カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「本当の目的だと・・・?」 こういち 「 ・・・・ 」 ゆうすけ ( こういち、こちらは避難が完了した。 だがよ、[気砲]弾くときはもう少し考えてくれ・・・。総本山から遠かったけど、 それでも大地震やら砕けた岩や土砂がここまで降りかかってきたよ。 ) ゆうすけのつぶやきを耳にし、弾いた[気砲]の方角をチラっと目線で確認した。 そこは、被弾した煙がモクモクと湧き上がっていた。 そして再び黄龍道元帥をにらむように視線をぶつけるこういち。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「まぁよい。 にしても、あの[気砲]を軽々と弾くとは大したものだ。 少しは見直してやってもいい。」 こういち 「受け流しだよ。 小さい力でもまともに受けずに回避できるってだけだ。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「ふん、だがな、所詮小童の悪あがきよ。」 ゆうすけ ( こういち、こっちまで黄龍道元帥の声が聞こえてくる。 ) 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「き、貴様・・・、本当の目的とは・・・なんだ・・・?」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「くたばり損ないが。 気にするな、貴様には関係のないことだ。 ましてやこれから死に行く者の土産話しでもない。 しかし、大切な[三獣神]の一獣神、水を司るを倒した小僧、 いちを敬意を表してお前には一つ教えてやろう。」 こういち 「 ・・・・ 」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「わしはな、[探神霊石]を守り、そして[三獣神]出現の監視役と思われておるようだが ・・・・それが違う。 [三獣神]は、うぬらの世界では本来、無敵を誇っていた。 この小僧が現れるまではな。 永きに渡るこの世において、[三獣神]は幾度となく現れておる。 それもほとんどが単獣神での活動だ。 複数、そう、ただ一度だけ火を司ると、氷を司るが同じ 時代に蘇ったことがあった。 貴様らが恐竜と呼ぶ生物がいた時代のことだ。 だが・・・ 複数蘇ることにより、その時代は我々の意図とする生物種を越えた生き物にまでダメージを 与えすぎた。 その[二獣神]の活動を見かねた当時のわしの先祖が、[二獣神]を押さえ込んだのだ。」 ゆうすけ ( なんだってっ !! ) 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「貴様の先祖がやめさせただとっ!」 こういち 「 ・・・・ 」 ゾルダ 「なんかすげー会話だ・・・」 ザウバー 「あの獣神を・・・二匹をだまらせただとっ!」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「わしの言うとる意味が貴様らにわかるかな? ただ出現の監視役ではなく、度が過ぎる[三獣神]の活動をも抑制する目的もあるってこ とだ。 [三獣神]は・・・ 我々[竹林]にとっては・・・・ ペットに過ぎぬのだっ!」 館長 「なんとペットとな !! 」 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「生かすも殺すも出来るってことか・・・」 スンチャ 「なんて・・・なんてことだ・・・」 ゾルダ 「こ、こいつ・・・」 ザウバー 「ほざきやがって・・・くそ・・・。」 ~ ~ ~ [神霊巫女]利江 「ペットですって !! 」 [近衛軍長]チュウラン 「そうだ。 [竹林総元帥]代々の元帥のな。 だが、いつ蘇るかは我々にも全くわからぬ。 そのために[神霊巫女]が必要なのだ。」 和恵姉さん 「ペットかぁ・・・また偉く凄い力を備えているってことになるわね。 今、地上では過去に感じたことのない[気]の持ち主がこういち、Ryuichi、ザウバーらと 一緒にいる。 でもケタ違いよ・・・・ 手伝いに行かないとダメかな・・・。 さっきの話だけど、あなた方三姉妹の意思と決意、 それならば私、利江ちゃんを助けに来たのだけど必要なさそうね。」 [神霊巫女]利江 「え、えぇ。。。」 和恵姉さん 「この白虎の名前は?」 [神霊巫女]利江 「タロって付けました。」 和恵姉さん 「タロちゃんか。 よろしくね♪」 タロの頭を撫ぜてあげる和恵。 タロもまんざらでもなさそうだ。 和恵姉さん 「じゃ、私は地上に行くわっ!」 シュバっ==== [神霊巫女]利江 「あっ・・・」 ( マーシャさんに逢ってほしかったのに・・・ マーシャさん、どこにいっちゃったんだろ… ) [近衛軍長]チュウラン ( すまぬ、カズエ殿・・・。 元帥の血を引く者の宿命、オヤジ殿に力を与えてしまったが・・・ ) ~ ~ ~ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi ( なぜ、なぜだ・・・[三獣神]を押さえ込むなどと・・・。 [三獣神]はこの世の悪の生物の抑制役ではないのか・・・? ) こういち 「・・・・だからどうした。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「だから・・・どうしただと?」 こういち 「凄いペットだろって自慢話なんざ聴きたくない。 その飼い主も凄いってことを言いたいのなら時間の無駄だよ。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi ( よ、よせこういち! この圧倒的[力]の違いをお前が感じていないはずがない。 これ以上、ヤツを刺激しても命を取られる時間が早まるだけだっ! ) こういち 「他のやつらはみんなビビっちまってるみたいだね。 ケタ違いの[力]を見せ付けられてしまったから・・・・ だけどおいらは違う・・・。 おいらは・・・ おいらは・・・ この世の人類を救う 陳南家 南流伝承者 のこういち。 南こういちだっ! 」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「おもしろい、このわしと一戦交える気か。 わしのこの姿、いつでも・・・という訳にはいかんのだ。 複数の[獣神]が現れるときに得られる[力]なのでな。 すなわち、[竹林総元帥]先祖代々においても限りなく少ない。 今、その[力]をわしが得た。 だが・・・・ 力加減もよく解らんからな、地球ごと吹き飛ぶやもしれん。 それだけ未知の[力]だ。 わしも試してみたいのでな。 逃げるなら今のうちだよ。」 ザウバー 「や、やろう・・・」 にがりつぶしたような形相のザウバー。 ゾルダ 「地球ごとだと・・・」 ザウバー 「そんなことになりゃ、おれ達の居場所が根底から無くなる・・・。 それはさせん! ゾルダ、本気で倒しにいくようだぜ。」 ゾルダ 「だな、アニキ・・・・。」 握りこぶしを作り、気合が入ってきた二人。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「伝承者のこのオレすら知らなかった話が次々と・・・・元帥のやろう・・・・ だが、今のオレには休養が必要だ・・・。今無理はできん・・・くそ。 気になるのは、なぜこういちとこのオレとの能力に[差]がありやがるのか・・・。 同じ世代だけに、ここまで大きく開くはずがない・・・。 疲労にしてもオレの方が既に回数も少なく、回復も早い。 なのに・・・ なぜだ・・・・」 仰向けで寝転んだまま、考え込む Ryuichi であった。 (言ったろ、受け流しただけさ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 16時41分13秒
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