|
|
|
2013年12月04日
カテゴリ：第四章 4-421 ～ 480 話
.
ゆうすけ 「くそぉ～、離せぇぇぇっ！」 スウランの目には、奥でゆうすけが数人に押さえ込まれている姿がっ！ スウラン 「ゆうすけっ！」 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと）（スペック－１） 「おらおらっ！ よそ見してんじゃねぇーぞっ！」 スウランの目前に迫っていた将人の強烈な外回し蹴りっ！ スウランは両手を盾に受け流しにいこうとするが、 スウラン （ うっ、間に合わないっ！ ） 強烈な蹴りを浴びる前に、全身を硬直させたスウラン、 ・・・だったが、 『 ハーーーイっ！ 』 ＝＝＝＝＝★ ズコーーン 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと）（スペック－１） 「うわぁぁぁっ！」 彡ゴロゴロ 突然の空からの蹴りを喰らい、もんどり打って転げた将人。 その蹴りの主、続けてゆうすけを掴みかかっていた数人をあっと言う間に蹴散らしたのだ ったっ！ ピョン彡 バシバシパシっ！ ドスっガスっ ズガズガっ スウラン／ゆうすけ 「 !! 」 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと）（スペック－１） 「き、きさまぁ・・・・」 （ 唇に にじんだ血 を右手の裾で拭き取りながら。 ） その他の武道団員の視線を浴びながら、ゆうすけの前に立ったのは、もちろんこの人、 チーラン 「女一人、男一人に大勢で寄ってたかりやがって・・・。」 厳しい眼差しで辺りを睨みつけるチーラン。 チーラン 「人数つるまねと なんも出来んか。 数だけの集団。」 スウランもジャンプ一番、チーランとゆうすけの元に着地して構えた。 彡スタ さっ 全拳武道団員 「女二人・・・ま、まさか・・・・」 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと）（スペック－１） 「んん・・・？ 例の化け物・・・？ そいつは違うな。 （ 体を起こしながら立ち上がり、 ） 少なくともそこまでの打撃力は無かったな・・・。」 ゆうすけ （ こいつら、女二人ってのにこだわりが有りやがる・・・。 姉さんとリツコさんの存在が 浸透してるってことだ・・・。 ） 『ジュリジュル、その通りだ。』 ゆうすけ （ っ!! ） 武道団員が左右に別れ、道を作った。 その後方から背を丸め、よだれを垂らしながら 現れたのは、 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと）（スペック－１） 「キジュロ様っ！」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、強ぇぇ女に倒されたと聞きつけ、来て見れば・・・ フン、あてが外れたな・・・。」 チーラン 「こ、こいつは！」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ん～？ 女・・・、どこかで会ってたか？ ジュリジュル」 チーラン 「い、いや・・・」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「こいつらは噂の女共ではないっ！ ・・・つまらん ジュリジュル （ チーラン達をギロっと睨み、 ） だが、このまま帰す訳にはいかねぇ～んでな、おれ様のお楽しみタイムの開始だ。 ん・・・？ こっちのガキ、見覚えあるぞ・・・ ジュリジュル （首をかしげながらゆうすけをまじまじと見つめるキジュロ。） そうか、思い出したぜ。 こういちんところの一派だ。 あの女がシュナイケルとか言うやつにさらわれた時に・・・あの現場に居たヤツ だ・・・。」 ゆうすけ 「だったらどうなんだ・・・。 こういちなら今はこの地にいないぜ。」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、あの女が連れ去られてしまった以上、今はこういちに用はねぇ･･･。 ゆうすけ （ こいつら、やはりあの騒動の目的は利江ちゃんをさらうが為・・・。 ） だが・・・ おれはこういちってやつと一戦交えてぇ・・・。 ジュリジュル お前らにはその餌になってもらおう。」 チーランも、スッと構えた。 スペック－３戦闘員 キジュロ 「お前らは手を出すなよ。 おれ様のお楽しみだからなぁ ジュリジュル」 スウラン （ 確か こいつ ・・・ スペック－３・・・ ） スウランを始め、チーラン、ゆうすけの額からはドッと汗がにじんできた。 ドックン、ドックン・・・ 心臓の鼓動が毎回心に響き渡る・・・。 そんな沈黙の中、誰よりも先にゆうすけが動いた！ ゆうすけ （ おれ一人が足手まとい・・・ ） タタタタっっっ 後ろのビルの非常口に非難するゆうすけ。 その瞬間、駆け寄ったキジュロのきつい一発が二人を襲うっ！ 『シャァァーーー！』 チーラン／スウラン 『くっ・・・』 彡さっ ＝＝＝ズボーーーン 二人がそれぞれ左右に回避し、キジュロのパンチは後ろのビルの壁に突き刺さったっ！ スペック－３戦闘員 キジュロ 「フン、この程度では避けられるのか・・・。 だが・・・遅せぇよっ！」 スルスル ズボッ スルスル ゴスッ すぐさまスウラン目掛けて右の拳をっ！ 続けざま、今度はチーランに近づき左の拳を 見舞うキジュロ！ 『うぐっ・・・』 『ごほっ・・・』 受け流す体制も間に合わず、体ごと飛ばされる二人っ！ ゆうすけ 「スウランっ！ チーランっ！」 非常口階段の踊り場エントランスからその様子を見たゆうすけ。 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、この程度でもう避けられんとはな・・・、 楽しむ以前の話だ・・・。」 全拳武道団員 『す、すごい・・・。』 その力の差を見せ付けるキジュロ、団員達は希望の眼差しで思わず口走っていた。 ゆうすけ 「ヤツが相手じゃあの二人でも歯が立たない・・・。 くそ・・・」 左手で右肩押さえてのチーラン、右手で左腕を押さえてのスウラン、倒れこんでいた体 を徐々に起こしながら、 チーラン 「このままじゃ遣られる・・・。 スウラン、例の・・・行くぞ・・・。」 苦しそうな顔でスウランを見つめ、拳を自分に向けて力強く握って伝えるチーラン。 スウラン 「うん、分ったある・・・。」 チーラン 「いくぞ。」 （ 二人が同時にうなずいた。 そして ） 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ！ 』 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ！ 』 二人が胸を張り、握りこぶしの両腕を斜め下にして気合を込める！ すると天高い雲間から、明るい光のスポットが二人それぞれに降り注ぎ始めた！ 全拳武道団員 「な、なんだ・・・？」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「んん・・・？」 何が起きたのかと、不思議な顔と驚きの顔が入り混じって二人の様子をみつめる武道 団員達。 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ！ 』 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ！ 』 口を開けた武道団員が見つめる中、しばらくすると、それぞれに降り注いでいたスポット ライトの様な光が、２人に吸い込まれながら止んだ。 そこには、薄っすらとピンク色のオーラを体の表面に帯びた、二人の姿がっ！ 全拳武道団員 「す、凄い・・・。」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、なんのまじないだ・・・？」 チーラン 「ん・・・？ スウラン・・・」 そして、 スウラン 「チーラン その姿・・・」 この二人も何か不思議そうに見つめ合っていた・・・。 それもそのはず。 ［気］を高めた今回、なんと、服装までも変わっていたのだった。 そう、あの日チュウランが身につけていた革バンドに鉄のトゲをグルッと取り付け、それ を首、腕、足にも取り付けた露出の多い戦士らしき出で立ちに。 チーラン 「チーラン、着替えてない・・・。」 スウラン 「スウランも・・・。」 （ 自分の手を伸ばし、装着されている装備を見つめながら。 ） ゆうすけ （ なんで姿まで・・・。 だがまてよ・・・、あれはあの日チュウランが身に付けていた服装と同じだ。そし て彼女たちはあの黄龍道の血を引く者・・・。 なれば、身に付ける［術］なども遺伝している可能性がある。 もしかしたら年齢や月日が経ち、または苦しい局面を迎えて［気］を充実させてい るため、経験と共に徐々に内在している［力］や［能力］が目覚め出しているのか もしれない・・・。 大竹林寺の戦士たる姿が・・・。 ） 全拳武道団 ［南関東支部］将人（まさと） 「こいつら、コスプレーヤーか・・・？」 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、おれには興味がねぇ。 そんなことでおれを驚かしても、貴様らには 勝ち目はねぇんだからな。」 チーラン 「驚かせてない・・・。 チーランが・・・驚いてる・・・。」 スウラン 「スウランもある・・・。 これじゃお金もらわないと・・・・」 ゆうすけ 「をぃをぃ・・・ (^ ^;;; 」 未だにキョトンとしている二人・・・。 だが、 スペック－３戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、お楽しみはこれからだっ！」 スルスル ズボっ 再び素早くチーランに近づき、左の拳を上から叩き込むキジュロっ！ －つづく－ （お仕置きしなきゃ） ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020年09月17日 16時13分38秒
コメント(0) | コメントを書く
[第四章 4-421 ～ 480 話 ] カテゴリの最新記事
|
|
