カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
和恵姉さん 「・・・ あなたの思い通りにはなってないわっ!」 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ 大少林寺、和恵らが到着した晩の館長室、 リツコ 「ゆうすけ君、ひとつ提案があるんだけど。」 ゆうすけ 「なんでしょう。」 和恵姉さん 「聞かせて頂戴。」 リツコ 「はい。 私が峨眉(がび)拳を習得していた時の後輩に、棲 陽江(す ようこう)という者がおり ます。」 ゆうすけ 「あれっ !? どこかで聞いた事あるような名前だ・・・。」 リツコ 「この棲 陽江(す ようこう)が[総本山対極試合]の出場者になっているとの噂を耳にし ました。」 ゆうすけ 「[総本山対極試合]の・・・あぁぁっ!」 師範 「確かに、参加されておりました。 見事な峨眉拳を披露され、今年は一回戦を勝ち抜いて おりました。」 ゆうすけ 「あのかわいい娘かぁ。。。 リツコさんの後輩だったとは。。。世間は狭いや♪」 館長 「ほぅ、そうでしたか。」 和恵姉さん 「それで?」 リツコ 「はい、私から連絡を取り、彼女に今回の事情を説明してみます。 同意を得られれば・・・・」 ゆうすけ 「そいつは助かる~♪」 師範 「なるほど、討伐・・・言葉を変えれば世界制覇を目論むやつらを野放しには出来ん。 なれば[総本山対極試合]の参加者達の同意を得ればもしや。 館長っ。」 館長 「うむ、我々が助けを求むのではなく、事情説明までなら問題はなかろう。」 あとは出場者の意志一つである。」 ゆうすけ 「よしっ。 ならばね、えっと・・・・」 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ~~ ~~ ~~ [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「こしゃくなぁ・・・・。」 和恵姉さん 「あなたはね、見てると自分の兵達をただの将棋の駒程度にしか思っていないのよね。 みんな使い捨て・・・・。 なんの為に、誰の為に命を犠牲にしているか本当のところを解って散っていった人が何人 いるんでしょ・・・。 そんな人が兵を動かすトップだなんて、なんて哀れな軍・・・・。 ムチャで血も涙もない動かし方をするからまともな成果を得られてないんじゃない? つまりあなたが世界に君臨する話、それもダメ。 なぜなら、力だけで押そうとするこんなおマヌケな大将だから、自分におごるだけの、自分 さえ良ければ・・・こんな考えの人に、征服の二文字が成功した試しが無いわっ!」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「知った風なことをズケズケと・・・・」 和恵姉さん 「さらにもう一つ理由があるの、それはね・・・・ この私と、そして 陳南家 南流伝承者 のこういちとでそれを阻止するからよっ!」 その時、いつの間になのであろうか、ふらっと和恵の後ろから現れたのは、 ゆうすけ 「こういちっ!」 利江 「こういち君♪」 チーラン 「こういち!」 スンチャ / スウラン 「こういちっ!」 ザウバー 「来たか・・・。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「フン。」 な、なんと、[三獣神]の出現に備えて、表の世界に留まっていたと思われたこういち、今この 空間にその姿を現したのだったっ! 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi、ガイザーとブルーガーのDNAも兼ね備えた スーパースペック となったザウバーとゾルダ、そして今だ不明の能力を持つ[竹林総元帥]黄龍道元帥と、その 恐ろしい能力と[力]を兼ね備えた面々が、和恵、こういちを加えることで、恐ろしい程の顔ぶ れが、この空間に一同に介してしまったのだっ! チョウ・ギョッキ 「誰だ?」 グ・リョクコウ 「はて・・・」 テイ・チョンミン 「あら、あたいの好み。。。」 ずるっ彡 ギョッキがコケた。 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「ごちゃごちゃとほざいた最後の理由はそんなことか。 つまらん。 で、貴様が今の 陳南家 南流伝承者 か。 まだ小童(こわっぱ)よのう。」 その言葉を無視するかのように、 こういち 「この場所に、ものすげー[気]が うじゃうじゃ してるから足を運んじまったよ。 ザウバー、ゾルダ、お前らまた[力]を得たな・・・・。」 ザウバー 「ほぅ、分るのか。」 こういち 「Ryuichi、お前にこの地はかんけーねーだろが。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「フン、表に居てもお前が現れないから暇つぶしに来てたんだよ。」 こういち 「あれはお前の仕業か・・・・。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「だったら・・・?」 こういち 「デカい[気]が放たれたと同時に消えた[気]はガイザーのモノだった。 あいつ一人にこれを使わなきゃ勝てないなんて、だらしないってことさ。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「な、なにをっ!」 ゆうすけ ( す、すげ・・・、こういちは突然この惨劇の場に姿を現したのに、この場にふっしょくし ていた見えない戦いの空気を全てこういち一人に集中させてしまっている・・・。 ) こういち 「そしてあんたがここの大将かい。 この小童(こわっぱ)のおいらが、よほど怖いと見え る。 自分だけ高見の見物か。」 こういちは黄龍道元帥の映像にニラミを効かす。 ニヤニヤとしてる和恵。 そして利江も。 利江 ( こういち君。。。♪ ) [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「ふっ、バカを言え。 貴様達の[力]ではこのオレ様の足元にも及ばん。 ハッタリをかますのが好きらしいな。」 和恵姉さん 「ばぁ~かね、ハッタリをかましてんのは黄龍道、あなたの方よ。 こういちは現状を口にしているにすぎないわ。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「ふっふっふ、好きにほさけ。 少し教えてやろう。 ワシはな、着任してから既に一千年の刻を超えてこの地に生き永らえておる。」 ゆうすけ 「なんだと !? 」 ザウバー 「なんだこいつ・・・・」 チョウ・ギョッキ 「せ、1千年を超えてるだと !? 」 グ・リョクコウ 「つまり・・・人にあらず・・・・」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「この生ける歴史の立会人が言うことだ、己のたわごとではない。 過去の事実に基づいての話じゃ。 陳南家 南流伝承者? 笑わせるな。 今一度言おう、ワシの足元にも及ばん。 貴様らはたったの四千年程度の歴史しか無かろうに。 ふっ。 ここで貴様におもしろいヤツを会わせてやるとするか。 あははははは、せいぜい苦戦して己の力の無さを思い知るがよいっ!」 突然天空から稲妻が走り、荒れた大地に落雷したっ! ピカっ ズドーーーン もやもやと立ち込める煙の中から、一人の男性が現れたっ! [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「さて、こいつは誰だろうなぁ。 あっはっはっはっ!」 チョウ・ギョッキ 「お、おい、また誰か現れたぜ。」 ザウバー 「知らぬわ。」 (でも、だからって) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時21分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[第三章 241 ~ 300 話] カテゴリの最新記事
|
|