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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年11月22日
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.
リツコ
  ( ダメ・・・やられるっ! )

 心でそう叫んだ・・・。

 次の瞬間っ!


ΣΣ キーーーーーン Zz



 竜巻が一瞬で突如凍りついた!
 そう、三本の渦巻く きらきらキラキラきらきら と光る柱となって綺麗なオブジェと化した。
 太陽の光を浴び、七色に輝き三本の渦巻く氷の柱がそびえ立った。

セルフィー
  「なにっ!」


  『空気ってなぁ、水分も含まれているんだよ。』

 両腕で顔を覆っていたリツコがその声の主に目を向けた。

リツコ
  「ゆうすけ君っ!」

 リツコの遥か後方に立つゆうすけ。
 その横にタロを連れたナンちゃんの姿も。

リツコ
  「こ(ういち君・・・)、ナンちゃん、タロちゃんも。。。」
セルフィー
  「瞬間にあれを凍らせるだと・・・・。
   少年、きさまの仕業かっ!」
ナンちゃん
  「さぁね。 これではリツコさんにはキツ過ぎる。 間に合ってよかった♪」
タロ
  『Coooo。。。』

 スクっと立ち上がるリツコ。

リツコ
  「助かったわ・・・。」
   ( 笑顔で手にしていた剣を鞘に収めながら )  チン

セルフィー
  ( なんだ? あの女の安心しきった様子は・・・ )

ゆうすけ
  「セルフィー、お前、ここになんの目的があって単身で押し入ったんだ?」
セルフィー
  「きさまらに話す必要はない。」
ゆうすけ
  「これだけの騒ぎを起こしてまでも探すモノ、強引にでも手にしなければならいモノ。
   それが目的だろうがな。」

セルフィー
  ( ・・・・ )

ゆうすけ
  「見たところ手ぶらのようだな。 ブツはココにはなかったと見た。」
セルフィー
  「うるさいガキだ・・・。
               それに白い虎だと・・・?
  ( こいつら・・・、得体の知れない何かを感じる・・・。
                        なんだ、この胸騒ぎは・・・。 )
   悪いが、ちょいと試させてもらう。」

 そう口走ると、右手を引っかくように指先を曲げ、上から引き裂くように一振りっ!
 と、次の瞬間っ!


ΣΣ キーーーーーン Zz



 ナンちゃんが指差すところに向かって、タロが口を開けた。
 そしてなんと空中にはっ!
 尖ったツララのような塊が氷付いたまま、5つ落ちてきたっ! ↓↓↓↓↓
   バリーーンきらきら
                バリーーンきらきら
      ドスン\|/   ドスン\|/
                             ドスン\|/

 屈んだゆうすけを跨いで立ち、両手を頭の上で交差して凍りついたツララの一つ塊を破
 壊したナンちゃん、そして一つを蹴り抜いて破壊したリツコ。
 残りが地面に突き刺さった。

セルフィー
  「み、見抜いただとっ!
      更に同様に凍らせて、それをも破壊したとは・・・・。
   このガキ、もしかしたら・・・。」

ゆうすけ
  「悪いな、この技、おれ達には通用しないみたいだ。」
ナンちゃん
  「おいら[頑丈拳]のナンちゃん♪ とっても丈夫でしょ~♪」

セルフィー
  「が、頑丈拳・・・?
        ( このガキが陳南家の伝承者かと思ったが・・・違うか・・・。
          だが、凍らせる力を持っているとなると・・・。 )」

ナンちゃん
  「そうだよ。 毎日鍛えてるの。。。 腹筋したり腕立て伏せしたり。。。」
セルフィー
  「う、腕立伏せ???  #△%&※×・・・@@@・・・
   貴様の正体、掴めたぜ。 フッフッフ、あんな方法でなくとも、別の方法で避けるこ
   とも出来ただろうに・・・。」
ナンちゃん
  「まぁね。。。」

セルフィー
  「凍らすことの出来るのは只一人。 そっちの門下生らしい。
   いずれまた会うであろう。今日は引き上げる。」

 セルフィーは右手二本指を立て、指先で小さく輪を描くと、ふわっと身体が宙に浮き上
 がり、突然猛スピードで空を駆けていった・・・・。


ゆうすけ
  「逃がしたか・・・。」
ナンちゃん
  「リツコさん、大丈夫・・・?」

 リツコに駆け寄り、声をかけたナンちゃん。

リツコ
  「お陰さまでなんとか・・・。 タロちゃん、ありがとう。」
タロ
  『Cooooo。。。』  (笑顔で返すタロ。)

ナンちゃん
  「やつにリツコさんではかわいそうだよ・・・。」
ゆうすけ
  「だけど、姉さんは・・・」
ナンちゃん
  「本部の忍者でしょ。 でもさ・・・」
ゆうすけ
  「自衛隊がここまでひどくやられるとは思っていなかった。 やつが手を上げる
   とは・・・。 リツコさんがなんとかやつの目を逸らせて、麻酔銃を当てられ
   ればと。 甘かったな。」
リツコ
  「ちょっと到着が遅れたから・・・。」

 ナンちゃんは着ていた上着をリツコに羽織るようにかけてあげた。

リツコ
  「ありがとう。」
ナンちゃん
  「大人の人は分らないけど、おいら達には刺激が強いもの。」
ゆうすけ
  「おぉっ、めっずらしい~♪ 今のリツコさん見て刺激が強いなんて。。。
   こう・・・ぢゃねぇ、ナンちゃんも少し大人の色気に目覚めてきたか・・・?」

ナンちゃん
  「だって血が流れてるもん・・・。
   人によったらそれ見ただけで気絶しちゃうでしょ?」
ゆうすけ
  「※&%#△・・・・そっちかよ・・・。」

リツコ
  「私では刺激が足りないのかもね。」
ゆうすけ
  「姉さんじゃないけど、ほんと心配になってくるよ・・・。」

ナンちゃん
  「あいつ・・・、『 凍らすことの出来るのは只一人… 』 とか言ってた・・・。」
ゆうすけ
  「何かの削除法なんだろうけどな・・・。
              残りは『只一人』・・・かぁ。 紐解いてみるよ。
   ヒントは門下生って言葉もか・・・。」
リツコ
  「彼、凍らせるところ・・・、タロちゃんとは思っていなかったってことよね。」
ゆうすけ
  「はい、それでなにかを勘違いして 『貴様の正体、掴めたぜ。』 と。」
リツコ
  「あんな方法でなくとも、別の方法で避けることも出来ただろうに・・・。とも。」
ナンちゃん
  「そう言われたら そうだもん。」
ゆうすけ
  「こりゃいいや~♪ ナンちゃん作戦が十分に生かされているってことだ。
   あはははははは。」

ナンちゃん
  「 ・・・・ 、おいら笑えない・・・。」

リツコ
  「なんで・・・?」
ナンちゃん
  「だって、最近いっつもどうやって力をごまかして戦うか、大変なんだもん・・・。
   もう頭が凝ってきて、回転悪くなってきた・・・。」
ゆうすけ
  「じゃ~、今のリツコさんの姿見て、凝りをほぐすんだね~☆」
リツコ
  「もぅ・・・。」  ( ちょっぴり恥ずかしそうにする )
ナンちゃん
  「凝りほぐせないってば、いつ貧血で倒れるか心配しちゃうでしょ・・・。」

      ポカン★

ゆうすけ
  「バーカ、そっちじゃねぇ~よ~~だ。」  ( 叩いて逃げ出すゆうすけ )
ナンちゃん
  「なんだよ、叩くことないぢゃん!」  ( それを追いかけるナンちゃん )

            『そっちじゃないってなんなんだよーーーっ!』

                  『お前は知らんでいいっ!』

リツコ
  「まったく、こんな時は子供なんだけどな。。。」
タロ
  『Cooooo。。。』 

 と、ニタニタしながら振り返り、倒れている自衛隊員達を救助始めたリツコであった。


~~~
   ~~~
      ~~~





                              -つづく-




第4-430話 探しモノ -04 へ
 (冷静というか、もう諦めが肝心というか)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 15時55分22秒
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