りこぶしを更にきつく結んだ。 ガイザー総帥 「なれば Ryuichi とやら、お別れの時です。 念仏でも唱えるのですね。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「めでてぇやつだ。 勝った気でいやがるとは・・・・。 何も知らねぇとは可愛そうなやつだなぁ。 おい、冥土の土産にひとつ教えてやろう。 お前らの最後の頼みの綱であるあの[石]、願いが適うというお前達の話だがよ。 信じるのは勝手だが・・・・ ・・・・、 そりゃ嘘っぱちよ。 残念だったな。」 ガイザー総帥 「何っ!」 ブルーガー 「なんだとっ! デタラメを言うなっ!」 チョウ・ギョッキ 「なんだって~ !? 」 グ・リョクコウ 「誠ではないですとっ !? 」 テイ・チョンミン 「あたいは[石]の神に願い事を話すと敵えてくれる。 一度に聞くのは3つだけ。願いを聞くと数千年の眠りに着いて、起きるまではただの石に 戻ると聞いていたっ! あの女の[力]で、ただの石から変わったじゃないかっ!」 ザウバー 「ここはおれから言うのが筋というものかな。 ある男に教わった話だがよ。」 ザウバーはゆうすけに目線を向けた。 ゆうすけ 「 ・・・・ 」 ガイザーにその目線を向けなおし、 ザウバー 「その[石]の力がなんだかは知らねぇ。 だが、つい先日現れた[三獣神]のうちの一匹、 ありゃ青龍というらしい。 チョンミンがいう3つの願いってのは、三匹の数字がひねくれて変わったんだろうな。 長い年月を人の口伝えで経由するうちによ。 その青龍の現れた目的だが・・・ そいつは願いを敵えるなんて生優しいもんじゃねぇ。 この地球上の生物を・・・・」 ゴクリと生唾を飲み込む組織の面々・・・・。 ザウバー 「この地球上の生物を、抹殺するために現れたとっ! 」 その時っ! 再び雷が一閃っ!
ガイザー総帥 「なんとっ!」 ブルーガー 「バカなっ!」 (くぅぅ、次から次へと訳の判らぬことをっ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時13分09秒
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