カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「伝承者のこのオレすら知らなかった話が次々と・・・・元帥のやろう・・・・ だが、今のオレには休養が必要だ・・・。 今無理はできん・・・くそ。 気になるのは、なぜこういちとこのオレとの能力に[差]がありやがるのか・・・。 同じ世代だけに、ここまで大きく開くはずがない・・・。 疲労にしてもオレの方が既に回数も少なく、回復も早い。 なのに・・・ なぜだ・・・・」 仰向けで寝転んだまま、考え込む Ryuichi であった。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「わしはこの得た力で、この地球の支配者になってやるわ! 小僧、覚悟しろ。 今度は先程のようにはいかんぞっ! 食らえっ!」 再び手を前にかざし、 ズパーン! ズパーン! ズパーン! あの巨大な見えない[気砲]を連続で打ち放ったっ! ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! その[気泡]が次々とこういちを襲った! こういち 「 フンっ ハイっ ハイっ! 」 バシっ ズコーン ズゴーン 向かい来る[気砲]に対し身体を横にして避け、下から曲げた右腕の甲全体で上へ跳ね返し、 また、南流 空撃波を右! 左! と横から当てて次々と軌道をずらした。 尚も襲い掛かる連射された[気砲]! さすがのこういちも、[気]をそのままでの受け流しは、黄龍道元帥の放つ[気砲]の質量が 重いらしく、直撃を食らわないように軌道を変えるのがやっとと見え、歯を食いしばり力が入 った顔付きで両足でしっかりと踏ん張って対処している。 こういち 「 そりゃっ ハイハイっ! 」 ズゴっ!ズコーン! ズゴーン! ズゴっズコっズゴーン そして一端全てを受け流しきった直後、 ズボーン\|/ \|/ズボーン! ズボーン\|/ ズボーン\|/ \|/ズボーン! \|/ズボーン! ズボーン\|/ \|/ズボーン! \|/ズボーン! \|/ズボーン! 各所で軌道をそらした[気砲]が着弾していた。 その度に、大地をゆるがしながら距離があるのに時間差で土砂が舞い降りてくるほど! 着弾した大地は、見る影もなく変わり果てていた。 それも広大な広さで・・・・。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「う、受けきった・・・・、あ、あの気砲を・・・・」 ゾルダ 「す、すげーーっ!」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「くっ、小ざかしいやつめ、全て弾きおったか・・・・。」 こういち 「言ったろ、受け流しただけさ。」 ( くそ、なんて重い[気砲]なんだ・・・・ ) ゆうすけ ( 南流 空撃波でもそらすのが精一杯・・・ ) [竹林総元帥]黄龍道元帥 「ならこいつはどうだ。 フンっ 今度は両手を前にかざし、そして・・・ ズゴっズコっズゴーン 恐らく先程の倍の力であろう[気砲]を再び連続発射した黄龍道元帥。自らも反動で放つ度に 両足が後方にズリ下がる程だっ! こういち ( くっ、こいつは完全に上に向けないと・・・・ ) 我々には目では見えない[気砲]の進行方向から素早く身体をズラしてしゃがみ、横から両手 で南流 空撃波を斜め上に発射して回避を試みたこういち。 ズボン! ズボン! だが・・・ 空撃波は簡単に飲み込まれ、軌道は変わらずそのまま通過する[気砲]っ! 続いて向かってきた[気砲]を正面から両肘を前に斜めに腕を立てて体全体で軌道を変える 試みをしたこういちであったが、そのまま[気砲]に飛ばされたっ! こういち 「うわぁぁぁっ!」 ゆうすけ 「こういちっ!」 [神霊巫女]利江 「こういち君っ!」 [近衛軍長]チュウラン 「くっ・・・・」 ゾルダ 「飛ばされたっ!」 ザウバー 「あんなバケモノの[気砲]だぜ・・・ムチャだ・・・」 空中で体制を整えて[気砲]が過ぎた後に片ひざで着地したこういち、そこへ3発目の [気砲]が襲いかかったっ! 想像するに余りある次の光景を、見ないように誰もが目を伏せた次の瞬間! こういち 「 うおぉぉぉぉぉっ! 」 爆風の如く物凄い空気の流れが起き、 地面を水爆が破裂したかのような土ホコリの波紋を舞い上げたっ! ズバンっ! 猛烈な嵐の中にいるような強風を受け、皆が一斉に目を開けた。 そして飛び込んできたのは、巨大なオーラに身を包み黄龍道元帥が放った最後の[気砲] を片ひざ姿勢で空に向かって弾き飛ばしたこういちの姿であった。 (くそ、やってやるか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 16時43分19秒
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