カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
[竹林総元帥]黄龍道元帥 「うぐっ ぬぉ、 ぐわっ ・・・」 先程までの黄龍道元帥の姿とは打って変わり、防戦一方。 そして攻撃を食らうと身体が僅か に飛ばされるという本気モードの和恵の前に、その攻撃の凄さが見て取れた! ゆうすけ 「姉さん凄いっ!」 和恵姉さん 「うぉぉぉぉぉぉぉぉ 」 尚も攻撃の手を緩めない和恵っ! スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ ガツガツガシガシ★ サッ☆ ズボっ★ バシバシバシバシっ★ サッ☆ ガシっ★ ガツガツガツ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ スパンっ★ サッ☆ ガシズボっ★ サッ☆ スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシズボズボズボっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ ズコーーンっ★ [竹林総元帥]黄龍道元帥 「こ、このぉぉぉ!」 V ズバっ☆ V たまらずに瞬間移動でその場から回避する黄龍道元帥。 だが・・・ 和恵姉さん 「甘いっ! ハァーーーイっ! 」 ズゴォーン 再び真後ろから脳天に強烈な回し蹴りを食らう黄龍道元帥っ! 続けて脇っ腹にもっ! ズゴォーン たまらずに、倒れる黄龍道元帥。 その様子をチャイナドレスの裾から大きく片足を出し、身を屈めて構えをとって見つめる 和恵。 息ひとつ切らす事なく、涼しい顔つきだ。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「こ、こいつ・・・、このわしを膝ま付かせただと !? 今のこのわしを・・・。 思っていたよりもやりおる・・・。 やはり知識にある陳南家 南流では無い・・・・。完全に別次元・・・。 理由はわからんが、今はそんなことはどうでもよい。 なれば 陳南家 南流 と思わずに、目の前のこの女と戦うと思うことが最良と いうことだ。 もう油断などせん。」 和恵姉さん 「 ・・・・ 」 チャイナの裾から見事な生脚横に出し、腕組みではなく両手を構える姿勢。 そして完全に目付きが違う和恵、怖さすら感じる程。 その和恵、返答すらぜずに気を研ぎ澄まし戦闘に集中している。 ~ ~ ~ ズゴォーン この戦闘の地響きで、 Ryuichi が目を覚まし始めた。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ん、ん・・・」 総本山の観客席の地下に作られた医務室のような部屋。 ここのベッドに Ryuichi は横に寝かされていた。 薄っすらと目を開け始め、その部屋の天井が映し出された。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「こ、ここは・・・・」 Ryuichi のベッドがある部屋の片隅には、クンナがイスに座っていた。 クンナ 「気が付きましたか?」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「誰だ貴様っ! オレになにをしたっ!」 我に返り、むっくりと上半身を起こしてクンナをにらみ、怒鳴り散らす Ryuichi。 クンナ 「落ち着いてください。 ここは総本山の医務室の中です。」 両手を前に出して、『落ち着いて、落ち着いて』の動作をしながら話すクンナ。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「総本山? 医務室だと !? なぜオレはここに居る! 貴様は誰だ!」 クンナ 「私は大少林寺の修行僧のクンナといいます。 あなたは、[竹林総元帥]黄龍道元帥との戦闘中に、疲労により倒れました。 そのあなたを、組織のゾルダがここまで運んでくれたのです。 その後ゾルダは戦闘に戻り、変わりに私がここであなたを見守っていました。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「そうだ、オレは元帥と・・・。 疲労で・・・ そっか、思い出したぜ。 お前は、総本山対極試合を傍観席で見てた僧侶だな。 で、ゾルダが助けただと !? 借りでも作ったつもりか?」 リツコ 「違うわ。」 扉のところで背中をドア枠に持たれて、斜め下を向き、目を瞑って話したリツコ。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「だれだ・・・。」 リツコ 「私はリツコ、和恵姉さんの片腕・・・といったところかしら。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「和恵姉さん? あのこういちの姉貴のことか。」 リツコ 「そっ。 その姉さんから、あなたをゆっくりと休ませてあげなさいと指示を受けたの。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「なぜあの女がこのオレを? 余計なお世話だ。」 瞑っていた目をゆっくりと開きながら、話し始めたリツコ、 リツコ 「あなたも感じているでしょ? 我々一人、二人では、あの黄龍道元帥を倒せないってことを。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「うざいことを、ふざけるなっ! あんなやつ、このオレ様が一人で倒してみせるっ! 貴様ーーっ!」 突然ベッドから降り立ち、速攻で詰め寄りながらリツコを右拳で急襲した Ryuichiっ! クンナ 「うわっ!」 さっ☆ ガシっ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ちっ!」 右拳が襲い掛かると、リツコはかがんで避け、Ryuichi の伸びきった腕を下から肘で軌道を反 らすように支えていた。 リツコ 「いくら Ryuichi君とはいえ、本気じゃない拳なら かろうじて交わすことくらい私にも出 来るのよね。。。 強がらないの。 あなただって一人ではどうにもならないと分っているでしょ? 姉さんは、みんなで取り掛からないとたぶん無理・・・と感じてのことだと思うの。 だ・か・ら・♪ あなたの力も借りたいから助けたんじゃないのかな。」 (けっ、加減なんかしてねぇよ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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