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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年11月07日
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 今の出来事を思い浮かべていた西艶 凌紀(さいえん りょうき)、 とそこへ、

チーラン
  「お前、何者だ?」

 西艶 凌紀(さいえん りょうき)の後方から声をかける二人。

スウラン
  「あの技、 普通の人間 使えない・・・。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「これは過日のお二人、あなた方にも見られてしまったか。」
  ( 振り返って二人を見て )


ゆうすけ
  「彼女達だけではないさ。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「き、きみは・・・?」  ( 今度は右前方を見て )

スウラン
  「彼、ゆうすけ。 私の彼氏ある。」


椿 勇姿
  「おぉ~い。」

 更にそこへ、木立から見ていたこの二人も手を振りながら駆けてくる。

武藤大介
  「久しいのぉ~、ゆうすけ~。」

ゆうすけ
  「椿さん、そしてあれ !? 武藤さんまで。。。」



  ~
    ~


ゆうすけ
  「柔道部の合宿でここにかぁ。」

武藤大介
  「偶然にもな。」
椿 勇姿
  「にしても、なぜゆうすけ君がここに・・・?」


和恵姉さん
  「情報を入手してね。」

 遠方から歩を進めながらこちらに近づきながら言葉を発した和恵。

椿 勇姿
  「お姉さんまで。」

和恵姉さん
  「やつらの、団長がここに出向くと聞いて、チーラン達と来てみたの。
   で、こちらは・・・?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「西艶 凌紀(さいえん りょうき)と申します。」
スウラン
  「やつらの支部叩きに行ったとき 会ったある。」

和恵姉さん
  「そう、あなたが・・・。
   それで陳南家 のこと、口走っていたというけれど・・・、どういう事?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あ、その件なら、中華皇国に出向いた時に耳にして・・・
   そしてあの日、彼らを倒した様子から推察しての発言だが・・・。」
和恵姉さん
  「嘘おっしゃい。 すぐにその二つが結びつくものではないわ。
   それにあなたの[技]、めったに見られるものでもないわね。 説明して。」

 腕を組み、チャイナ服の裾から生脚を横に出しながら。
 ゆうすけもまた、感心をもって西艶 凌紀(さいえん りょうき)を見つめ 回答を待った。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「 ・・・・
        [遊水術]と申し上げておこう。 水を自在にあやつる[術]だ。
   それに中華皇国で拳法を、それも最高位まで習得すると 陳南家 の話と遭遇する。

   今日の彼らにも数人いたようだが、あの実力者達を手篭めに出来る者は、普通の拳法
   家では出来ぬレベル。 私の中では自ずと結びついてしまったのだが・・・。」

ゆうすけ
  「あのぉ~、私からも一つ伺ってよいでしょうか?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「なんだろうか。」
ゆうすけ
  「この二人。 チーランとスウランを見て、心当たりというか・・・ありませんか?」

 チーランとスウランも西艶 凌紀(さいえん りょうき)を見つめた。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「いや、あの日、駅で拝見したのと、彼等と居合わせた全拳武道団 [東北支部]でお逢
   いしたのとその2回だけと認識しているが・・・。」
ゆうすけ
  「そうですか・・・。」
    ( 水使いだから、てっきり大竹林寺のなんらか関係者かと・・・。
      そうなら、この二人を見たら態度が変わっても良いはず。 違うのか・・・。 )
和恵姉さん
  「そっか。 ちょっと期待したんだけどな。 違うのか。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「違う・・・とは?」
和恵姉さん
  「こっちの話。
   それとさ、あなたはなぜこの地にいるの?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「それは・・・こっちの話・・・と申し上げてはいけないだろうか。
   何か尋問でも受けているような気がしてならない。 私がいけないことでもしたのだ
   ろうか?」
和恵姉さん
  「あら、ごめんなさい。
   そうよね、初対面なのに質問ばかりして。。。」

ゆうすけ
  「すいません、尋問ではありませんがもう一つ私から。」

 ポケットから手帳を出し、それをかざしてみせたゆうすけ。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「S.F.Forces(Special Fighting Forces ) ・・・ 特殊戦闘部隊 ・・・?」

ゆうすけ
  「はい、私はこの国から特殊部隊として認可を頂いています。
   先日、この地に飛行移動用機体がすぐ近くのスキー場に不時着し、乗り捨てられて
   いました。
   もしかしたら、その持ち主、またはパイロットがあなたではないかと推測している
   んですが。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あぁ、あれか。
   私の乗って来た移動手段の乗り物だ。 エンジン不調、燃料供給のトラブルで止む無く
   不時着を余儀なくされて・・・。 そのまま放置していたな。」

ゆうすけ
  「やはり・・・。」
スウラン
  「ゆうすけ、凄い!」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「しかしなぜパイロットが私だと・・・?
   それこそ簡単に私にたどり着くものでは無いと考えるが。」

ゆうすけ
  「全拳武道団 [東北支部]で彼女達が会ってから、少しあなたの事を調べさせて頂き
   ました。
   S.F.Forces(Special Fighting Forces )は、特殊と名が付くだけあって、
   国の情報機関を動かせる立場なんです。 無論警察も。
   駅ロータリーに設置されている監視カメラの映像でモップを投げ込んだ人を特定し、
   画像を入手しました。
   あなたが着ている作業着。 胸に会社名がある。 そこの社員と見受けられるが、こ
   の地に本社、並びに出先機関がないんですよ、その会社。
   そして、あの機体が不時着した日時と、あなたが現れた翌朝の駅での事。
   不時着以前のあなたの痕跡が全くない。街中での姿や公共機関、高速道路の移動も全
   く・・・。
   更にあなた個人の本籍、在席地、他国からのビザすら見つからない。
   すると私の中では消去法によりあなたが浮上してくるんです。
   チーラン達が驚くように、突然、陳南家の話も置いていく・・・。

   不自然なことがあなたの周りから溢れているんです。
   今の[遊水術]なども含め。。。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「なるほど、素晴らしい情報力と推理力だ。
   ではお応えする前に、一つこちらからも質問をさせてくれないか?」
ゆうすけ
  「どうぞ。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、彼女達二人だが、本当に陳南家とは何らかの関わりがある方々なのだろうか?」
和恵姉さん
  「あるわ。」

 二人に送っていた視線を和恵に送り、そして再びゆうすけに戻す西艶 凌紀。そして、

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、それとあなた方は、陳南家とそれに関わる話に他言なく、秘密を守れることを
   誓えるだろうか?」
ゆうすけ
  「そういうのを多く抱える特殊機関であり部隊でもありますから。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「その部隊というのは・・・・ここにいるみなさんもそうなのですか?」
和恵姉さん
  「そうよ。」

 和恵の返答に続き、チーラン、スウラン、そして椿、武藤も深くうなずいた。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そうですか。
   ではそれを信用して少しお話しましょう。 私は元々中華皇国に身を置いて生活して
   いました。
   その時に拳法を身に付け、年に数回、[総本山対極試合]というものが闇で存在し、
   そこで勝ち抜くと世界一のツワモノの称号が手に入ると聞きました。
   ところが、毎年毎回の覇者が陳南家と名乗る武闘家だと。 私は強く興味を抱き、い
   つかその場で手合わせをと、日々精進したものです。

   ある日のこと、父危篤の知らせが届き、生まれ故郷のフィリンピに戻りました。しか
   し父は息を引き取り、そのまま父の経営する企業並びに遺産をゆずり受けることに。

   あそこに置いてきた機体も我が社で作らせたもの。 まだ試作品がため不具合があっ
   たようだが、それに乗りここに向かっで現在に至っている。
   それというのも突然、使者と名乗る者が私の前に現れ、その者が申すには、

   『 この地に向かえ。 陳南家に関わることに出会えるであろう。
     探せ。 四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。
     ならぬ。 黒青の炎を燃やさせてはならぬ。 』

   とだけ聞かされて消えてしまわれたのだ。
   そこでこの地に出向いた・・・という訳なのだが・・・。」

和恵姉さん
  「ふぅ~ん。 さっき利江ちゃんが話してた内容と一部ラップするわね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「私もそのように思い聞いていた。」


ゆうすけ
  「我々の知らない何かが、陰でうごめいている・・・。」


チーラン
  「カズエ、なぜさっき 利江 助けなかった?」

和恵姉さん
  「空中じゃ無理でしょ・・・。 それに、瞬間移動やらテレキネシス(念動力)も使う
   シュナイケルってやつが操っていた訳だし。
                  あいつ、そんな[力]を備えているのか・・・。」
ゆうすけ
  「その何かうごめいている部分で、少なくとも今は利江ちゃんは関係しているところに
   捉えられている。 その関係者の一人がシュナイケルとなる。

   もし・・・、もしもだ、戦闘員の部隊が、なんらかの形で利江ちゃんがその関係者だ
   ということを逸早く察知していて、利江ちゃんが必要、もしくは聞き出す? ために
   誘拐を企てていたとしたら・・・。 考えすぎかなぁ・・・。
   そんなこと察知できるとは到底思えないけど・・・。」
和恵姉さん
  「その推理が正しかった場合、何か彼らにとってメリットはあるのかしら・・・?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、私の聞いた話の中に、
                  『 ならぬ。 黒青の炎を燃やさせてはならぬ。 』
   とあった。 ここに関わることを入手していたとすれば、『ならぬ』つまりさせてはい
   けないと言うことになる。 逆に手にした場合は・・・」

和恵姉さん
  「なるほどね。 考え過ぎならいいのだけど。。。」
ゆうすけ
  「西艶さん、貴重な話を我々に聞かせて頂き感謝します。 利江ちゃんの口走っていた事
   と合わせて、しっかりと吟味してみます。
                  まだ今はなんの事か良く解らないので・・・。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「私一人ではなんのことかさっぱりだ。 みなさんの力を借りて一緒に紐解けるのであ
   れば、幸いと考える。 あなた方は私の得た話にとって、少なからず敵ではない方々
   のようだ。力になれるなら協力しよう。」
和恵姉さん
  「ありがとう。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「だが、ひとつ気掛かりなことがある。 陳南家に関わる・・・という点だ。
   彼女達が関わるという部分、証明できるものを何かご提示できるだろうか。
   あのツワモノどもを倒したというだけでは如何かと。
   あなた方を信用して、話し終えた後ではあるが・・・。」


 西艶 凌紀(さいえん りょうき)を除く全員が、和恵に注目した。





                                -つづく-




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 (エネルギー保存の法則です)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 14時15分23秒
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