カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi ( な、なんだこの感覚は・・・。 ) ザウバー 「むっ !? 」 ゾルダ 「っん !?」 戦闘中のこの3人もその異様な空気の流れを察知し振り返って見ていた。 雷を伴いながら天を覆っていたドス黒い雲は、さらに激しい流動を起こしている。 雷鳴をとどろかせていた天空から、以前のように太い2本の稲妻が、黄龍道元帥の広げた手の 平をめがけて二筋の落雷を起こしたっ! ピカっ ドスーーーン! ピカっ ドスーーーン! 地響きを伴うモノ凄い落雷っ! 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「きゃーーーっ!」 クンナ 「うわっ」 ゆうすけ 「うっ」 思わずしゃがみこむ者もっ! 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「またもや落雷っ !?」 広州明冥道 候流 候 玲訓(こう れいくん) 「・・・・」 北方クンフー 李 チュンスク 「気分が悪くなる・・・」 我流拳 樗 敬雲(ちょ けいうん) 「どうなってしまう・・・」 外家形意拳 疎 云南(そ うんなむ) 「なんと言う空気あるか・・・」 甲賀忍術 影鬼 「世紀末・・・」 ピカっ ドスーーーン! 黄龍道元帥の広げた手の平めがけて落雷した2本の稲妻は、そのまま消えることなく手の平に 張り付いたまま天空の雲と、黄龍道元帥とを結ぶ架け橋にでもなっているかのようだ。 ジリジリ と踊り狂う稲妻! そして、 ズドォーーーーンっ! 爆音と共に、黄龍道元帥の黄金の身体、筋肉隆々の肉体。これらが更に輝きを増し、身体の輪郭 の二周り大きく身にまとったエネルギーのオーラ。 そのオーラが金色にメラメラと輝き、そし てその中から、瞳の無い二つの吊り上がった目だけがブラックホールの如く黒く辺りを見据えて いた。 和恵姉さん 「 くっ・・・・ 」 厳しい目線を、その覚醒した黄龍道元帥にぶつける和恵。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「ふっふっふっふ。 あぁっはっはっはっはっ 見よ、我のこの姿、究極の黄龍道元帥を。 そして、世紀末の覇者となり、この地球を支配するこの身体を! これが、貴様らをも虫けら同然とする絶対的な姿なのだ。」 和恵姉さん 「やはり・・・やはりあの目の正体は覚醒後の・・・」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「ほぅ、気が付いたか。」 ゆうすけ 「あの目・・・・ !! 」 突然、総本山第二門に向かって走り出すゆうすけ。 そしてたどり着くと、 ゆうすけ 「この目、この目だっ! こいつは、あの覚醒した黄龍道元帥を示唆していたんだっ!」 館長 「なんですとっ!」 慌ててゆうすけの元に駆け寄る館長と師範。 そして第二門の目の彫刻をまじまじと見るなり、 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「た、確かに! この彫り物の目とそっくりだっ!」 ゆうすけ 「ここに彫られているということは・・・・」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「 あぁっはっはっはっはっ 教えてやろう。 覚醒した我が身体、またの名を・・・ [四獣神] という。」 ゆうすけ 「つまり4匹目、「玄武]ってことだ・・・。」 館長 「[四獣神]玄武とな !!! 」 少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「三獣神・・・ではなく、[四獣神]だとっ !? 」 館長 「ここ総本山の建設当時のことは 館長録 にも記されておらん。 だが、ここに来山しこの門を見て誰でも分るのは、三獣神。そしてこの目の存在。 さらに[三獣神]を祭ってある青龍湖・白氷山の鍾乳洞・赤炎山、これらには[三獣神]の [青龍]、[白虎]、[朱雀]を祭る神社があるのは良く知られておる。 そしてその中心にそびえているのが竹林山じゃ。 なぜ、その竹林山を囲むように祭られておるのかは不明じゃが・・・。」 ゆうすけ 「そしてそこに居た大竹林寺の部隊は、[三獣神]と[探神霊石:源石球]を守るために生存 していたと分ったのは極最近・・・。 まさか、守る・・・のではなく、[四獣神]という枠組みの中では、共に仲間であった・・・ ということなのか・・・。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「この玄武にまつわる話は、外部には漏らしておらん。 したがって、噂も伝説も何も存在すらしておらぬ。 今日まではな。」 (勝手なことを) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月07日 11時01分13秒
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