カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
ズバンっ! 猛烈な嵐の中にいるような強風を受け、皆が一斉に目を開けた。 そして飛び込んできたのは、巨大なオーラに身を包み黄龍道元帥が放った最後の[気砲] を片ひざ姿勢で空に向かって弾き飛ばしたこういちの姿であった。 ヒュン、ヒュン、ヒュン… 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ま、まったく・・・・なんてやろうだ・・・・」 本堂で[探神霊石:源石球]を通して見ていた利江達も、 [神霊巫女]利江 「こういち君♪」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「やるぅ~♪」 [近衛軍長]チュウラン 「凄い・・・、さすがだ・・・・」 \|/ズボーン! ズボーン\|/ なんと、天に向かった[気砲]以外は、大地の地形を大きく変えながら音を立てて炸裂っ! 立ち並ぶ山々がものの見事に吹き飛ばされ、逆に大地には大きくえぐれた谷間が通過した軌道 全てに造られていた。 辺りの凍っていた氷も、吹き飛ばされて地面が顔を見せていた。 顔を両手で覆っていた二人も、 ゾルダ 「うぐ・・・・」 言葉を飲み込むゾルダ。 ザウバー 「くっ・・・。」 目を細めてこういちと、変わり果てた大地を見渡すザウバー。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「疲れていたとは言え、オ、オレでは弾けなかった[気砲]を・・・・ それも特大のを・・・・。 だが・・・・」 そう、Ryuichi の心配することがこういちの身に起きていた。 片ひざ姿勢から[気]が止み、そのまま前に崩れ落ちるこういち。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「こういちは[三獣神]との戦いの後、あれだけの[気]の放出はきついだろう・・・。 ここまでやれたのが不思議なくらいだ。 まったく・・・」 Ryuichi は寝そべったまま、左の片肘だけで身体を起こしてその様子を伺っていた。 [神霊巫女]利江 「ちょっと、こういち君! どうしたの !? 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「こういちが・・・倒れた・・・」 [近衛軍長]チュウラン 「 ・・・・ 」 タロ 『 Coo・・・・ 』 ~ ゾルダ 「やられたっ!」 ザウバー 「違う、疲労で力が入らねぇんだよ・・・。 このままぢゃ皆殺しになる。 やるしかねぇかよ・・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「こんな休憩程度では回復もあったもんじゃねぇが、このままではやられる・・・ くそ、やってやるか・・・」 もっそりと立ち上がり、目を細めて黄龍道元帥をにらむ Ryuichi。 そして同様に腹を据えたザウバーとゾルダも背筋がシャキっと伸びた。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「弾きおった・・・・。 なんという小僧だ。 にしてもこの力、いいぞ。 ほぅ? くたばり損ないどもが・・・いい目付きに変わったではないか。 なら息の根を止めてくれるわっ! まずはじゃまなこの小僧からだっ!! それっ!」 <==ズゴーン 手元から、倒れて動けないこういちに向かって、先程の[気砲]を放つ! その時、 V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V ザウバーがこういちの横に現れ、こういちを抱きかかえて再び瞬間移動で連れ去った! \|/ズボーン! そして、 ゾルダ 「ふんっ!」 拳を下に向けて強く付き下げたゾルダ。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「うおっ・・・・」 ZZ ズズンっ 黄龍道元帥の動きが止まった! 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「今だっ! くらえっ! 立ち上がっていたRyuichi、眉間にシワを寄せ、両手の拳を強く握ると、 突然 激しくオーラが放出されたっ! 地を這うような巨大な爆風が波紋の様に見る見ると広がるっ! ゴゴォォォ 大地広がる密林の木々が根こそぎに次々とふっ飛んでいくっ! メリメリ・・・ ズボズボ 両手を大きくグルッと回し指先を広げた右手を脇に置き、下から左手で支える形から掛け声と 共にその腕を強く前に突き出したっ! 殺流 衝撃波っ! 」 <<ズボーーーン!≡≡≡≡≡ ザウバー 「容赦せん、食らえっ! ワイド・ギガ・ファイヤーーっ! 」 ぶぉぉぉぉっーーっ! 2方向から同時に放たれた凄まじい[気砲]と[炎砲]が、ゾルダの念動力で動けなくなって いる黄龍道元帥めがけて一直線っ! そして、 大音響と共に、爆発する火柱が上がるっ! (タフなおじさんだこと) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 16時44分46秒
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