カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
ゆうすけ 「まさかっ!」 そして山肌から顔、続いて手、胴体と次々とその全身の巨体が姿を現し始めたっ! 『 GAOOOOOっ! 』 その遠吠えが、遥か彼方へと響き渡っていくっ! 和恵姉さん 「まずい、時間稼ぎどころではなくなったわっ!」 ザウバー 「くそぉ・・・」 にがりつぶしたような顔のザウバー、黄龍道元帥と[白虎]の双方を見る和恵。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「わっはっはっは。 これでこの地球も全滅だな。 このわしが全土の支配者になってくれるわ。 ゆけっ、白虎っ! 地球を氷の世界へと導くのだっ!」 『 GAOOOOOっ! 』 バサっ! バサン、バサン 黄龍道元帥の呼びかけに応えるかの如く、再び遠吠えを発し、背中から巨大な白い羽根を広げ ると、場所を変えるのであろうか、まさに羽ばたかんとしていた。 和恵姉さん 「ザウバー、あれを止めてっ! 他の地に移動させてはダメっ!」 ザウバー 「簡単に言うな、あいつはすっげーバカ力なんだよっ! フンっ! 」 [白虎]に身体を向け、勢いよく両手の拳を下げたっ! 彡バサン、彡バサン 彡バサン、 彡バサン バサン、バサン・・・ 思うように飛びたてず、もがく[白虎]! 激しく翼を上下させるっ! ザウバー 「 うぉぉぉぉぉぉぉっ! 」 さらに力を込めるザウバー、目に見えぬ戦いだっ! [竹林総元帥]黄龍道元帥 「あやつが邪魔しておるのか。 なれば・・・」 V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V 突然、ザウバーの背後に移動した黄龍道元帥っ! 凄まじい蹴りを打ち出すっ! 和恵姉さん 「ばかねぇ、[白虎]の身体を下げる力よりも、あの羽根を止めるようにした方が少ない力 で済むのに・・・。 ハイっ! 」 掛け声と共に、和恵は黄龍道元帥の更に左後方に移動し、強烈な右のハイキックで、黄龍道 元帥の立足である左ひざを後ろから蹴りこんだっ! バシっ カク・・・ 彡ズン 黄龍道元帥の立ち足の左ひざが、[く]の字に曲がり、バランスを崩して倒れこむっ! [竹林総元帥]黄龍道元帥 「なんだと !! 」 和恵姉さん 「少ない力、小さい力で相手を崩す、拳法の基本よ。」 チャイナのスリットから足を横に出し、手を胸元で組んで黄龍道元帥を見つめる和恵の姿。 ザウバー 「なるほど、こりゃ楽だ。。。」 押さえ込むための下げる[力]ではなく、羽ばたきのそこだけを止めることに切り替えたザウ バー。 先程とは打って変わって涼しい顔をしている。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「生意気な女めっ!」 シュバっ 黄龍道元帥は、片ひざ姿勢のまま、後方にいる和恵に向かって左手の逆水平を放つ! が、和恵はそれをかがんで回避した。 空を切る水平チョップ! シュっ 続けざま、右手の平を和恵に向けて[気砲]を放った! [竹林総元帥]黄龍道元帥 「はっ!」 ズポンっ 至近距離で放たれた[気砲]をもろに受けた和恵! 和恵姉さん 「くっ!」 ズボーーンっ 両腕を胸元で抱えるように曲げて受け、直撃は間逃れたものの身体を遠くに飛ばされてし まう。 地面に足のブレーキ痕を残して止まった和恵、そこへ更に続けて[気砲]が放た れるっ! [竹林総元帥]黄龍道元帥 「食らえっ!」 ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! ズパーン! 次々と向かってくる[気砲]を身をひるがえして交わし続ける和恵。 \|/ズボーン! ズボーン\|/ ズボーン\|/ \|/ズボーン! \|/ズボーン! ズボーン\|/ \|/ズボーン! \|/ズボーン! \|/ズボーン! [気砲]が大地に炸裂した。 和恵姉さん ( 至近距離でも分が悪いか・・・ 悔しいけど、このままでは手が足りなさ過ぎるわ・・・。 ) 飛びたてずに苦しんでいた[白虎]、突然、それを妨げていたザウバーににらみを利かせ大きく 吼えたっ! 『 GAOOOOOっ! 』 すると、 ザウバーの身体は、あっと言う間に分厚い氷に閉ざされてしまったっ! ゾルダ 「アニキっ! しまった、こうしてはおれん!」 V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V ザウバーの横に現れたゾルダ、右手でザウバーを指して炎を放射し始めた。 和恵姉さん 「あっちはあっちでやっかいね。 でも、今ので凍らせる手段を見切ったわ。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「きさまっ! じゃまだっ!」 ズパーン! ズパーン! ズパーン! ゾルダに向かって[気砲]を連続発射! (くそ、油断したか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月07日 10時43分00秒
コメント(0) | コメントを書く
[第三章 301 ~ 363 話] カテゴリの最新記事
|
|