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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2009年05月28日
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カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
.
[神霊巫女]利江
  ( こういち君と私が。。。強い絆。。。前世よりずっと前の昔から。。。 )
和恵姉さん
  ( 私も・・・ 陳南家 南流伝承者 の力量、そして器・・・ )

 [願神霊人]の言葉をぎゅっと噛み締め、思うところのある二人であった。

[願神霊人]
  「あと一人の若いのは・・・ 
     (右手をひさしの様にしておでこに当てて、総本山の方を眺めた。)
   ほぅ、あそこかいな。 まぁいい。
   挨拶話はこのくらいにしてと。
   さてさて、どちらの[神霊巫女]の願いを聞けばよいかのぉ・・・。」

 マーシャを見る利江。
 そのマーシャ、顔を上げ利江に微笑みながら、

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「[願神霊人]様。
   私は[神霊巫女]の能力はあれど、既に正規[神霊巫女]の役務をこの利江さんに譲り
   渡しております。
   したがいまして・・・」
[願神霊人]
  「よいよい、もう語らずともよい。
   聞いたわしが悪かったようじゃな。 まぁ念のために聞いたまでのことじゃ。分って
   おったわい、お主の考えなど。
   ではそちらのお嬢さん、そういう事じゃ、遠慮なく願いを言うてみぃ。」

[神霊巫女]利江
  ( マーシャさん・・・ ありがとうございます。。。 ) と心で感謝し軽く会釈する利江。
  「はい、では。
    (キリっと、そしてしっかりとした口調で、)
   [願神霊人]様。
   こういち君を・・・ 陳南家 南流伝承者 のこういち君を、あの黄龍道[玄武]の攻撃に
   耐える身体にして下さい。 お願いします。」

[願神霊人]
  「うむ、あい分かった。
              その願いを叶えよう。」

和恵姉さん
  ( 倒せるように・・・ではなく、耐えるように・・・か、利江ちゃんらしいお願いね。 )
[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  ( こういちの身体を心配してくれてるのですね・・・利江ちゃん・・・。 )

 [願神霊人]がこういちの前に立った。
 そして?形の杖をぎゅっと握り、天に向けて高々と突き上げた!
 すると、一つになった[探神霊石]が再び輝きだし、[願神霊人]が掲げる?形の杖にその
 輝きが徐々に移行していった!

 燦然と虹色に輝く?形の杖。

 [願神霊人]は、その輝きが頂点に達したとき、杖を振りぬきその光をこういちに、そして
 和恵にもぶつけていったっ!

 こういちと和恵の身体が[探神霊石]、そして?形の杖に引き続き燦然と輝いた。


 しばらくするとその光は、次第に二人体内に吸い込まれるように輝きが収まっていったの
 だった。


[願神霊人]
  「お嬢さん、願いは叶えた。
        ちょいとおまけしておいたがの。。。」

[神霊巫女]利江
  「こういち君。。。」

 こういちは開いていた手の平をぎゅっと握りしめ、

こういち
  「なんか変わったのか・・・?」
和恵姉さん
  「さぁ・・・」

[願神霊人]
  「さてと、わしは引き上げるぞい。
   次に会うのは何千年先になるのかのぉ・・・。
                では、さらばじゃ    ほぃっと♪」

                                 くもり☆ボン!

 その場から煙と共に消えてしまった。
 すると、一つになっていた[探神霊石]は再び二つに別れ、欠片が利江の足元に弾けてコロが
 った。
        ピョン彡  コロコロ。。。
[神霊巫女]利江
  ( [願神霊人]様。。。 ありがとうございました。。。 )

 欠片を拾い上げ、両手を胸で組んで、[探神霊石:源石球]に向かって心でお礼を告げた利江。

和恵姉さん
  ( 私にまでもか・・・ありがとう。 )

 利江は、手にした欠片を再びペンダントの枠に入れ、それをこういちの首にそっと掛けたのだ
 った。

[神霊巫女]利江
  「これ、私からのお守り。。。」

 こういちは黙ってその利江を見つめていた。 目と目が合う二人。

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「さぁ和恵、こういちっ!
               次はあなた達ががんばる番よっ!」

こういち
  「だからおばさ・・・・・」
和恵姉さん
  「気にするなっ!  あいつが待っている。 行くよ、こういちっ!」   彡サッ☆台風
こういち
  「うん。」    彡サッ☆台風

 するとこういちと和恵、キリっと黄龍道をにらむと、その場から離れていった。


ゆうすけ
  ( なんだったんだろう・・・・消えちまったぜ、あの爺さん。 )
リツコ
  「最後の決戦のようね、ゆうすけ君、利江ちゃんのところに行きましょう。」
ゆうすけ
  「あ、はい。」


 そして黄龍道のそばに移動したこの二人。
          彡サッ☆台風
                       彡サッ☆台風
こういち
  「待たせたな。」

四獣神_玄武黄龍道
  「ふん、なぜか元気が戻っておるようだが・・・・」

和恵姉さん
  「悪いわね、完璧な状態になったの。 私たち二人共ね。」

四獣神_玄武黄龍道
  「あいつがお前らの母親だったとはな。 だがそれがどうした。
   まぁ何を[神霊巫女]と画策したが知らんが、愚かな事の繰り返しにすぎんっ!
   再び恐怖におののけっ! 待ちくたびれた分、直ぐに終わらせてくれるっ!
                                食らえっ!
                                   フンっ!

スパーク ジリジリ

電撃大 ジリジリジリ 電撃大



 またもやあの強烈な[電撃砲]をこういちと和恵に向かって打ち放ってきたっ!


電撃大 \\ズバーーーン// 電撃大



 ・・・・
    ・・・・
       ・・・・

                 彡ヒュ~

 一陣の風が戦場を走り抜けた。




四獣神_玄武黄龍道
  「ふっ、避けられまい。」


 破裂音と共に激しく舞い上がっていた煙が、その風で煙の立ち退きが早まった。
 徐々に視界に入ってきたのは、衝撃で引きずられていたレールのような両足の踏ん張り線と、
 顔の前で両腕を立てて耐え抜いたこういちと和恵の姿であった。





第353話 陳南家 南流の血 へ
 (気が乗らねぇけど)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月07日 12時14分35秒
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