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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年04月28日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)を先頭に、他の軍兵達が静かに待機しているところへ、
 偵察に行ったと思われる二人が戻ってきた。

 そして一人が[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)の耳元で何かをつぶやいた。


[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  ( くそっ・・・・・ )

 やや悔しがる[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)、そして左手を上にかざし手の平を自分
 に向け、右手の平を伸ばした状態で左手の平の中心に、伸ばした指先をツンツンツンと三度当て
 た後、大きく右手を前に振ったっ!

 すると[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)を先頭に一気に闘技場に雪崩れ込む月光軍兵達!
 500人は居るであろう軍兵達は統率が取れており、素早く同時に移動していた。

 ササササササササササササササササササっ
      ササササササササササササササササササっ
           ササササササササササササササササササっ
                ササササササササササササササササササっ


 次々と闘技場に入り込み、ほどなく入ったところで立ち止まった[月光軍長]曹 富夜(そう
 フウヤ)、続く月光軍はその一歩下がった両脇、そして後方に素早く整列したのだった。


館長
  「お待ちしておりましたぞ。」

 真っ暗な闘技広場で[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)の前方から、大少林寺館長の声がした。
 残念ながら暗くてその姿が見えない。

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「よくおれ達が今日攻め入ると分ったな。 大したものだ。」

館長
  「そのように予想してくれた者がおりましてな。」



  ~

ゆうすけ
  「いっ くしゅっ< !! 雫 」


  ~


[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「のようだな・・・・。以前の大少林寺では考えられぬ読みだ。
   それよりなんだあの後ろの坊主どもは。 まるで戦う意志が無くただ座っているだけじゃ
   ないか。 それも周りを囲うように。」

師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「ほぅ、この暗闇でそこまで見えるとはな。 大したものだ。」
[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「フン、この月光軍をなめるな。」
師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「あの僧侶達は戦わん。 お前達にお経を読み上げて頂くだけだ。
   相手するのは我が大少林寺の武僧達。
                       ・・・そして・・・」

 この時、どんよりとした暗い雲間から満月が顔を出し、真っ暗だった闘技場を月明かりが辺り
 一面をゆっくりと照らし始めた。

 先頭に立つ館長の姿、そしてその後方に立つ師範とクンナ、チュンホー。その後ろに整列して
 いた大少林寺の各房長達と武僧達が次々に見えてきた。

 さらにその武僧達が素早く左右に分かれていく、するとなんと割れて出来た真ん中のその後方
 から現れたのはっ!

広州明冥道 候流 侯 玉穂(こう ぎょくすい)
  「広州明冥道 候流 侯 玉穂と申す。私がお相手つかまろう。」 シャキーーンきらきら

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「なにっ!」

広州明冥道 候流 候 玲訓(こう れいくん)
  「おなじく 候 玲訓(こう れいくん)」 シャキーーンきらきら シャキーーンきらきら
武当拳 玄 高揚(げん こうよう)
  「武当拳 玄 高揚だ。」  ザッ
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「峨眉拳 棲 陽江ある。」  クルクルクル  チン、チーンきらきら
広東鋼刃道 析 角鷲(せき すいじゅ)
  「広東鋼刃道 析 角鷲。」  ざっ、 ビューー!
北方クンフー 李 チュンスク
  「北方クンフー 李 チュンスク、お相手いたす。」  ヒュンヒュンヒュン サっ
外家形意拳 疎 云南(そ うんなむ)
  「外家形意拳 疎 云南ある。」  シャーシャー ザッ
甲賀忍術 影鬼
  「甲賀忍術 影鬼っ!」  ヒュ、 スタ。

 次々と現れたその最強戦士達っ!
 皆、館長の前に出て、それぞれの拳套を取り ピタっ と動きを止めて[月光軍]を見据えたっ!

ジャーーーーンっ!


[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「こ、こいつらはっ!
   くそう・・・坊主ども、ハメやがったなっ」

館長
  「ハメてなどおらん。
   大少林寺はただの寺じゃ。 戦うならここがよろしかろう。
   それに寺の中を荒らしては、仏様がお怒りになられるじゃろうて。 ここなら思う存分に
   できるでのぉ。

   そして事情をお話申し上げたら、みなさんが善意で集まって下さったのじゃ。
   ありがたい事じゃて。」

候流(こうりゅう)侯 玉穂(こう ぎょくすい)
  「この世にあって世界討伐とは、断じて許せぬ行為っ!」
北方クンフー 李 チュンスク
  「我々にも大きく関与することを知り、大少林寺殿だけにお任せする訳にもいかぬだろう。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「我らは皆、己の意志でここに出向いたアル。
   名誉ある[総本山対極試合]の出場者、その最強戦士の名に掛けて、その目論みの芽を
   潰すあるっ!」
師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「我らが相手する、覚悟してもらおうっ!」



  ~
    ~


スンチャ
  「な、なんてことをっ!」
チーラン
  「大少林寺、潰す・・・・」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「[三獣神]のお陰で人類が滅亡する日も近い。
   大少林寺は余りにも我々の事を知りすぎている。 まぁ陰と日向、カードの裏表の関係で
   我ら大竹林寺と共に歩んできたのだから無理もないがな。」

和恵姉さん
  「ねぇ、なぜその関係を打破しなくてはならないの?」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「女、お前も 陳南家 南流伝承者 の血を引く者のようだ。
   なれば教えてやろう。
   これからのこの世界、[三獣神]の力を要さずとも、この地球の不要物の排除が出来る様
   になるからだ。
          そう、この大竹林総元帥、黄龍道元帥が表の世界に君臨するからなっ!」

和恵姉さん
  「ふぅ~ん。世界の王様になるってことか。
   でもゴメンね。。。 それ、どっちもダメみたい。。。」

 黄龍道(おうりゅうどう)元帥の映像に向かって歩を進め出した和恵。

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「なんだと・・・・。」
和恵姉さん
  「残念だけど大少林寺、ちょっと面白いことになっていると思うわ。」
ゆうすけ
  ( へへぇ~♪ )

 歩を止め、チャイナのスリットから足を横に出し、腕組みをした和恵。

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「どういう事だ・・・・」

和恵姉さん
  「それを読んでいる人が居てね♪ 今頃手ぐすね引いて待っているんじゃないかな。
   軍兵さん達が到着するのを。 だ・か・ら・、
   あなたの思い通りにはなってないわっ!」




第292話 大いなる脅威 -6 へ
(世間は狭いや)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年12月14日 12時14分05秒
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