カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
[神霊巫女]利江 ( こういち君と私が。。。強い絆。。。前世よりずっと前の昔から。。。 ) 和恵姉さん ( 私も・・・ 陳南家 南流伝承者 の力量、そして器・・・ ) [願神霊人]の言葉をぎゅっと噛み締め、思うところのある二人であった。 [願神霊人] 「あと一人の若いのは・・・ (右手をひさしの様にしておでこに当てて、総本山の方を眺めた。) ほぅ、あそこかいな。 まぁいい。 挨拶話はこのくらいにしてと。 さてさて、どちらの[神霊巫女]の願いを聞けばよいかのぉ・・・。」 マーシャを見る利江。 そのマーシャ、顔を上げ利江に微笑みながら、 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「[願神霊人]様。 私は[神霊巫女]の能力はあれど、既に正規[神霊巫女]の役務をこの利江さんに譲り 渡しております。 したがいまして・・・」 [願神霊人] 「よいよい、もう語らずともよい。 聞いたわしが悪かったようじゃな。 まぁ念のために聞いたまでのことじゃ。分って おったわい、お主の考えなど。 ではそちらのお嬢さん、そういう事じゃ、遠慮なく願いを言うてみぃ。」 [神霊巫女]利江 ( マーシャさん・・・ ありがとうございます。。。 ) と心で感謝し軽く会釈する利江。 「はい、では。 (キリっと、そしてしっかりとした口調で、) [願神霊人]様。 こういち君を・・・ 陳南家 南流伝承者 のこういち君を、あの黄龍道[玄武]の攻撃に 耐える身体にして下さい。 お願いします。」 [願神霊人] 「うむ、あい分かった。 その願いを叶えよう。」 和恵姉さん ( 倒せるように・・・ではなく、耐えるように・・・か、利江ちゃんらしいお願いね。 ) [神霊巫女]マーシャ(南 志津) ( こういちの身体を心配してくれてるのですね・・・利江ちゃん・・・。 ) [願神霊人]がこういちの前に立った。 そして?形の杖をぎゅっと握り、天に向けて高々と突き上げた! すると、一つになった[探神霊石]が再び輝きだし、[願神霊人]が掲げる?形の杖にその 輝きが徐々に移行していった! 燦然と虹色に輝く?形の杖。 [願神霊人]は、その輝きが頂点に達したとき、杖を振りぬきその光をこういちに、そして 和恵にもぶつけていったっ! こういちと和恵の身体が[探神霊石]、そして?形の杖に引き続き燦然と輝いた。 しばらくするとその光は、次第に二人体内に吸い込まれるように輝きが収まっていったの だった。 [願神霊人] 「お嬢さん、願いは叶えた。 ちょいとおまけしておいたがの。。。」 [神霊巫女]利江 「こういち君。。。」 こういちは開いていた手の平をぎゅっと握りしめ、 こういち 「なんか変わったのか・・・?」 和恵姉さん 「さぁ・・・」 [願神霊人] 「さてと、わしは引き上げるぞい。 次に会うのは何千年先になるのかのぉ・・・。 では、さらばじゃ ほぃっと♪」 ☆ボン! その場から煙と共に消えてしまった。 すると、一つになっていた[探神霊石]は再び二つに別れ、欠片が利江の足元に弾けてコロが った。 ピョン彡 コロコロ。。。 [神霊巫女]利江 ( [願神霊人]様。。。 ありがとうございました。。。 ) 欠片を拾い上げ、両手を胸で組んで、[探神霊石:源石球]に向かって心でお礼を告げた利江。 和恵姉さん ( 私にまでもか・・・ありがとう。 ) 利江は、手にした欠片を再びペンダントの枠に入れ、それをこういちの首にそっと掛けたのだ った。 [神霊巫女]利江 「これ、私からのお守り。。。」 こういちは黙ってその利江を見つめていた。 目と目が合う二人。 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「さぁ和恵、こういちっ! 次はあなた達ががんばる番よっ!」 こういち 「だからおばさ・・・・・」 和恵姉さん 「気にするなっ! あいつが待っている。 行くよ、こういちっ!」 彡サッ☆ こういち 「うん。」 彡サッ☆ するとこういちと和恵、キリっと黄龍道をにらむと、その場から離れていった。 ゆうすけ ( なんだったんだろう・・・・消えちまったぜ、あの爺さん。 ) リツコ 「最後の決戦のようね、ゆうすけ君、利江ちゃんのところに行きましょう。」 ゆうすけ 「あ、はい。」 そして黄龍道のそばに移動したこの二人。 彡サッ☆ 彡サッ☆ こういち 「待たせたな。」 黄龍道 「ふん、なぜか元気が戻っておるようだが・・・・」 和恵姉さん 「悪いわね、完璧な状態になったの。 私たち二人共ね。」 黄龍道 「あいつがお前らの母親だったとはな。 だがそれがどうした。 まぁ何を[神霊巫女]と画策したが知らんが、愚かな事の繰り返しにすぎんっ! 再び恐怖におののけっ! 待ちくたびれた分、直ぐに終わらせてくれるっ! 食らえっ! フンっ!」 ジリジリジリ またもやあの強烈な[電撃砲]をこういちと和恵に向かって打ち放ってきたっ! ・・・・ ・・・・ ・・・・ 彡ヒュ~ 一陣の風が戦場を走り抜けた。 黄龍道 「ふっ、避けられまい。」 破裂音と共に激しく舞い上がっていた煙が、その風で煙の立ち退きが早まった。 徐々に視界に入ってきたのは、衝撃で引きずられていたレールのような両足の踏ん張り線と、 顔の前で両腕を立てて耐え抜いたこういちと和恵の姿であった。 (気が乗らねぇけど) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月07日 12時14分35秒
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