カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
空軍パイロット(3号機) 「隊長、4号、5号機がやられました!」 空軍パイロット(隊長) 「なにっ!」 空軍パイロット(3号機) 「空対地ではなく、空対空ミサイルの遠方からの攻撃に切り替えを要望します。」 空軍パイロット(隊長) 「くそう、分った!」 『こちら赤鷲。 ターゲット攻撃中に、隊機2機を失った! 引き続き残された機により、攻撃を続行する!』 空軍ベース基地 『こちら白熊、了解した。 只今陸軍の援軍がそちらに急行している。』 空軍パイロット(隊長) 『陸軍ではダメだっ! 辺りが大量の流土水により水没しているっ!』 空軍ベース基地 『なんだとっ!』 空軍パイロット(隊長) 『繰り返す、陸軍ではダメだっ!』 空軍の眼下では、津波のような大量の流水で、次々と大木、岩山、などを押し流し、そして 辺り一面を大海原へと一変させている、走る津波の先頭がそこにはあった! この流水は川を下り、谷を下り、その猛烈な脅威で地表を水で埋め尽くしていくっ! ザッブゥゥゥゥン ザッブゥゥゥゥン この水流は、下流を進軍する陸軍の戦車部隊にまで達し、次々と戦車部隊、軍隊を乗せたトラ ックなどを呑み込み始めたっ! 陸軍隊長 『こちら青猫、白熊聞こえるか! うわぁぁぁぁぁぁっ!』 空軍ベース基地 『青猫、どうしたっ! 青猫!』 ザッブゥゥゥゥン ザッブゥゥゥゥン あっけなく高さが20mはあろうという猛烈な津波に飲み込まれ、成すすべのない陸軍。 水の 藻屑となってしまった。 ~ ~ ~ [神霊巫女]マーシャ 「青龍は、完全体となって姿を現し、その持てる[力]を発揮し始めております。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「そうか、地表は大洪水となろう。 生き物は成すすべもなく滅ぶ・・・・。 ふっふっふ、人類創世記の始まりだ。」 そこへ、[近衛軍長]チュウラン率いるチーラン、スウランと共に利江が連れてこられた。 [近衛軍長]チュウラン 「只今戻りました。」 [近衛軍副長]トンコウ 「軍長殿! お久しゅうございます。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「よぉ戻った。」 [神霊巫女]利江 「チュウランさん、どういうこと・・・・?」 [近衛軍長]チュウラン 「 ・・・・ 」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「我が軍最高峰である指揮官、[近衛軍長]である。 子供の時に大少林寺に忍びこませたのだ。」 [神霊巫女]利江 「そんな・・・・・じぁ、大竹林寺の人ってこと?」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「時が来るまでは忠実に大少林寺の一員として我が軍とも戦うように言い聞かせておいた。 だが、[三獣神]が蘇った今、スパイ、偵察などはもう不要。 [神霊巫女]利江と[探神霊石:源石球]さえ取り戻せればお役目御免となる。 もう隠す必要がなかろう。」 チュウランの手から、[神霊巫女]マーシャの手に[探神霊石:源石球]が手渡された。 それを台座に丁寧に乗せる[神霊巫女]マーシャ。 その[探神霊石:源石球]を見つめながら、 [神霊巫女]マーシャ 「近く、白虎も蘇りそうです。」 [神霊巫女]利江 ( この獣の唸り声・・・・これは白虎のもの・・・・ ) 今は利江だけに聞こえるそのかすかな唸り声。 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「そして、久しいのぅ。その顔をよく見せておくれ、 チーラン、そしてスウラン。」 その言葉に、ゆっくりと顔を上げる二人。 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「素敵な乙女になったではないか。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「 ・・・・ 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「 ・・・・ 」 [近衛軍長]チュウラン 「乙女などと呼ぶなっ! 彼女らは、厳しい修行に耐えた戦士だっ!」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「そうじゃったの。 よくぞここまで耐え育ってくれた。」 利江 ( なんなの? この言葉遣いの違いは・・・・ ) [近衛軍長]チュウラン 「なにをいまさら・・・・」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「 ・・・・ 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「 ・・・・ 」 [近衛軍長]チュウラン 「それに[探神霊石:源石球]は取り戻した。 利江は関係ない。返してやれ。」 [神霊巫女]マーシャ 「チュウラン様、そうも行かない事情がございます。」 [近衛軍長]チュウラン 「なぜだ!」 [神霊巫女]マーシャ 「利江様は・・・・このわたくしよりも能力が勝っておいで。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「利江が !? 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「マーシャ様より !? 」 [神霊巫女]マーシャ 「そうです。複数の[獣神]が蘇るであろう今となっては、利江殿の力も必要不可欠。 よって利江殿をこのまま返すわけにも行きませぬ。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「もう表の世界に帰っても身の置く場もなかろう。」 [近衛軍副長]トンコウ 「さよう、ここが一番安全でございます。」 利江 「チュウランさん・・・・」 [近衛軍長]チュウラン 「ここが安全、間違いではない。 だが、世界討伐、賛成できないっ! 無用の争いごとだっ!」 利江 ( !っ ) [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「まぁそう言うな。 そのまま放っておくのもいいのだが、軍長達がうずうずしておっての。 このチャンスに発散させてやらねば・・・・。」 [近衛軍長]チュウラン 「そんなことが理由か !? その結果・・・、多くの軍長達を失った! あの異人連中と戦わせて、亡骸(なきがら)にしてしまったのだぞっ!」 [近衛軍副長]トンコウ 「軍長殿・・・・。」 [近衛軍長]チュウラン 「大事な大竹林寺の兵達を・・・オヤジ殿は殺してしまったんだぞっ!」 利江 ( お、お父様っ !! ) 目をまん丸にして驚く利江。 (泳いで損した) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年03月22日 14時16分24秒
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