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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年10月30日
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.
[神霊巫女]利江
  「白い光、黄色の炎。 燃やし、輝かせよ。 我らに創世の覇者を導きたまえ。


[黄色マント男]
  「わしがやろう。」

 マントから片手を出し、例の[気砲]を空の玉目掛けて打ち放ったっ!
                  ===ズバーーーン>


 だがっ!

シュルリーン.jpg

ξξシュルリンξξ



シュナイケル
  「フン。。。」  (口元を緩ませて鼻で笑うシュナイケル。)

 [気砲]は玉に弾かれ、後方に拡散して散っていったのだった。

[黄色マント男]
  「なにっ!」

全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「団長っ!」

 武道団員の視線が、少し離れた湖畔の淵に一斉に注がれた。
 そこには、

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「騒がしいのぉ、ゲルヴァンツ。」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「団長・・・。」
武道団員
  『団長!!』

 武道団員が一斉に地面に平伏した。
 団長の後ろには、五色のマントが翻っていた。 そしてこの男も・・・

スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュリジュル・・・あの女か・・・。」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「空中では手が出ぬか・・・。」

[神霊巫女]利江
  「しかとお伝えしました。 皆に御武運あることを。
    (話し終えて会釈する利江。)

 そして、
        きらきら キラーーーン きらきら
 ゆっくりと光を放ち、光が収まると同時に利江も、そして玉もろともその空中から姿を消し
 たのだった。


武藤大介
  「あぁ・・・」  ( 空を指差しながら )
椿 勇姿
  「消えてしまった・・・。 利江ちゃん・・・。」  (空を仰ぐ椿)


全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「面白い余興だな。 後で言葉の意味を紐解くとしよう。
   さて、あの女の側近か・・・、お前、名を名乗れ。」

 目を細めながらシュナイケルに向かって言葉を投げたスナーグ。
 誇らしげに赤いマフラーをなびかせながら、

シュナイケル
  「おれ様かぁ~?
   さっきも言ったが、お前らに名乗る程のモンじゃねぇんだがな。
   だが、あんたには名乗る必要があるみたいだ、久しぶりに太陽の下で自己紹介って
   か。 ボクちゃんはシュナイケル、ドイシュ生まれの大日本育ち。 こんな感じ~♪」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「シュナイケル・・・か、覚えておこう。 そして・・・
                      ・・・そこの男・・・、」

 突然仁王立ち姿から近くに平伏す団員に近づき、しゃがみ込んでその団員の腰に刺してあ
 った剣を抜くと、
       シュリーン、   シュパッ        ======>>
 振り向き様に、剣を遠い立ち木に向かって投げたっ!

          シューー=======>>  パシっ パンチ
 立ち木から手が伸び、その凄まじい速度で飛来する剣の柄をしっかりと掴んだ男がいた。


????
  「気づいていたのであれば仕方が無い・・・。」

 その声と同時に掴んだ手に続き姿を現したのは・・・、

西艶 凌紀
  「私は西艶 凌紀、フィリンピに居た中華系の素性だ。
                       これでよろしいだろうか。」

 掴んでいた剣を シュシュシュッ と回してさばき、柄を逆手に持って剣先を肘の下に収め
 たのであった。


武藤大介
  「我々ではなかとか・・・。」
椿 勇姿
  「私もてっきり・・・。」  ( 冷や汗と共に、唾を飲み込む二人 )
 

西艶 凌紀
  「そこのお二人とはまたお逢いしたようだが。」

全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「あ、あいつはっ !? 」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「やろう・・・。」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「ほぅ~、支部長ゲルヴァンツ、大木、お前らとは顔見知りのようだな。」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「いえ、顔見知りというほどでは・・・。」
全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「こっちのマフラーの・・・シュナイケルとやらは、あの女の側近。 してお前はここ
   で何をしているのだ?」

西艶 凌紀
  「私か、私は街中を大勢の拳法着を着た男達が声を荒げながら駆けて行く姿を見て、興味
   本位で後を付けてきてみたのだ。
   見れば二人に大勢で囲み、良からぬ事が起きぬか心配していたのだが。」

テイ・チョンミン
  「なんだい、次から次へと・・・」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「フン、お前ら二人・・・、
   名を名乗っただけで、自己紹介になってないなぁ・・・。」
シュナイケル
  「他に聞きたいことでもあるんかな?」
全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「では聞こう。
   貴様、なぜあの女の側近をやっている?」
シュナイケル
  「さぁな、忘れた。。。」
全拳武道団 大木竜平
  「おぃっ、答えになってねぇよ・・・。」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「あの女を何処に連れ去った?」

シュナイケル
  「さぁな、それも忘れた。。。
   じゃぁ~よ、お前らはなんであの人を探してるんだ~?」
全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「・・・忘れた。」
シュナイケル
  「おぉおぉ、そう来るか・・・、人のネタをパクリやがって、
                         よく恥ずかしくねぇな。」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「なんだとっ! こいつっ!」

 ゲルヴアンツは、手にしていた薙刀(なぎなた)をシュナイケルの立つ木の枝に向かって
 投げつけたっ!
 シュナイケルは、瞬時にギョッキ、チョンミンを物体移動でその場から消し去ったっ!
 続いて、
           VVV ズバっ☆ VVV
 自ら瞬間移動で場所を移すっ!
        ビュン ビュン ビュン   スパンっ 
 誰も居ない立ち木をスパっと横一文字に切り裂いたっ!

     ドン     キリキリキリ・・・・    ドスーーーン


 一度地面に着地した立ち木が、徐々に倒れこみ地面に横たわったのだった。

椿 勇姿
  「あの瞬間移動は、以前にガイザーが使ったのと同じだっ!
   するとあいつは、やはり利江ちゃんをさらったという・・・。
   それに団長がこの地に・・・。 とうとう姿を現し始めたとは・・・。」

シュナイケル
  「そんな腕じゃ、このボクちゃんを遣るのは無理だね。 出直してきなっ!」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  ( んっ !!  あやつ・・・。 )

 シュナイケルのその姿を見て、ピクリと眉を動かす西艶 凌紀。

スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュリジュル、ゲルヴンツ、お前のスピードではダメらしいな。
   おれに任せな。」

 背中を丸めたまま、団長の後方からニヤけながら前に出るキジュロ。

シュナイケル
  「ほぅ~、このぼくちゃんと手合わせをしたいってか? やめとけやめとけ、お前
   らじゃ無理だ。」
スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュリジュル、へへ、逃げ足が速いだけだろうが。」
シュナイケル
  「ふふふ、だぁといいけどな。 まっ、それよりぼくちゃんは引き上げるぜ。
   お告げを済ませたからな。」
スペック-3戦闘員 キジュロ
  「なんだかんだ言って、逃げるのか。」
シュナイケル
      ピクっ
  「おい、逃げるたぁ人聞きの悪い。 ( 口調が低い声に変わる )
   なんならお前らの無力さを教えてやろうか・・・。 そしたらどれだけ無能なお
   前らの頭でも、ちっとは分るだろうからな・・・。 (厳しい目付きで・・・)

   よぉ、そっちの。
   お前は見てるだけか・・・? それともこいつら相手に少し遊んでいくかぁ~?」

西艶 凌紀
  「私は争いを好まない。
   だが降りかかる火の粉は振り払わねばなるまい。
   その火の粉、今降りかかっているのかな?」
シュナイケル
  「だとよ。
   どうすんだ、お前ら。」
    ( 団長スナーグの目を見て問いかけた )

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「貴様らとは、この先々も顔を合わせることになりそうだ。
   軽くあいさつくらいはしておかんといかんかな・・・。」
全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「ずけずけとほざきやがって・・・。 泣きを見るのはお前の方だっ!」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「おれはこいつとやる・・・。」

 そう言うと、ギロっと西艶 凌紀(さいえん りょうき)を睨みつけ、その視線の方向に身体
 の向きを変えた。





                                -つづく-




第4-423話 告知 -07 へ
 (あぁ~固い固い)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 14時08分41秒
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