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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年04月25日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
ザウバー
  「そうじゃない。
        元々利用させてもらってただけだ。 ただそれだけの事よ。」

 蹴り抜いた足の姿勢のまま語るザウバー、その足を静かに下ろした。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「お前、ちったぁ事情通らしいな・・・・。」
ザウバー
  「残念だが褒められたほど知っちゃ~いね~のよ・・・・。
   湖で青龍とやらが現れた時、姉さんと一戦交えていただろう。
   その時にあのガキに聞いただけだ。」

 Ryuichi の顔を見ずに淡々と話すザウバー。


スンチャ
  「ど、どうしてここに・・・」
チーラン
  「違うところに居る・・・」

チョウ・ギョッキ
  「何が・・・起きた・・・んだ?」

 瞬時に移動を受け、加えて現実離れした光景とで、ここは何処? 私は誰? 状態のギョッキ。

ゾルダ
  「おれが移動させたんだ。 ここまでな。」

和恵姉さん
  「怪我は無い? 利江ちゃん。」
利江
  「あ…は、はい、お陰さまで。。。」  ふと我に戻る利江。
和恵姉さん
  「よかったわ。。。」


グ・リョクコウ
  「えっと、あ、あなた様は・・・・」」
ゾルダ
  「アニキの弟だ。」
             ポカっパンチムカッ
テイ・チョンミン
  「それじゃ分らないよっ!
     (と突っ込みをいれるチョンミンであったが、急に悲しい顔で、)
   総帥様が・・・やられた・・・。 それに、なんでザウバー様がブルーガー様を・・・。」


陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「あんときか・・・・。
   チビともう一人普通じゃない[気]の持ち主が湖畔にいたな。
                         ありゃおまえだったのか。
   そういやぁあのガキ、あの[神霊巫女]の娘と一緒に総本山対極試合を見てたやつだ。
   つまりあのガキが詳しいってことか・・・
    ( ゆうすけを横目で見ながら )
   まったく、[神霊巫女]といい、あのガキといい、あの姉貴といい、こういちの周りはど
   うなっていやがるんだ・・・・。」

ザウバー
  「それよりあんた、こういちを倒すと名言していたなぁ。
   悪いがこういちを倒すのはこのおれ様よ、覚えておくんだな。」

 きつくRyuichi をにらんだザウバー。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「ダメだ。 こういちはおれ様が頂く。 因縁の対決だ、邪魔するな。」

 これまたきつくにらみ返す Ryuichi。
 二人の間で見えぬ火花炎が散る!

 と、その時、天空がドス黒い色に染まり、再びその中央に一人の男の顔が浮かび上がった。
 その映像に一斉に注目する。






 上空に浮かび上がったその男は、不気味に笑ったのであった。


[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「ふっふっふっ、あっけなかったな。」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「くだらん、こんなやつらでは食い足らん。」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「そのようだな。
   だが、まだ面白そうなやつが残っておるようだ。 討伐には邪魔なやつら、放ってはおけ
   んだろう。

   まぁそれより大少林寺の僧侶が来ておるな。 なれば、いい知らせでも教えてやろう。」

スンチャ
  「いい知らせ・・・?」
チーラン
  ( なんだ? )
スウラン
  ( ・・・? )

ゆうすけ
  ( 良くないと言えよ・・・ )


[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「ふっふっふ、今頃、お前達の帰る場所が無くなっている頃じゃないのかな。」

スンチャ
  「なんだってっ !? 」
チーラン
  「大少林寺が !? 」
スウラン
  「どういうこと !? 」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「今、[月光軍]総勢で襲撃をしているころよ。 大少林寺を潰すためにな。」

スンチャ
  「なんだとっ !! 」



  ~
    ~


 そのころ大少林寺総本山にたどりついた[月光軍]、こちらは深夜で辺りは真っ暗だ。
 周りは、二方を切立った険しい崖が、もう二方を森が囲み、人目から閉ざされている。
 たどり着く道は1つしか無く、入山者はみな同じところを通らざるを得ない。

 大少林寺と同様高い木製の塀が周りを囲み、最初に構える門はその切れ間、道の正面にドーン
 と据えてある。扉は無く、門の両側には、左に羽根の生えた虎、右には龍を形取った像が
 入山者をにらむ。
 さらに歩を進めると次なる門が待ち構えており、その上方には険しい目付きの鳥が飛びながら
 こちらをにらみつける姿があしらわれており、更にその門には、丸でこちらをにらむかのような
 吊り目をした二つの人の瞳だけが左右一つずつ形取られていた。

 門には誰も待つ者は無く、辺りはシーンと水を打ったように静かだ。
 右手を斜め下に伸ばし軍を停めた[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)、

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  ( 入り口がここしか無い以上、挟み撃ちや暗兵隊を作ることも出来ない・・・。
    正面から乗り込むしかないのか・・・・。 )

 辺りを見回し策を練るも、どうすることも出来ないことを悟る。

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  ( 闇討ちが得意な我が軍、暗いというだけの利点で大少林寺の武僧達を打ち負かすことが
    出来るだろうか・・・。
         恐らく数では勝っている。
              だが、ここはやつらの手の内、罠が待つと考えると・・・・ )

 重い決断に判断が鈍る[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)。
 横の軍兵に対し右指を二本立て、その指を前に振った。
 それを見た軍兵2人が、偵察なのか素早い中にも足音を残さずにさらなる前に進んでいった。

 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)を先頭に他の軍兵達は静かに待機していた。

 その数、およそ500人。




第291話 大いなる脅威 -5 ヘ
(いっ くしゅっ< !!)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月04日 15時16分49秒
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