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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年05月12日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
 なんとも重い空気が流れている中、

和恵姉さん
  「自分も[気]を発して受けることは出来たはず・・・・なのにあのバカ・・・・
   そのままで受けちゃって・・・・今までに、試した事なんてなかったでしょ?」

 和恵の一言が、その重い空気にさらに上塗りしていた。

ゆうすけ
  「こんな歴然とした[差]で・・・・仮にも相手は陳南家 南流だぜ・・・・
   どう考えたってヤバイだろぅ・・・・」
利江
  ( 大丈夫よね・・・こういち君、お願い、元気な姿を見せて・・・・。 )

 両手を胸の前で合わせてキツく握り、願いを込める利江。

 全員の視線が、こういちが突き刺さった山のふもとの、大きく開いた穴に集中していた。
 だが、時間が経過してもその穴になんの変化もなかった・・・。

南 一樹
  「あはははは。どうやら逝ったらしいね。
   みなさん、期待しない方がいい。今のは手ごたえ十分、これが実力の[差]ということ
   です。」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「貴様、よくもっ! こういちを倒すのは、このオレだっ!」

 握り拳を作り、南 一樹をにらむ Ryuichi!

ザウバー
  「バカ言うな、こういちを倒すのはこのオレなんだっ! お前なんかじゃねーっ!」

 こちらも Ryuichi、そして 南 一樹をにらむザウバーっ!

南 一樹
  「こういちのライバルの方々ですか、すいませんね。
   願いを叶えられず申し訳けないことを・・・しまし・・・・
                                  んなっ! 」

 話途中の南 一樹、その目線の先でっ!






         \|/ ズボーーーーン    スタ。


利江
  「こういち君っ!」
ゆうすけ
  「こういち~♪」
チーラン / チョンミン
  「こういち♪」 「少年♪」

 穴の開いた山の中腹が破裂し、そこからこういちが飛び出して穴の前に着地したっ!

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「なんだとっ!」
南 一樹
  「うっ・・・・・」  握った拳に力が入る。

 父南 一樹が発する巨大な[気]が巻き起こす暴風の中、お腹を押さえたまま片ひざの着地姿勢
 からスッと立ち上がり、一歩、また一歩と父 南 一樹に向かって歩を進めるこういち。

こういち
  「とおちゃん、これが現実なんだよ・・・・
   拳を交えている時に気が付かなかったのか?
   絶対的な[差]、明らかな[力]の開きを・・・・。」
和恵姉さん
  「ムチャしちゃって・・・・もぉ・・・・。」
こういち
  「とおちゃん、だからおいらの小さい時にすらやられたんだよ。
   おいらは教わったことを、[気]を大きくしてみろと言われその通りにやった。
   そのまま掛かって来い、 そんな言葉が今でも思い出される・・・・。

   当時のおいらは加減なんて知らないから、きっと[気]を増大したままとおちゃんを蹴り
   込んだ結果だろう・・・・。 じぃちゃんからそう聞いた。
   今となったら、こんなに[差]があんだよ、あんたとおいらとは。」

南 一樹
  「う、う、嘘だ! わ、わ、私は完全にお前を上回った力で打撃を加えた・・・・。
   一度・・・一度このようにやられたことのある私だから分る・・・・
   生きてるなんて・・・・お前が生きていられるはずがないっ!」

 尚もその距離を一歩、また一歩と詰めていくこういち。

こういち
  「だがおいらはこうして歩いている。 さすがに効いたさ。超鋼筋を使ってここまでの痛み
   を受けたのは初めてだよ。
   おいらは・・・とおちゃんが[気]を高めてもそのままでいた。
   パワーアップしたその蹴りをおいらはそのままで受けた。
                     なぜだか判るかい? とおちゃん。」
南 一樹
  「し、し、知るか・・・・。」
こういち
  「だよな。
   精一杯やってるあんたには判るはずがないさ。
   その答えは、
           おいらはあんたの[力]を
               見切っていたからだっ !!
 」


バァーーーーン




陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「なんてことだ・・・・。」
和恵姉さん
  「こういち。。。」

南 一樹
  「そ、そんな・・・そんなこと、信じるかっ!
   おまえは私の子、私を越えているはずなど無い!
   あの暴力的で魅力ある増大させた[気]を身にまとっての攻撃、普段の状態のまま受け
   きれるはずがないっ!

   そ、それを証明するためにも・・・・
   今は・・・・男として・・・・陳南家 南流の血筋として・・・・こういち、
   お前を倒すまでだっ!」

 [気]を再び蓄え直し、この不思議な会話を途中で切り 猛然とこういちに向かっていく南 一樹!

 『 うぉぉぉぉぉぉっ! 』
     ガシっムカッ   ズカっムカッ   バシムカッバシムカッ   スボッぐー

 重い一撃、一撃がこういちに決まるっ!
 その度にこういちの身体が吹っ飛び、一撃を食らいまた宙に投げ出されを繰り返す。
 そして、
 ズバッ  強烈な回し蹴りがこういちを襲ったっ!

 ガシっ★ぱー    だが、その鋭い蹴りを見事に両手で受け止めたこういち。

こういち
  「悲しいよ・・・・とおちゃん、   悲しい・・・・」
南 一樹
  「くぅぅ・・・・」

 ドギツイ一撃を見舞ったはずなのに、両手で掴み離さないこういち。

こういち
  「とうちゃん、ムキになってもこんなもんなんだね・・・・。」

 唇からかすかに血を流しながら、

こういち
  「とおちゃんのお陰で、幼いころに味わった痛みを感じることができたよ。
   身体も、そして心にもね・・・・。」
南 一樹
  「は、離せっ!」
こういち
  「れ、連打は・・・こ、応えるなぁ・・・やっぱ陳南家 南流はすごいや・・・・
   懸命に避けているはずなのに、避けきれずに食らっちまってる。 それも痛みを伴って。
   この痛みが・・・不思議となんか生きてるって実感が湧いてくるよ・・・。

        だけどな とおちゃん、
                       ・・・無理みてぇだ。
  [気]を高めたとおちゃんでも・・・・このおいらを・・・・

   陳南家 南流伝承者 となったこのおいらを・・・・
   倒すことはできないってことみてぇーだっ! 」

 突然、こういちが父南 一樹を放り投げ、そしてその父 南 一樹 に向かって突進したっ!

        ≡≡≡≡≡≡≡≡ズバっ!
                       ズゴーーーーーン

 強烈な蹴りが 父南 一樹 に炸裂っ!

南 一樹
  「くっ・・・」

 [気]を増大させたそのままに、両腕でガッチリと受け止めるも、身体は飛ばされる。
 そこへ容赦無いこういちの猛攻の連打が続いたっ!


 ズゴズゴズゴムカッ  ズバズバっ
      ガシガシガシガシガシ   ズバーーン!
                  スパっ ズゴムカッズゴムカッ ガツっ

 バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシっ
        ズボボボボボボボボボボボボボボボボっ!

                           ≡≡≡ズコーーン!

      ズカズカズカズカズカ  ズゴズゴズゴズゴっ
スパーン  ズババムカッバババムカッババババババムカッバババババムカッババムカッバっ!

 ≡≡≡ズボーーン!

                ズゴムカッズゴムカッズゴムカッ  ズバズバっ
    ガシガシガシガシガシ               ズバーーン!
                    スパっ ズゴズゴムカッ ガツっ
  ズボボボボボボボボボボボボボボボボっ!
                ズカズカズカズカズカ  ズゴズゴズゴズゴっ
      バシムカッバシムカッバシムカッバシムカッバシムカッ
        バシムカッバシムカッバシムカッバシムカッバシムカッバシムカッバシムカッバシっムカッ


        ≡≡≡≡≡≡≡ズコーーン!



スンチャ
  「うわっ!」
チョウ・ギョッキ
  「な、なっ !! 」  ( 目をパチクリさせている。 )

ゾルダ
  「す、げっ!」




第296話 陳南家 南流 vs 陳南家 南流 -3 へ
(今ならそれが出来るから)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月28日 15時23分26秒
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