カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
和恵姉さん 「段々打つ手が無くなってきたわね・・・・」 こういち 「 ・・・・まだあるさ。 」 5人の目の前に、ようやくはっきりと映し出されてきたのは、 片ひざ姿勢で一方の手を地面に着き、身につけた鎧を弾き飛ばされていた黄龍道の姿だっ! 突然、利江の横でタロがくしゃみをした。 タロ 『 ksyuっ! 』 ゆうすけ 「や、やばいぞ・・・あのやろうまだ生きていやがる・・・・。 タロ、のんきにくしゃみどころでは・・・・ !! 」 黄龍道 「お・・・おのれ・・・・。 このわしを・・・・覚醒したこのわしを・・・・ここまで苦しめるだと・・・・」 ゾルダ 「あ、あのやろう、まだ動けてやがるっ!」 ザウバー 「くっ・・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「や、やろう・・・やるだけやったってぇのに・・・・」 驚くゾルダを他所に、ザウバーと Ryuichi は、こわばった顔で歯を食いしばり、握り拳を ブルブルと震わせていた。 くしゃみをしたタロが、急に黄龍道に向かってにらみながら、 タロ 『GARUUUUUUUU・・・・』 恐ろしい程の目付きで、そして威嚇する唸り声をあげる。 ゆうすけ 「タ、タロ・・・もしかしてお前・・・」 ゆうすけが見たそれは、熱風により露出した地面が、タロのくしゃみで辺り一帯再び氷付いた 姿だった。 [神霊巫女]利江 「タロちゃん・・・。」 遠目な眼差しのまま、小声で話し始めた利江。 その利江に呼ばれたと思って、一端利江の顔を見たタロ。 だが、呼んだのではないと分ると、再び黄龍道に向かって威嚇する唸り声をあげ始めた。 タロ 『GARUUUUUUUU・・・・』 黄龍道を遠い目で見つめながら利江、 [神霊巫女]利江 「ゆうすけ君・・・そういえば・・・私見たの・・・」 ゆうすけ 「何を・・・?」 [神霊巫女]利江 「[三獣神 白虎]、その朽ち果てる間際に・・・ なにか青白い玉のような塊が身体から発生して、ふわふわと空中を飛び始めたの・・・。 そして・・・」 ゆうすけ 「そして?」 [神霊巫女]利江 「そして、タロちゃんのそばに飛来して、近くに来るとタロちゃんの身体に吸い込まれて いくのが・・・。」 ゆうすけ 「なんだってっ! するとやはりっ!」 リツコ 「どういうこと・・・?」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「恐らく・・・、[白虎]の魂は、タロに乗り移った・・・ということかもしれないわ。」 [神霊巫女]利江 「タロちゃんが、[三獣神 白虎]にっ !? 」 ゆうすけ 「見てよ、さっきタロがくしゃみした場所を・・・。」 みな黄龍道ばかり気にしており、足元の出来事に気が付いてなかった。 ゆうすけに言われて初めて気づいたのであった。 リツコ 「凍ってる・・・・。」 ゆうすけ 「こいつ、どうもあの[白虎]の力を受け継いだことは確かなようだ。 だけど、利江ちゃんの呼びかけには素直に応じる気持ちがある。 すなわち、能力は[三獣神 白虎]を、そして心は元のタロのままってこと。」 [神霊巫女]利江 「タロちゃん・・・。」 再び利江に呼ばれたと思い、利江の顔を見るタロ。 目と目が合うと、 タロ 『 CUUUUUUUU… 』 やさしい目付きになって、利江を直視するタロ。」 ゆうすけ 「 !! これだっ!」 リツコ 「急にどうしたの?」 ゆうすけ 「ずっと考えていたんです。 我々に出来る黄龍道を倒す方法を・・・。 何かこういち達の補助が出来ないかって。 でも何かが足りなかった。 だけど、タロの身につけた能力のお陰で見つかりましたよ、最後のジグソーパズルの ピースが。 幸いにも、タロも黄龍道を威嚇するほどの気持ちだし。」 リツコ 「ジグソーパズルの最後のピース・・・?」 ゆうすけ 「えぇ。。。 でもその答えは後で♪ 利江ちゃんっ! タロに黄龍道を凍らせるように言って聴かせてっ!」 [神霊巫女]利江 「でも・・・」 ゆうすけ 「早くっ! 黄龍道が暴れるその前にっ!」 [神霊巫女]利江 「分ったわ。 タロちゃん、あのね・・・・ 黄龍道 「きさまら・・・八つ裂きにしても、この煮えたぎる思いは晴れぬわ。 よくも、 よくもこのわしをこけにしおったなぁぁぁぁっ! 」 顔を真っ赤にして怒り心頭な黄龍道っ! のっそりと立ち上がり、両手を天高く広げて目一杯叫んだっ! 黄龍道 「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! 」 すると見る見ると上空には、再び怪しい雲が飛来し始めたっ! こういち 「ザウバーっ! ゾルダっ! いかづちが落ちるぞっ!」 ザウバー 「なにっ!」 ゾルダ 「雷がかっ !? 」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「くっ、空からだとますます避けるに避けられんぞっ!」 サッ☆ 素早く超速の速度にて回避始める Ryuichiっ! ザウバー 「いくぞっ!」 V ズバっ☆ V ゾルダ 「うっしっ!」 V ズバっ☆ V 同様に、こういち、和恵も超速の速度域で移動したっ! サッ☆ サッ☆ つづく (『はぁ~っ』てするの、『はぁ~っ』って) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月25日 15時33分38秒
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