カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
クンナ 「大丈夫か、こういち。」 こういち 「あぁ、少し横になったら・・・楽になったよ。」 こういちが寝そべる傍らにクンナ達が付き添っていた。 ゆうすけ 「起きるまでの時間が短くなってきたな。」 こういち 「そうみたいだ、以前より回復が早くなってる・・・。」 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「こういち君のこんな姿を始めてみたよ・・・。」 ゆうすけ 「どの姿ですか?」 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「あ、いや先程の戦っていた姿といい、今こうして疲れて休む姿といい・・・。」 ゆうすけ 「今回は過去に無く、極限まで[気]を使いましたから・・・ 実は以前から、こうして疲れて力が入らないことはよくありました。」 こういち 「い、いかなきゃ・・・・」 ゆうすけ 「まだ休んでろ。」 こういち 「でも今、大竹林寺に3つのデカイ[気]がうごめいている・・・・ 姉ちゃんいれて4つだが。」 ゆうすけ 「今行っても 100% で戦えないだろ? 姉さんもいるんだ、大丈夫だよ。」 こういち 「あの黄龍道元帥、何かが違う・・・・。 軍長達のものとも、ゾルダや Ryuichi のものとも違う・・・・何か感じる・・・。」 ゆうすけ 「こういち・・・」 ~ ゾルダ 「なんだ、おれ様も捨てたもんじゃなさそうだ。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「なまいきな・・・・ ( この者共とここでの戦闘はこの地を傷めてしまう・・・ ) 表に出るぞっ! Ryuichi、今日は満月だ。」 V ズバっ☆ V そういうと、突然移動し姿をくらます黄龍道元帥。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「なに、表にだと !? ふ、満月か、堂々と出入りできるんだったな。」 シュパーーーーーっ! 大竹林寺本堂にあるとがった角(つの)の様に見える薄気味悪い岩山の脇をかすめ、そのさらに 奥にある大きな山に向かって走る Ryuichi。 さすがに素早くその姿を追うことが不可能であった。 ゾルダ 「な、なんだと・・・・二人共消えちまったぜ・・・・。 表と言われても広いからな。 まっ、戦闘が始まれば判るか。」 V ズバっ☆ V ~ スンチャ 「うわわ、みんな消えてしまった・・・・。」 リツコ 「表に・・・と言っていたわ。 私達もここを出ましょう。」 スンチャ 「出る・・・といっても・・・」 リツコ 「黄龍道元帥が出方を Ryuichi に伝えていたわ。 満月だと。」 スンチャ 「満月・・・だと出れるの?」 リツコ 「ここは居空間、実際には青龍湖、白虎山とは直接は繋がっていないの。 だけど、満月の夜・・・あ、表の世界の時間だけど、満月の夜になると、竹林山の頂上付近 にある出入り口が表の世界と行き来可能となるのよ。」 スンチャ 「へぇ、リツコさんって詳しいんですね。」 リツコ 「実は私も知らなかったの。大少林寺の館長様からここに来る前に伺ったのでそれで。 それより早く出ましょう。」 スンチャ 「はい。」 二人も Ryuichi が通ったと思われるルートを走り去っていった。 ~ グ・リョクコウ 「やつらが去っていきますぞ。」 チョウ・ギョッキ 「外に出るんだろうぜ。 ほっとけ。 俺たちはあの[石]を取り返すんだ。」 テイ・チョンミン 「だけど・・・・」 チョウ・ギョッキ 「また満月まで待てば外に出れるさ。」 テイ・チョンミン 「そっか。」 チョウ・ギョッキ 「いくぞっ」 ~ [近衛軍長 補佐]チーラン 「あの三人、消えた・・・・」 [近衛軍長]チュウラン 「あのままここで戦う、この地、大打撃食らう。 だからオヤジ殿、場所変えた。」 [神霊巫女]マーシャ 「はい、元帥様は白虎山付近に移動されました。[探神霊石:源石球]が追えてます。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「凄い力の三人。 だれが勝つ?」 [近衛軍長]チュウラン 「判らぬ・・・。 皆一様に力が長けてる。」 そこへ、この二人が現れた。 [水軍長](とう すいじゅ) 「近衛軍長殿、只今戻りました。」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「右に同じく。」 [近衛軍長]チュウラン 「シャークと俊か。」 [水軍長](とう すいじゅ) 「今回の戦闘で、多くの仲間(軍長)を失いました・・・。」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「やつらが、あんな[力]を持っていたとは・・・・」 [近衛軍長]チュウラン 「いつまでも昔のようにはいかないということだ。 今までは普通の人間以上の[力]を持っていれば事は済んだ。 だが、やつらのように普通の人間を卓越した能力を持ち合わせたのが相手では、[力]が 勝る方が強い。 ただそれだけだ。 見ての通り今元帥は、表の世界に戦いの場を移した。 あのバケモノ共にここで暴れられたら、安住の地を失い兼ねない。 懸命な処置だ。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「我ら、どうする。」 [近衛軍長]チュウラン 「いくら元帥の近衛兵とはいえ、表まで守りに行くことはない。それに元帥は我々よりも 強大な[力]を兼ね備えている。 我らが行っても足手まといとなるだけ。」 [神霊巫女]マーシャ 「それと[白虎]が復活し、いずれ完全な姿で戻ってまいりましょう。 私共は、ここに身を寄せていなければなりません。」 [近衛軍長]チュウラン 「とは言え、複数の[獣神]の復活、元帥が戦いの場へ。なら私にはやることがある。 チーラン、休んでいる利江とスウランを連れてまいれ。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「はい。」 急ぎ足で部屋から出て行くチーラン。 [水軍長](とう すいじゅ) 「近衛軍長殿、やること・・・とは?」 [近衛軍長]チュウラン 「今までの我々の[力]のままでは、何ともし難い事態となっている。 すなわち、[竹林総元帥]の血筋として、あることをする。 これは私の掟。 意に反することだが、それでもそれを用意せねばならぬ。」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「意に反する・・・って・・・。」 [近衛軍長]チュウラン 「世界の討伐だ。 生物の抜粋など[三獣神]にまかせればよい。 我々がやるべきことはその[三獣神]の 出現を知らせる[探神霊石:源石球]を守り、それを末代まで引き継がせること。 チュウランが近衛軍長として戻った今、我々の手で人類を討伐することは許さん! 肝に命じておけ。」 [水軍長](とう すいじゅ) 「はっ。」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「・・・分りました。」 [近衛軍長]チュウラン 「俊! 声が小さいっ!」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「分りました!」 (くそ、ややっこしい戦場だ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。ぬ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月20日 13時23分14秒
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