カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
ところ変わって、大竹林寺内の広場では・・・ テイ・チョンミン 「ハーっ、ハイハイ、タァーーっ!」 バシ、ガツガツ、ドカっ! グ・リョクコウ 「ほっ、フンっ とぉー!」 バシ、 タン、 ズカっ! チョウ・ギョッキ 「おりゃ、 ハッ、 フンフン、 アターーっ!」 ズガっ バシ、 ガシガシ、ズコーーンっ! 次々に襲い掛かる近衛兵達を、豪快に叩き伏せるギョッキら三人。 『ぐほっ うぐっ うおぉっ・・・』 近衛兵 「くそぉ、こ、こいつら強い!」 3人を包囲してはいるものの、レベル-1の戦闘員が相手では、並みの近衛兵では丸で刃が立た ない。 そこへ、 [近衛軍長 補佐]チーラン 「お前達、さがれ。」 一斉に近衛兵と、ギョッキら3人がその声の主に目を向けた。 目線の先には、トンコウの前に出て号令をかけていたチーランの姿が。 その後ろには隠密の俊こと[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)と、冷酷のシャークこと[水軍長] (とう すいじゅ)も従えていた。 『ははっ!』 サーっと一回り、引きながら二回りくらい大きな円陣を作って距離をとった近衛兵達。 テイ・チョンミン 「あの女!」 グ・リョクコウ 「先程の・・・」 チョウ・ギョッキ 「[石]を持って行った一味、この連中を命令できる立場のやつだったのか・・・。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「そこの3人、何故ここに戻って来た。」 チョウ・ギョッキ 「ふん、おれ達の勝手だろ。」 テイ・チョンミン 「あんたこそ何よ! 一緒に逃げたかと思えば、その次は[石]を持ち去り、そして今度は こいつらの陣頭指揮かい。 コロコロと立場変えやがって。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「お前らに話す必要 ない。 ここからとっとと消えうせろ! どうせ目的は[探神霊石:源石球]であろう。」 グ・リョクコウ 「だとしたらどうするのじゃ?」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「ふ、まだ分らぬのか。 なら教えてやろう。あの[石]、[探神霊石:源石球]は[三獣神]の情報をもたらすため のモノ。[石]と会話が出来んおまえたちが手にしたところで使い道がない。」 チョウ・ギョッキ 「だとしてもだ、貴様らの大将が自分達には必要なモノと言うていた。 我々の大将は・・・戦いに敗れてしまった・・・。 だが、おれ達はこのまま黙って引き返す訳にはいかないっ! ガイザー総帥の弔いのためにも・・・・。 だから、使える使えないじゃなくてせめて、なんとしてもあの[石]をここから持ち去りた いっ! ただそれだけだっ! それによって貴様らの大将が困るなら、それで十分なんだよっ! 分ったかっ!」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「ここは我々の牙城。 好き勝手にはさせない。 どうしてもというのであれば仕方が無い。 シャーク、俊、相手してやれ。」 [水軍長](とう すいじゅ) 「はっ!」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「待ってましたっ!」 先陣切って飛び出したのは[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)っ! 素早く3人に襲い掛かった! [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「うりゃーーーっ!」 グ・リョクコウ 「はっ、フン! はっ!」 パシっ、パシっ、パシ! 一つ二つと拳を交え三つ目の杜 土俊の手套がリョクコウの頬をかすめた。 シュっ グ・リョクコウ 「くっ、 ハーっ!」 すかさず杜 土俊に蹴りを見舞うも交わされてしまう。 その後方から、 テイ・チョンミン 「ハァーーイっ! ハイハイっ!」 チョンミンが蹴り、手套を繰り出すっ! サササっと後ずさりしながらそれを交わす杜 土俊。 その頭を越えて飛び掛ったシャークっ! [水軍長](とう すいじゅ) 「ハイヤーーっ!」 バシっ 強烈な蹴りがチョンミンを襲うっ! テイ・チョンミン 「フンっ!」 ガシっ かろうじて両腕で受けたものの、後方へ飛ばされる! チョウ・ギョッキ 「舐めるなーーーっ! おりゃ、 ハッ、 ハッ、フンフン、 ホアターーっ!」 杜 土俊の後方から連続で打って出たギョッキ、不意を突かれ防戦一方の杜 土俊。 ガシっ、ガシっ、ズカズカ、さっ! 最後の蹴りを身を投げ出して交わして避けた杜 土俊、その時腕にドリルを出現させてギョッキの 横っ腹をその先端で切り裂きながら床を数回転げてスタっと立ち上がった。 シュパっ 『うぉっ!』 わき腹を押さえて苦痛の表情のギョッキ。 幸いにも衣服と薄く皮膚を裂いたのみで済み、一筋の赤い線を刻んだ程度。 チョウ・ギョッキ 「や、やろう・・・・」 シャリン 腰に挿してあった剣をゆっくりと抜いたギョッキ。 チョウ・ギョッキ 「雑魚(ザコ)共と違って素早えぇじゃねぇか。 貴様が先に獲物を使ったんだぜ、へへへ。」 不適な笑みを浮かべるギョッキ。 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「ふん、だからどうした。」 チョウ・ギョッキ 「おれのあだ名を知らないなら教えてやろう・・・。 剣を使わせると右に出るものはいないと言われ、一度この剣を抜くと必ず死人が出るのさ。 人呼んで、[死神、狂剣のチョウ]とはおれの事よ・・・くっくっく・・・」 剣を抜き、表情が豹変したギョッキ、かなり危ない顔つきだ。 別のところでは、リョクコウ、チョンミンがシャークと対じし、こちらも腰の剣を抜いた。 シャリン チャリン [水軍長](とう すいじゅ) 「やる気になったか。」 その姿を見て、広場の隅にある噴水の前に足を交差させながらジリジリと近づき、腕組みをして 二人をにらんだ。 [水軍長](とう すいじゅ) 「私の得手は、無手による[乱舞餓浪拳]知る者は少ない。 だが、もっとも得意とするのは拳法ではなく・・・・」 グ・リョクコウ 「ほざくなっ!」 スペック-1のスピードに任せ、いきなり切り掛るリョクコウっ! [水軍長](とう すいじゅ) 「・・・この、遊水操法なのだよっ!」 『ハァーーーっ!』 ピシ ピシ ピシ 『うわぁぁぁ!』 噴水の溜まり水の部分から、突然レーザービームのような水撃が三本発射され、避ける間も無く リュクコウの身体を貫いてしまったっ! ・・・彡ドサ テイ・チョンミン 「リョクコウーーーっ!」 チョウ・ギョッキ 「なんだとっ !! 」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「よそ見してんじゃねぇ[死神の狂剣]さんよぉぉぉっ!」 『 おりゃぁぁぁっ! 』 『くっ・・・』 (続けて。。。) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 16時16分52秒
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