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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年08月07日
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カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
.
クンナ
  「ゆうすけっ !? 」

 ザウバーが慌てて回避した地面のあるところ、なんとそこは対極試合を行う会場、そう、
 [月光軍長]を捕らえていた大少林寺 総本山の第一門のすぐ横であった。
 振り返る二人。

ゆうすけ
  「クンナ? するとここは総本山か。」
クンナ
  「突然現れるから・・・うわっ!
                     こ、こいつは!」
ゆうすけ
  「心配するな。 このザウバー、今はこういちと戦う順番待ち中なのさ。」
ザウバー
  「まぁそういうことだ。 こういちには勝ってもらわなきゃ困る一人だぜ。」

北方クンフー 李 チュンスク
  「こ、この男は・・・。」

ザウバー
  「・・・ん?
   おまえ、どこかで見たやつだな・・・。
           そうか、町でスペック-1二人を倒した時のやつか。
   ははぁ~ん、するとこいつら、対極試合の出場者ってやつらだな。
   あの男も敵わぬ訳だ、あはははは。」
              ( [月光軍長]曹 富夜を見て大笑いする。 )

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  ( くっ、あいつ・・・なぜこいつらと戦わぬ・・・ )

少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「ゆうすけ君、これはどういうことだ?」
ゆうすけ
  「ザウバーのことですか。
   こういちの戦いの場所に連れて来てもらったんです。 新しい能力に頼って。」
館長
  「では我らと戦いに来た訳ではないのじゃな。
   それにしても、新しい能力とな・・・・」
ゆうすけ
  「はい、このザウバー、ここにいる皆さんが束になって掛かっても、ひとたまりも無い程の
   力を持ってます。」

我流拳 樗 敬雲(ちょ けいうん)
  「なんだとっ! 我々を持ってしても敵わぬと?」

ゆうすけ
  「はい、ですが幸いにも世界一を目指す意志が強く、無益な争いを避けてくれてます。
   今はこういちしか眼中にありません。」
ザウバー
  「褒めても何もやらんぞ。
   だが、戦いたいやつがいるなら相手してやってもいい。
                         見学だけでは暇なんでな。」

武当拳 玄 高揚(げん こうよう)
  「むっ、聞き捨てならんっ!」

ゆうすけ
  「やめてくださいっ!
   ザウバーは、こういちを、あの戦うこういちを見ても尚倒したいと言う程の男です。

   たしかに皆さんはこういちと拳を交えてます。
   ですが、こういちが一度でも攻撃に転じたことがありましたか?

   そして今、[三獣神]に打って出ているあのこういちを見ても、あのこういちを倒す
   と闘志を燃やせますか?」


 『 ・・・・ 』


ゆうすけ
  「それだけ、かけ離れた戦闘力の持ち主なんです、このザウバーは・・・。」

ザウバー
  「ゆうすけ、こういちが出るぞっ!」


こういち
  「 うおぉぉぉぉぉっ! 」



ぶぁっこういち



ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・



 放出した[気]を身にまとい、巨大な竜巻の中に身を潜める[青龍]を厳しい目でにらみ
 つけた。

こういち
  「持って生まれた使命、これが通じるかそれともダメなのかで人類の行く末が決まる。
   もう手加減は無しだ。
   おいらの持てる力で全力で阻止する。 [青龍]よ、受けてみろ。

   ( 身にまとう[気]に言い聞かせるように大きく両手を左右対称に回し、そして衝撃に耐
    える為なのか、大きく前後に足を開き体重は前に出した左足荷重で膝を曲げる。
     そして腰の右側に両手の平を広げたままセットした。
     すると辺りの空気が歪みだし、身にまとう[気]がその両手に向かって集まり始める。

      。、::。.::・'゜ババ。、::。.::・'゜

     そして目もくらむ程の強力な青い光で輝き出したっ!
                              そしてっ! )


   いっけぇぇぇぇぇっ
                南流 衝撃波 !!  」


ズボーーンこういち


<<<≡≡<<≡≡<≡
   ズッ ボォォォォンっ !!!



 な、なんという[気砲]なのであろうかっ!
 もの凄い、そんな言葉では言い表せないほどのメガトン級の[気砲]が、こういちの身にまとう
 強大な[気]に後押しされるかのように発射されたっ!

 その勢いは想像を絶する規模で、[青龍]が身にまとう巨大竜巻が起こす暴風をも突き抜け、
 [青龍]に向かって一直線っ!  通過する一帯が歪んで屈曲しているっ!

 そして[衝撃波]は、[青龍]の周辺を取り巻く暴風の回転にかち合うように正面から僅かに
 反れて突き抜けたっ!


<<<≡≡<<≡≡<≡
 ズッボォォォォンっ !!! ≡≡≡≡≡≡<<



 すると、[青龍]の身にまとう竜巻が、[衝撃波]により中間部分だけ無風状態となったっ!

ゆうすけ
  「うっっっっっ!」  ( 全身に力が入り、その様子を見つめるゆうすけ。 )
ザウバー
  「うおぉぉっ、なんつぅ[気砲]をぶっ放ちやがるんだっ!」

 眼をおっ広げ、驚愕するザウバーっ!

 『 うわぁぁっ! 』  ( 総本山に居たもの全てがその光景に唖然としたっ! )


 さらにこういちは、

こういち
 「 食らえっ! ​南流奥義​​​ 刃 空 投 剣 !! ​ 」


刃空投剣01

シュッパっ シュッパっ!




                 きらきらスパっきらきら

                              きらきらスパっきらきら




ザウバー
  「なにっ!」   ザウバーが凍りついたっ!

 こういちは無風状態となった空白の間に向かって、続けざまに空気の剣を打ち放ったのだっ
 たっ!
 そしてその刃は、無風状態となったところから進入し[青龍]の上半身と下半身、双方を切
 り裂きそのまま突き抜けていったっ!



三獣神_青龍 KYiiiiiiiiii…


 ・・・・・


 一瞬で過ぎていった[刃空投剣]・・・・。
 そこに残されていた青龍が遠吠えと共に動きが止まった・・・・。
 辺りに取り巻いていた竜巻がピタっと止む。

 [刃空投剣]を打ち放ったこういちは、片ひざで両手を横に広げた状態で止まっていた。
 自ら発していた[気]も止んでいる。

 一面の銀世界が一瞬で静寂してしまった。


 ・・・・・
   ・・・・・
     ・・・・・


ゆうすけ
  「 ・・・・ 」

ザウバー
  「 ・・・・ 」

クンナ
  「 ・・・・ 」

師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「 ・・・・ 」


 『 ・・・・ 』  ( 総本山に居たもの全てが無言でその光景を見つめている。 )


 皆が見つめる先の[青龍]は、上半身と下半身から縦に一直線に一筋の線が走り始める。
 その線から徐々に明るい閃光が放ち出され、 見る見るとその線を境に左右の身体がズレ始め
 た。
    そして・・・

 [青龍]の身体は、ダークグレーに変色し、ほとばしる閃光と共に、チリチリに崩れ始め、粉
 のように下半身から地面の藻屑となっていったのだった。




第313話 [獣神]の力 -13 へ
(やっと到着かい)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。



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最終更新日  2020年09月04日 16時04分13秒
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