カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
[神霊巫女]マーシャ 「黄龍道元帥。 今始めて私の秘密を明かします。 あなたも良くお聞きなさい。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「何ぃ~、秘密だと・・・?」 [神霊巫女]マーシャ 「そうです。 隠す必要もなかったのですが、話す必要もなかったので現在まで明かすことがありませ んでした。 私の名、ここ大竹林寺では[神霊巫女]マーシャ と呼ばれております。 しかし、元々の世界においては、『南 志津』が私の名。 『南 一樹』の妻であり、『南 こういち』、そして 『南 和恵』 の母になります。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「それがどうしたのだ・・・?」 [神霊巫女]マーシャ 「あなたは全く判っていないようですね。 逆にそれが好都合でもありましたが・・・・。 『南 一樹』 とは、あなたが隠し持っていた 陳南家 南流 のあの男のこと。 そして 『南 こういち』、そして 『南 和恵』 とは、そこに倒れている 陳南家 南流伝 承者のこういちであり、今私の元に来る女性、それが 和恵 です。」 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「な、な、なんとっ! 貴様がっ! この小僧の母親だというのかっ! そしてあの陳南家 南流の男の妻だったと・・・。 くっ、今までよくも他人の振りをできたものだ。 大した役者ぶりということか・・・。 だからといって、このわしの願望を止めるとか言い出す訳ではあるまいよの。 くたばりぞこないが何人集まろうが、既に先は見えておるわ。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「ならばそこで黙って見てることですね。」 サッ☆ 早くも利江を連れた和恵が到着する。 利江を肩からゆっくりと下ろして、 和恵姉さん 「母さん・・・。」 ( 大粒の涙を目元にあふれさせていた。 ) マーシャこと南 志津は、和恵の言葉に笑顔でうなづいた。そして目線を移し、、 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「利江ちゃん、ケガはない?」 [神霊巫女]利江 「はい。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「うん、よろしい。 和恵、これからがあなた達の本領発揮する場よ。 頼むわね。」 和恵姉さん ( うん。 ) 今度は和恵が涙を拭いながら黙ってうなづいたのであった。 するとマーシャは、キリっとした顔つきに戻るなり、 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「和恵、こういちをここへ連れてきなさい。 続いてスウラン殿、例のモノをこれに。」 まず和恵が黙って倒れているこういちの元へと急いだ。 サッ☆ そしてマーシャの後ろから、[探神霊石:源石球]を持ったスウランがそこへ現れた。 [近衛軍長]チュウラン率いる大竹林寺の大軍団と共に。 そう、大竹林寺の大軍団が山の裾野を真っ黒にするほどの数で登場した。 [竹林総元帥]黄龍道元帥 「何っ! チュウラン、それにスウランまで・・・。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「チュウラン、スウランっ!」 遠くから叫ぶチーランであった。 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「スウラン殿、気持ちをぶつけておやりなさいませ。」 軽くうなづいて、一歩前に出るスウラン。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「おやじ殿・・・・。 よくも・・・よくもチーランを殺そうとしたなっ! 」 (もの凄い形相だ!) [近衛軍長]チュウラン 「我ら姉妹、おまえと縁を切るっ! そして大竹林寺の軍長達も、我々の意見に賛同。 そして我ら三姉妹に付いてくる こと約束した。 もはやお前は父でも、そして[竹林総元帥]でもないっ! 我らは貴様を波紋する。 ・・・ 以上だ。」 クルっと背を向けマントをひるがえして、後方に姿を消すチュウラン以下大軍団。 和恵姉さん ( ついに行動を起こしたのね。 チーランを攻撃したことを大義名分にして。 ) そう、和恵はチュウラン達三姉妹の決意、黄龍道の『世界討伐』に反目する意志を 利江の口から間接的に聴いていたのだった。 うなだれているこういちを肩に担ぎながら思い出していた和恵。 黄龍道 「バカどもめっ! 貴様らに何が出来るっ! 勝手なことを! なれば、貴様らも生かしてはおかんぞっ!」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「黄龍道元帥、いえ、もう元帥ではないようですので黄龍道、覚悟するのはあなたの方 です。」 黄龍道 「何をくだらんことを・・・。」 サッ☆ 和恵がこういちを連れて到着する。 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「和恵、こういちの手の平を[探神霊石:源石球]に。」 和恵姉さん 「やはり。。。」 横たわるこういちの手を取り[探神霊石:源石球]の上に載せながら。 (∽ ~キュ~ン~∽ ) [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「あら、知ってたの?」 ( 突然、よくいる母のような口調で話すマーシャこと南 志津 ) 和恵姉さん 「さっきたまたま利江ちゃんのペンダントに触れてしまったの。 その時にね。。。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「そっ、なら話は早いわね。。。」 「何を画策しておるが知らんが、いまのうちに捻り潰してくれるっ! 食らえっ フンっ!」 ジリジリジリ もの凄い[電撃砲]が、マーシャ達のいる一画に襲い掛かったっ! だが、 <ξξシュルリンξξ 再び彼女達の居た位置に大きく被さるように光の玉が発生し、その[電撃砲]を跳ね除けた のだった。 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「無駄です。 あなたは[神霊巫女]の本当の能力を御存知ないようですね。 私の秘密のその二つ目、それは、 [神霊巫女]は、[探神霊石]の力により、[四獣神]からの攻撃を全て防御できるの です。」 「何だとっ!」 [神霊巫女]利江 「それでさっき。。。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「す、凄いっ!」 和恵姉さん 「なるほどね。。。♪」 「くだらぬ嘘をつくなっ! これでどうだっ! フンっ!」 ジリジリジリ <ξξシュルリンξξ 「フンっ!」 ジリジリジリ <ξξシュルリンξξ [神霊巫女]利江 「何度やっても同じよっ!」 (まぁダメだと言っても私が許すけど) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月07日 11時48分20秒
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