カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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目付きの怪しい男4 「うわぁ~、な、なんだよ・・・」 ポカっ★ 『 ほげっ 』 スウラン 「レディーに失礼ある。」 そしてゆうすけの元へと駆けていったのであった。 ~ ~ ~ チーラン 「あーー もう暇。 チーラン、ちょっと散歩行ってくる。」 美咲先生 「ゆうすけ君達の様子、見に行くんでしょ・・・?」 チーラン 「ち、違う・・・。 た、ただの散歩だ・・・。」 (カウンターのイスから降りフロアーに立つ) とくさん 「お二人の邪魔にならないようにね。」 チーラン 「だから只の散歩だって・・・。」 美咲先生 「はいはい、ただのお散歩、行ってらっしゃい。」 チーラン 「お、おぉ、散歩、行ってくる。」 カラ~ン ( 振り向いてドアから出て行くチーラン ) 美咲先生 「ちょっと焼いてるのかなぁ。」 とくさん 「きっとデートそのものが羨ましいのでしょ。 年頃の娘さんですから。」 美咲先生 「私もデートなんて最近縁がないわ・・・。」 とくさん 「まずは特定の殿方を見つけませんとね。」 美咲先生 「特定のね・・・。 まだ仕事一筋、気持ちがそっちにいかないのよ。」 とくさん 「赤い糸で結ばれた人と出会うと、心が自ずとそちらに傾くそうですよ。 その時には成るようになりますから。 運命の人ならば。 まだお若いのですから、焦る事はありませんって。」 美咲先生 「運命の人かぁ・・・・」 テーブル横の窓越しに、外の景色をぼんやりと見つめる美咲であった・・・。 ~ ~ ~ スウラン 「なぁゆうすけ あの服スウラン 似合うあるか?」 ゆうすけの腕を組み、ウインドーショッピングのようにガラス越しにディスプレイしてある 洋服を指差すスウラン。 ゆうすけ 「え、えぇぇぇっ!」 驚くゆうすけ! 見るとそこは・・・・ 『お帰りなさいませ、ご主人様~♪ かわいいメイドがウエイトレス。 ご来店者様の目も心も満足させる喫茶店、 【メイドリアン・ティー リリアン】』 とあった・・・。 スウラン 「これ かわいい。。。」 ゆうすけ 「あ、ぃ、ぃゃ・・・かわいいけど・・・」 ( 頬をほんのりと赤く染め、照れるゆうすけ ) スウラン 「ダメあるか?」 ゆうすけ 「ダメ・・・じゃないけど・・・」 ( もじもじとし始めるゆうすけ ) スウラン 「・・・けど、なに?」 ゆうすけ 「スウランはかわいいから、とっても似合うさ。 けど・・・ これはメイド服と言って、家のことをお手伝いする洋風な衣装というか作業 着というかワーキング用のユニフォームなんだよ・・・。 街中を着て歩く服装・・・ではないんだな。」 スウラン 「その職業の人 着る かぁ・・・。」 続いてその隣のショーケースに目を向けるスウラン。 スウラン 「こっちの作業着、チーラン 似合うかな。。。」 ゆうすけ 「 え、えぇぇぇぇぇっ! 」 先程とは違う意味で、目ん玉が飛び出んばかりに驚くゆうすけっ! そこには、 『 さぁ、私の靴をお舐めっ! 鞭(ムチ)と ろうそく で女王様があなたを心の天国に導きます。 【S&M 鎖の館 メルーザ】 』 とあった・・・。 スウラン 「この作業着、チーランに合う。 チュウランの戦闘服に 似ているある。」 マネキンに、黒いエナメルの露出の多い衣装を着せてある。 手には鞭とろうそくを持 ち、低いイスに片足を乗せた姿勢で、足には黒いエナメルのヒールの高くて尖ったショー トブーツ、目には黒くて大きく横に尖ったアイマスク、縁にはキラキラとした装飾がな されており、こちらを睨んでいるようだ。 ゆうすけ 「あわわわ、ぃ、ぃゃ・・・これは・・・・」 ( 先程と異なり、慌てながら顔を真っ赤にする ) 周りをキョロキョロと見ながら、 ゆうすけ 「こ、これは・・・作業着・・・仕事の服装ではない・・・ ( ん・・・? そうかな? ) 」 スウラン 「どうした、ゆうすけ。」 純粋な瞳で問いかけられたゆうすけ、とてもあたふたとして慌てている。 ゆうすけ 「これは・・・、作業着ではなく、水着や海水パンツのように、必要に応じて身に 付けるモノ。」 スウラン 「でもこれ、戦闘服ある。 鞭(ムチ) 持っているあるよ?」 ゆうすけ 「ま、まぁ、そうとも言うかもしれないけど・・・・この服装の人は、お仕置きを する係りの人。 チーランは似合うかもしれないけど、その係りではないからさ・・・。」 ( なんつ~ビルなんだよ・・・ ) スウラン 「ふぅ~ん・・・。 じゃ、チュウラン用だな。」 二人の会話に、行きかう人が足を止め、聞き耳を立てていた。 ゆうすけ 「ス、スウラン、あっち行こう・・・(汗;」 慌ててスウランの手を取り、その場から駆け出すゆうすけ。 スウラン 「どした ゆうすけ。」 強引に引っ張られながら行動を共にするスウラン。 ゆうすけ 「はぁ、はぁ、はぁ、ふう・・・ここならいいだろ」 スウラン 「急に どした。」 ゆうすけ 「なんか人が集まって来ちゃって・・・。 スウランは純粋だからさ、二人で話さな きゃと思って。」 スウラン 「あ~ん、スウラン いつでもゆうすけと二人きり なるよ。」 ゆうすけ 「さっきの作業着、メイドさんのように忠実な人と会話したりすると、心がほっとす るような人だったり、隣はお仕置きされると嬉しかったりする人が行くお店なんだ よ。」 スウラン 「忠実な人と会話、嬉しい・・・ お仕置き、嬉しい 人???」 ゆうすけ 「そっ♪ だから、そうでない人はあそこには行かないのさ。 だからさぁ、道を行きかう人も、スウランの言葉に興味持ち始めて、それにおれの 説明が加わって、傍聴人が増えてしまって・・・。 話しずらかったよ。 スウランはそういう人じゃないから、あそこの前で立ち止まってあの作業着見てい ると、何か勘違いをされてしまうってこと。」 スウラン 「ん・・・、でもお洋服可愛いかったし・・・。 な、スウラン忠実♪ ゆうすけに忠実♪ ならあの服着てもいいあるよね?」 ゆうすけ 「い、いぃっっっっっっ!」 スウラン 「どだ?」 ゆうすけ 「あのなぁ、あれは作業着。 必要とされる家から依頼を受けて、お金もらってお仕 事で行う人が着ることを許されるの。 スウランはお金もらって行うお仕事・・・ではないでしょ?」 スウラン 「そっか♪ スウラン お仕事違う。」 ゆうすけ 「ふぅ。。。 納得した?」 スウラン 「うん、納得。 じゃ、お仕置きされたい人がいたら、チーランとあれ着てお仕置き する~♪ さっきみたいな人 現れたら着てやっつける~♪」 ゆうすけ 「うわぁぁぁぁ、そ、そうじゃなくて、、、、 ( 再び慌てるゆうすけ ) さっきの人達は、お仕置きをされるべき人達。 で、あそこに行く人達は、自分か らお仕置きをされたい人達が行って、そこであの格好をした人がお仕置きするんだ から、全然意味が違うんだってば・・・。」 スウラン 「自分で・・・ 望んで行くときあるか・・・。 な、スウランが望んでお仕置きする時は・・・?」 ゆうすけ 「される人の気持ちの問題なの。 する人じゃなく・・・。」 スウラン 「でも する人 あれ着る。」 ゆうすけ 「そ、それも・・・、着る人は される人からお金もらって行うのさ。 スウランは お金・・・」 スウラン 「もらわない・・・。」 ゆうすけ 「だろ?」 スウラン 「そっか、お仕事・・・だ。 お金 関係するあるか・・・。」 ゆうすけ 「そういうこと♪」 スウラン 「チーラン 似合うと思ったのに・・・」 チーラン 『 いっくしゅっ!<。、::。.::・'゜ 』 立ち止まったところの、反対側のビルのガラスケースの商品を見て、 スウラン 「なぁ あれスウラン 似合うか?」 ( 指を差しながら ) 指した指先を追うと、ショーケースの中には、『今年流行る最新水着』とあり、マネキ ン5体に着せて展示してあった。 ゆうすけ 「おぃおぃ・・、なんでまた露出の多いものばかりに・・・ (*o*||| 」 スウラン 「全然平気あるよ。 なんなら何も付けなくてもいいあるよ。」 ゆうすけ 「ダメーー! それはこの国では罪になるの。 風呂場などを除き、他人様の前でス ッポンポンになってはいけないって。」 スウラン 「固いこと言うある・・・。 なら、ゆうすけの前だけならいいあるね (^_-)-☆ 」 ゆうすけ 「うっ・・・・・ (@o@||| 」 ( なんてオープンな娘なんだろ・・・。 ) けったくの無いスウラン、純真無垢な心と瞳で、大胆な発言をぶつけてくるスウランに、 ゆうすけもてんてこ舞いの様子・・・。 ( まっ、それがスウランの良いところでもある訳で・・・ ) ~ ~ ~ 先程、ゆうすけたちが目付きの怪しい男達と出遭った場所に差し掛かったチーラン、 チーラン 「あいつら、どこまで行った・・・?」 (キョロキョロと辺りを見回している。) すると、かなり遠くで目に飛び込んできたのは、数人の男達で肩を担がれて移動してい る男達の姿が。 -つづく- (ピーピー チャラチャラ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月16日 16時38分21秒
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